サッカーJ1アルビレックス新潟の2013シーズンが終わった。

今シーズンは昨シーズン15位と奇跡の逆転残留となった1番の原因である

得点力不足の解消が大きなテーマだった。

当初はなかなか結果の出ない日々が続いたけれど、

結果が出始めた事で次第に粘り強く勝てるチームへと成長して行った。

そんな今シーズンと来シーズンACL以上を勝ち取るためには

どうしたらいいのか振り返りながら課題を探っていきたい。
昨シーズン34試合34失点とリーグ2位タイという失点の少なさだったにもかかわらず、

総得点が29点ととにかく得点を取るのにこれほど苦しんだシーズンもなかったほど

得点が取れなかった。

その1番の原因はこれまで特定の選手に頼ったサッカーにより

その選手たちが移籍した事による得点を取るパターンを失った事に尽きる。

思えばマルシオが不在の試合は1試合も勝てない(実際には1勝しているものの)

と言われた時代からの課題が解消されなかった事と、

それに応じたストライカーが不在だった事も響いた格好だった。

それを今シーズンどうやって攻撃パターンを確立し特定の選手に頼らないサッカーができるのか?

というテーマがまず始まった。

今シーズンはFWは武蔵とロペス以外は総替えした。

復帰した堅碁、移籍で経験ある達也、福岡時代に8ゴールをしていた岡本の加入で

FW争いは加熱した。

それ以外にもMFに成岡、レオ・シルバが加入して活性化を図った。

さらにDFにはキム・クナン、水輝が加入して大輔、石川の移籍の穴埋めを行った。

当初はFWはロペス、達也、MFには亜土夢、成岡、三門、レオ・シルバ、

DFには大井、クナン、征也、ジンスとGKは東口復帰まで黒河が務めた。

開幕当初は良いサッカーをしても得点を取れずに失点するという試合が続いた。

特に3月はFW陣が得点を取れずまた今年もか・・・と思った人も少なくなかった。

でも私はチームを再建するにも簡単にはいかないと考えていたので

まずこのチームには自信を取り戻す事が必要だと考えていた。

自信を失ったチームにとって1番重要なのは自信を取り戻す事だ。

その意味で1番転機となったのは4月の戦いだ。

4月はナビスコ杯が3試合、リーグ戦4試合と厳しい日程の中で戦った。

達也も当初FWで出場しても65分ほどしか出場できず

達也が交代すると極端に前線のパフォーマンスが落ちた事もあった。

私も当初達也が90分出れない事にどうすべきか考えたけれど、

途中から逆にこのおかげでFWを使う事ができると途中から考えを改めた。

早い話確かに65分しか出場できないかもしれない。

しかし残り25分は他のFWが出場機会がある事で

その分経験を積む事ができると考えれば

控えの岡本、武蔵の出場機会が増える事になると考えた。

そして7節の横浜戦でロペスが負傷退場した事により

堅碁がここからレギュラーを獲るキッカケを掴む!

ロペスは7節までカップ戦含めて結果が全く出なかった。

その反面堅碁、岡本はナビスコで結果を出していた。

そこで巡ってきた堅碁がFWに定着し、岡本も貴重なスーパーサブとして

決定的なシーンでゴールを決めてくれた。

堅碁、岡本の決定力の高さは本当に今季助けられた。

そして達也もゴールこそ2ゴールで終わったけれど、

達也の経験が確実にFW陣の見本となり、チームに新たな起爆剤を与えた事は間違いない。

FWでキープ力があり、ドリブル突破でチャンスを作ってくれた事で

周りが動きやすくなった事によりゴールへの可能性が大きく膨らんだ。

そしてMFもレオ・シルバの加入でボランチの守備力が上がり、

成岡の加入で展開力と溜めを作る事が可能になった。

DFも尚紀がレギュラーに定着した事により若手の底上げにも繋がり、

ナビスコ杯は予選リーグ最下位だったものの、

ここで起用した選手達が成長した事によりこれがリーグ戦の反撃へと繋がった。

中断までのリーグ戦13試合は新潟が自信を取戻し

攻撃の形を形成するまでに必要な時間だった。

後半戦の成績だけ見るとこれが前半戦からだったらと思うかもしれない。

しかし新潟はまず自信を取戻し、

新潟の得点パターンを構築する時間が必要だった事も事実であり、

今シーズンはこの1年間を再建の1年にすべきだった。

その通り見事に柳下監督は新潟を再建し

3シーズンぶりとなる1桁順位の7位だけでなく勝ち点、

連勝とチーム記録を更新するものとなった。

特にホームで圧倒的な強さを取り戻した事は大きかった。

昨シーズンはわずか3勝、今シーズンは11勝とホームの強さを取り戻した。

その原動力は何と言っても川又堅碁の覚醒!

堅碁がシーズン23ゴールという新潟史上1シーズン最高得点を叩き出した事で

得点の起点ができた。

そして中盤もレオ・シルバ、成岡の加入で昨年に無かった中盤の展開力も向上した。

本来亜土夢の良さも2人の加入とFWに堅碁が定着した事で活かされた。

DFも途中から舞行龍が復帰して定着するという予想外の展開もあった事で

来季のDF陣の陣容はほぼ固まっている。

尚紀もレギュラーとして20試合近く出場し、

途中で外されたが来季への飛躍を感じさせてくれる活躍だった。

そして忘れてはならないのは東口の復帰だ。

東口が復帰してからのリーグ戦は

21試合で13勝2分6敗勝ち点41得点33失点23とほぼ失点が1点という内容だった。

後半戦だけなら11勝2分4敗勝ち点35得点35失点16と失点が0点台だ。

失点さえせず得点を叩き出せればこれだけ勝てる事を証明した。

来季東口が残留して34試合フル出場すれば確実に優勝争いができるチームになる。

私としても来季絶対残留してほしい選手として

GK東口、泰広

DF

尚紀 舞行龍 大井、ジンス 坪内

MF

亜土夢、成岡、レオ・シルバ、三門、勲、征也、宣福

FW 堅碁、達也、岡本、武蔵

このメンバーは絶対残ってほしい。

これは他のメンバーが残ってほしくないという意味ではなく最終節のスタメン、

さらに来季の軸を形成する上で絶対必要だからだ。

このメンバー以外にも個人的に残ってほしいのは水輝は残ってほしいと考えている。

水輝も今浦和に戻っても守る場所がないので

もう1年このメンバーの中で揉まれた方が成長できると感じているし、

柳下監督の下で守備をさらに学んでほしい。

これ以外に上がらない選手についてはクナンは如何せん怪我の状況を考慮すると

前半戦絶望なので兵役の関係もあるらしいので契約が更新されない可能性と

外国人枠の関係もあると思うので残せるかは難しい。

MFの小塚、小谷野、奥山、ホージェルはこのまま残すよりも

期限付きを含む移籍を検討した方が良いと思うし、

どうしても新戦力を入れる上では仕方ないと感じている。

既に高聖、小泉選手の新規加入が決まっている。

小塚についてはやはり試合経験が必要なので

U-22選抜に武者修行で出した方が良いのではと感じる。

小谷野、奥山についても今のMF陣では出番がないだけに

期限付き移籍で試合に出た方が良いと思う。

ホージェルについてはこのまま残す手もあるけれど、

来季これ以上上に行くために攻撃力あるMFかFWの外国人選手を加入して

更なる攻撃力強化を図りたい所でもある。

その上で期限付きから戻ってきてほしい選手としてDF大野和成、

MF加藤大、キム・ヨングンの3人は復帰してほしい。

和成は湘南で1年間J1で戦った経験が新潟で必要だし、

大とヨングンは今季弱点になった左サイドができる選手として

復帰してチームに活性化を与えてほしい。

そうするとチームバランスも良くなり戦力の差も少なくなると感じる。

そしてここで外部からの補強という点では

現在東口、黒河の契約が流動的と言われているだけに、

東口の残留に全力を尽くすとしても、

黒河は来季の残留しても東口が残れば出番はないのでもう一花咲かす上で

移籍も仕方ないかもしれない。

そう考えた時控えに経験あるGKが不在になる。

GKは経験も重視されるので泰広を育てる上でも手本になるGKは

報道でも出た川口の加入が本当に実現するなら私は加入する事に賛成したい。

控えに経験ある選手がいるだけでも戦力的にも大きな力となる事は

今季で退団する内田の存在で理解しているし、

GKは経験が重視されるほど必要とする。

柳下監督が信頼して使い続けたGKでもあるので年齢は関係ない。

逆に年数がそれほど長くないだけに取り易いと考えるべきなのかもしれない。

そして外国人についてもホージェルを残さないとなれば今シーズン不在だった

10番の存在になる選手が必要だ。

個人的には攻撃的MFかFWになる。

今のポジションを考えると左SHができる選手が加入すれば1番いい。

右は既に厚くなった分左を厚くする必要がある。

今のベースさえ維持できて足りない部分を補強できれば

来季は開幕から勝ち点を積み重ねる事が十分可能だと思うし、

そこにプラスアルファで得点力が上がれば優勝、ACLも見えてくるはずだ。

今季の戦いが来季の更なる飛躍に繋がる戦いだったと今頃言えるように

フロント、サポーターは全力を尽くして来季を闘っていきたいところだ。

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サッカーマガジン 2013年 10/1号 [雑誌]
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2013-09-18





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