10月19日公開の映画「人類資金」を鑑賞した。

この作品は終戦直前に日本軍が保有していた多額の金銀が

戦後の復興に使われたM資金を巡る事件を巡り多くの人が

人生を左右されていくストーリーである。

M資金という言葉そのものが今の時代忘れされれているが、

この資金があったから今がある事も念頭に置いておかなければならないだろう。
M資金・・・本当に還暦過ぎた年配の人でなければほぼ知る事のないものだけれど、

戦後直前に日本軍が日本銀行から持ち出したとされる資金で

その総額は国家予算をはるかに凌ぐものだと言われている。

それが活用されたから日本の戦後は劇的に復興して行ったと言われているが、

その資金が今の時代でも生き続けているというのが今回のストーリーになる。

その資金が今でもあるのかは別に置いておくけれど、

多額の資金があるとわかればその使い道をどう考えるのか?

というのがこの映画の趣旨なのでその使い道について考えて行きたいと思います。

キャスト

真舟雄一演じる佐藤浩市

M演じる香取慎吾

石優樹演じる森山未來

高遠美由紀演じる観月ありさ

本庄一義演じる岸部一徳

鵠沼英司演じるオダギリジョー

酒田忠演じる寺島進

北村演じる石橋蓮司

ハリー遠藤演じる豊川悦司

笹倉暢彦演じる仲代達矢

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

終戦の日、日銀の地下倉庫から莫大な金塊が姿を消した。

戦後の混乱と日本の復興を糧に膨れ上がったその資産の名は『M資金』。

70年の歳月が流れ、M資金詐欺を生業とする真舟雄一の前に“M”と名乗る男が現れ、

とてつもない計画を持ちかける。

「あなたの技術を使って『M資金』を盗み出してほしい。

時価総額10兆円。報酬は現金50億、そしてあなたの恩人の死の真相」。

謎の男“M”に盗み出してほしいと依頼された『M資金』。

かつて育ての親を死に至らしめたその存在に四半世紀ものあいだ

呪縛され続けてきた真舟は、

“M”との接触を機に日本の地下に蠢く力学の奔流に呑み込まれていく。

“M”の腹心・石優樹の尋常ならざる能力、

“市ヶ谷”と呼ばれる組織の執拗な追跡。

この世界を支配する“ルール”の正体を垣間見た真舟は、

これまでの人生を覆し、依頼を受ける覚悟を決める。

以上人類資金HPより

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして戦後直前に日本軍が日本銀行から

東南アジアで回収した多額の金銀を持ち出している。

戦後この資金の一部が使われたと言われているが、

実際には機密とされており、実態はほぼわからない。

昔はこういうM資金関連の事件が多数あったらしいけれど、

今の時代にこの詐欺に引っ掛かるものなのか?と感じてしまう。

余程その先代の人がその資金の恩恵を受けたとしか考えられないんですけれどね。

その資金はある組織によって今でも運用されているという事が明らかになる訳ですけれど、

それが日本とアメリカとの関係にも関わってくる訳です。

そんな事件に巻き込まれる真舟雄一はMという人物から

M資金を盗み出してほしいと頼まれるのだが、

明らかに得体のしれないものを盗むのはできる事ではなかったが、

これはある意味ある支部の資金を騙し取るに過ぎない訳ですが、

この事件の先にはある貧しい国が絡んでくる訳です。

それが国連を巻き込んで行く事にもなる訳ですけれど、

果たしてM資金とは何だったのか?

そして人類資金とはどう活用されるべきなのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

もしそれだけの国家予算以上の資金があるのなら

まず国債を減らす事を重点に置く。

そうでなくても今日本の借金は1000兆を超えた訳で

ここから真剣にその資金を解消する道を考えるべきだ。

ゆえにその資金があるなら確実に返済に充てる額を決めて

足りない分をその資金で賄う方向にすべきだ。

そして海外援助についてだけれど、これは実に難しいけれど、

海外支援はやはり各国との協力の上で必要な事であり、

その恩から将来における利益に繋げる上では外せないし、

そういう支援は必要でもある。

もちろん恩を仇で売るような国に支援する必要性はないですけれどね。

ただこの映画を通じて結局のところ貧しい国へ次々援助する事になると

日本より貧しい国が殆どだけにそれなりのさじ加減も必要だと思いますけれどね。

総評としてM資金を巡る事件は結局出所があまり掴めないまま終わったけれど、

今の時代にこのような資金があるとはまず思わない事が必要だ。

確かにこういう資金があったから日本は劇的な復興を遂げたのは間違いない。

しかし今はその資金はない。

そういう警告という意味ではこの映画はかつてこういう資金が存在した

というメッセージを伝える事ができた作品なのかもしれない。

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