11月9日公開の映画「ルームメイト」を鑑賞した。

この映画は今邑彩原作の「ルームメイト」を原案にしたホラーストーリーで

ある女性が交通事故で入院する事になりその入院先で知り合った

看護士の女性とルームシェアをする事になり共同生活を始めるも、

生活するうちにその女性の本性が変わり次第に事件に巻き込まれていくストーリーである。

事件の真相は過去にあり、その過去を知った時

この事件がいかに残忍で悲劇的な事件だと知る事になるだろう。
ホラー作品ではあるんだけれど、こういう作品は事件要素がないと

正直面白味は無いのが最近の傾向なので

やはりこの作品を観ていく上では

どうしてこの事件が起きてしまったのだろうかというところに

辿り着き考えていくのが個人的には好きな部分である。

この事件では当初ある現場で殺人事件現場から

ある女性と男性2人が運び出されたところから始まる訳だけれど、

そこから3か月前にさかのぼって事件の経緯が回想されていく。

果たしてこの事件の真実とは一体何だったのだろうか?

キャスト

萩尾春海演じる北川景子

西村麗子演じる深田恭子

工藤謙介演じる高良健吾

長谷川伸一演じる尾上寛之

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

派遣社員として働いている23歳の萩尾春海は、ある日交通事故に遭ってしまう。

命に別状はなかったものの頭を強く打ち、片足を骨折、しばらく入院することに。

そんな春海を気遣い優しく支えてくれたのは、看護師の西村麗子だった。

春海と麗子。患者と看護師として病院で初めて会った2人だったが、

なぜか互いに親近感を覚え意気投合。

春海の退院をきっかけに麗子はルームシェアを提案し、一緒に暮らしはじめる。

また、面倒見のいい麗子は春海に代わって事故を起こした

加害者の工藤謙介と彼の友人で保険会社の長谷川伸一との交渉も引き受ける。

そんな優しい麗子に春海はすっかり心を許すのだった。

「麗子みたいな人だったら、ずっと一緒にいたい」

「私もだよ、春海」と、2人の共同生活は順調にみえた。

麗子の奇妙な言動を目にしてしまうまでは──。

一人きりなのに誰かと会話をしている麗子、会話の途中でいきなり口調が変わってしまう麗子。

そんな麗子の変化に対する春海の戸惑いは、次第に恐怖へと変わる――。

ひとつ、またひとつ、春海の周囲で不可解な事件が起きはじめ、

ついには殺人事件までもが起きてしまう。

そんなさなか、春海は麗子の中にマリという別の人格が存在することを知るのだった。

果たして、なぜマリは春海の前に姿を現したのか?

言葉も行動も徐々に過激度を増していくマリと、

身の回りで起こる事件に、春海は恐怖のどん底に突き落とされる。

そして、すべての真実が明らかになった時、

春海は想像すらできない驚愕の事実を知ることとなる――。

以上ルームメイトHPより


結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてまずこの事件は冒頭の負傷した春海と謙介が

運び込まれていくところから始まる訳だけれど、

その事件現場ではある日記が拾われた。

その日記には春海ともう1人麗子という女性とのやり取りが書かれたいた。

春海は3か月前に謙介が運転する車に惹かれてしまい

怪我をしてしまいリハビリを含めた入院を余儀なくされる。

事故を起こした謙介はお見舞いに伺うも当然面当向かって対応できる訳がない。

事故を起こした方の対応はとにかく初回だけは必ず対面して謝罪する。

それ以上については本来なら関わらないというのが鉄則だ。

しかしどういう訳か謙介は春海に関わろうとする。

事故当時ある姿が見えたらしい。

そんな春海も病院で出逢った麗子とルームシェアをする事になり、

退院と同時に麗子とルームシェアをする事になるも当面は麗子が勤務先を探し、

春海はリハビリに専念するという事になった。

しかしそれから1か月して春海は麗子の様子が

時々おかしい事に気づく。

まるで人が変わったように対応する麗子に戸惑う。

一方謙介はそんな春海をほっとけなかったのか

自らの個人会社に手伝わないかと誘う。

そんな頃1か月前に犬が行方不明になっているのを知った春海だったが、

その犬が家のキッチンで蒸し焼きにされているのを見て動揺する。

それが麗子の仕業なのか?と疑う春海だったが、麗子の言葉に誰にも言えない。

そんな中麗子が引き受けた保険会社との交渉が全く進んでいない事を知る。

様子がおかしいと思った春海はある日途中で麗子を見かけた事であとを追うが

そこにいたのは全く別人の麗子だった。

麗子と呼んでもマリと答える。

それに違いを感じた春海は部屋に戻ると部屋には

そこには私はマリ!という赤い字で書かれていた。

そんな矢先に病院でリハビリを担当していた

看護士が殺された事を知りますます春海は恐怖心に駆られていく。

そして謙介の所へ転がり込むもそこにマリが現れ、

春海は連れられて行ってしまう。

そしてマリは謙介らを呼び出して事件を決行するのだった。

果たしてマリとは誰なのか?

そして春海は麗子の正体をどう知るのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

正直全く結末に辿り着かないレビューになっている訳だけれど、

この事件は人物が何人もいるように感じていないというところが注目点であるんだけれど、

実際には麗子の実像をみれば多重人格者である事は容易に想像できる。

ただこの事件の場合どうしても麗子1人だけでは犯行は無理な訳で

どうやったら事件は成立するのかを考慮すべきところである。

実際問題春海が担当した看護士が殺されるのだが、

この犯人は実は麗子(マリ)ではない。

確かにマリでも可能だけれど、それだとこの犯行実は成立しない。

何故なら物理的に無理だからだ。

しかし全ての事件が犯行には真実がある訳で、

その真実に辿り着けばどうして犯行が可能だったのかを知る事になる。

ただ事件の経緯を追いかけていくうちにこの事件が

いかに悲劇的な事件なのかというのを知っていく。

春海は幼少期から虐待を受けた経験があり、

その虐待が原因で人格を形成してしまった。

その人格はもちろん多重人格であり、その人格の中には殺人人格が存在する。

その人格こそが今回の事件の原因に直結する訳である。

そしてそこに似た境遇の人と出会えば私たちの予想を超える事件が可能になるという事だ。

この事件の真相と結末に出会った時この事件が起こる要因は

それぞれの責任にあるという事を知るだろう。

総評として事件を追っていくうちにこの事件がいかに悲劇的で残酷なものなのかを知る。

人は苦しい時に別の人格を作ってしまう能力を備えている。

その能力が上手く働けば良いが、そうでない場合が多い。

春海もまた自らの苦しい経験を伝えようとしてしまった罪は重いものであるし、

それをある意味自覚しながらやってしまった事は許されない。

しかし本当の人格である春海は他の人格と決別して

やり直そうという気持ちがあるというのが

唯一の贖罪への道だという事を示してくれていた事が救いだった。

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2006-04