10月26日公開の映画「潔く柔く」を鑑賞した。

この映画はいくえみ綾原作の潔く柔くを映画化した作品で、

高校時代に幼馴染だった青年を亡くした少女がその罪悪感に捉われながら

8年の月日を経て社会人となり、社会人になった中である青年と出会った事で

これまで抱えていた罪悪感と向き合っていくストーリーである。

人は1つの死を迎えてしまうとその原因が自分にあると感じた時

人はどうやってその罪悪感を乗り越えていくべきなのかを

時として考えさせられる事となるだろう。
私自身高校時代は遠い過去の話になるんだけれど、

確かに高校時代に亡くなった人も当時いる訳であり、

もうそんな事から長き月日を経るとその人たちの事を

思い出す事はそうそうないものなんだけれど、

これが自分の目の前や近い場合だと

それを忘れる事は多分生涯ないのではないだろうか?

実際にそういう経験をした人しかわからない事ではあるものの、

そういう観点でこのストーリーを観る事になると思う。

実際に観終わってからどうしてこの人たちはこんな状況で会えるのだろうか?

と疑問視してしまう部分もあるんだけれど、

人はこの罪悪感をどう乗り越えるべきなのか?

レビューしていきたい。

キャスト

瀬戸カンナ演じる長澤まさみ

赤沢禄演じる岡田将生

川口朝美演じる波瑠

真山稔邦演じる中村蒼

小峰清正演じる古川雄輝

千家百加演じる平田薫

柿之内愛実演じる池脇千鶴

春田一恵演じる高良健吾

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

幼なじみの春田一恵(ハルタ)と同じクラスになった高校生一年生の瀬戸カンナ。

ハルタとカンナはお互いに意識しあっていたが、

その関係は曖昧なまま、ハルタが交通事故で帰らぬ人となってしまう。

それから8年、大人になり映画宣伝会社に勤めるカンナは赤沢禄という編集者に出会う。

彼は、小学校時代に一緒に交通事故に遭った女の子に死なれてしまうという過去があった。

核心を突く禄に反発していたカンナだが、禄の過去を知り…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして高校時代幼馴染のカンナと一恵は同じクラスとなり

ごく普通の高校生活を送っていた。

そこで同じクラスになった朝美、稔邦とつるんでいたがカンナに想いを寄せる

一恵はカンナにその事を告げる事無く1つのメールを送信後

トラックとの交通事故で亡くなってしまうのだった。

それ以来カンナは一恵を殺してしまったのは自分だと責めてしまい

それが社会人になった8年経ても変わらなかった。

まず高校時代の経緯だけれど小さな町なので

どうしても幼馴染の人たちがそのまま同じ高校で同じクラスになる事はそれほど珍しい事ではない。

その中でこれまで想っていた人に想いを告げたいという気持ちは十分わかる。

でもそれは相手がそれなりの美少女だとなかなか踏み出せない気持ちもわかる。

故に一恵はカンナにその想いを伝えずに亡くなってしまった事で

カンナはその想いを知る事なく8年間という月日を生きてきた。

その中でカンナはある青年と仕事先で出逢う。

赤沢禄という編集者と偶然行きつけのバーで出逢い、仕事先で出逢うのだった。

カンナは映画会社に就職しておりスタッフとして接する事になる。

そこでどういう訳かカンナの気持ちのわかる赤沢禄がカンナに絡んでくる訳だけれど、

当初は出会い方が最悪だった訳だが、

カンナが酔いつぶれて入院するなどして次第に禄がカンナの過去の事を知り、

そしてカンナも禄の過去の事を知っていく。

それぞれの過去は罪悪感という固まりと表現するものだけれど、

カンナの場合は直接本人の責任で一恵が亡くなった訳ではないので

本当ならカンナは朝美にあのような事を言われなければ

ここまで引っ張る事はなかったのかもしれない。

ただ禄については小さい時の経験であり、

しかも原因が自分にある訳で自分も奇跡の生還で生き残ったとはいえ

自分があのような事をしなければという罪悪感と向き合ってきた。

これはそういう事を経験する事は普通は無いけれど、

そういう経験をしてしまうとどうしてもその罪悪感を乗り越えるには時間が必要だ。

そしてその家族もまたその悲劇を乗り越える事が必要でもあるんだけれど、

禄のケースの場合ここまで亡くなられた家族が

その当時の少年に会おうとするのがどうも私には違和感があるんですよね。

普通この少年禄があの事をしなければその少女は亡くならなかった訳です。

それなのにどうして彼に会おうとするのか?

考えられるとすればストーリーでも語られていますが、

その少女が少年禄が好きだったから以外にはないという事です。

自分の娘が亡くなってその少年禄が好きだったからこそ

少女の気持ちをその両親と姉が伝えようとしたのだと思いますが、

これは逆に禄にはとても残酷な事でもあります。

だから禄がその場から立ち去りたいという気持ちもわかるんです。

それは自分のせいでその少女は亡くなった訳ですから・・・

ただこのケースの場合1番悪いのは車を運転していた運転手になってしまうんですよね。

どうしても人と車では車が全体的に悪い事になります。

但し一恵の場合は一恵の前方不注意という今の時代では

珍しくない携帯しながら打つ事ですが

これは自転車でこういう事やる事そのものが本来危ない訳であり、

その過失は一恵にもあった訳ですけれどね。

そんな罪悪感を追ったカンナと禄はそれぞれの過去と向き合います。

果たして2人はこの罪悪感をどう乗り越えていくのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

2人の出会いは運命だったのかもしれないというほど

それぞれの境遇が似ているからこそ解り合えたと感じます。

何かを乗り越える時に同じような経験をしている人がいれば

乗り越えられる事もあります。

逆に1人ではなかなか乗り越えられない事もあります。

そんな時にカンナは禄に出会った事により8年間抱えていた一恵への想いを

全て受け止め禄はそんなカンナと出会った事により自らの罪を

さらに背負っていく決意を固めていくのだった。

総評として人生において罪悪感を背負って生きる事は珍しい事ではない。

何かの罪悪感を抱えて生きる事が亡くなった人たちの為でもあると思うし、

今の2人を見たら亡くなった2人も天国で祝福してくれると思う。

2人の想いはずっと2人の心の中に生き続けていく事が

2人の生きていく使命なのですから・・・

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映画ノベライズ 潔く柔く
下川 香苗
集英社
2013-10-04