21日(日本時間22日)FIFAコンフェデレーションズ杯

日本対メキシコ戦がベロオリゾンテ・ミネイロンで行われ

1対2でメキシコがFWエルナンデスの2ゴールに沈み

日本はFW岡崎のゴールで1点差に迫ったが世界との差を痛感させられる3試合となった。

試合は前半から日本は積極的にプレスを掛けゴールを目指すもゴールを割れない。

次第にメキシコがペースを握りだし前半40分には

決定的なピンチを招くもゴールポストに助けられた。

後半は完全にメキシコペースで進み後半9分にFWエルナンデスにゴールを許すと

日本はここでDFを入れ替える消極的な采配をし、後半21分CKから失点を許した。

日本も再三ゴールを目指し後半37分右サイドのクロスから

MF岡崎がゴールを決めて1点差としたが、

その直後DF内田がPKを献上したが、

これをGK川島が防ぎ最後のチャンスに掛けるも最後までゴールを割れずに終わった。

これでザックジャパンはコンフェデレーションズ杯3戦全敗となり固定メンバーからの脱却!

センターラインの守備力強化が最大の課題として見直しが迫る事になった。
世界との差をこのメキシコ戦で痛感させられたというべきだろう。

ブラジル、イタリアは別格の相手でこれまで何度も対戦していないが、

メキシコとはそれなりにやってきていた。

その中でこれだけの差を突きつけられたという事で

今の日本にはそれだけの経験が不足し、さらに勝負所でのプレーの差が明確だった。

特に中2日の試合では前線からのプレスを掛けるサッカーは適切ではないし、

ペースアップ、ペースダウンするところを作らないといけない。

それが今の日本はワンパターンになっている。

日本の良い部分であり悪い部分でもある。

これから1年後のW杯に向けてどうするべきなのか?レビューしたい。

ザックジャパンのフォーメーションは4−2−3−1

GK川島

DF

右SB酒井宏樹 CB栗原 CB今野 左SB長友

MF

ボランチ 細貝 遠藤

右SH岡崎 トップ下本田 左SH香川

FW前田

出場停止の長谷部に代わって細貝、DFを内田、吉田に代えて酒井宏樹、栗原を入れてスタートした。

まずこのメンバーだけれど攻撃陣は見直しが必要だと思う。

確かに2列目の人選もあるんだけれど、

前田の1トップ以外の選択肢が岡崎しかない事を踏まえると

2列目の人選も踏まえての見直しと本田と香川は中央の方が活きると考えると

4−2−4という選択肢も考える時なのかもしれない。

それだけ1トップの人選に課題が大き過ぎた。

そしてDFも吉田を下げて栗原、内田を下げて宏樹を入れたけれど、

長友の状態を考慮すれば酒井高徳を入れても良かったのではないかと感じる。

前半は20分まではプレスが機能したが20分を過ぎると

休んでいたメキシコが次第にペースを握り日本は完全にペースを失った。

ここが実は最大の問題でこの試合の多くは中2日で試合に臨んでいる選手が殆どだ。

その中で90分戦う戦い方が同じになってしまっている。

イタリア戦の時もそうだけれどイタリアは中2日でゾーンで守っていた。

無駄な運動量を使わない為だ。

しかし日本は何時もエンジンの掛けっぱなしになっている。

昨年のロンドンでもこれだけ走り続けるサッカーでは90分持たないし、

ここ1番の集中力が本当は必要なのに常にエンジン全開なので

必ず集中力が切れる部分が出てしまう。

日本の練習はとにかく練習が長くすれば良いと考えがちだが、

それでは肝心な場面で体が持たない。

そこを踏まえた展開が日本は世界との差として現れた格好だ。

本当に走り回れる試合というのは予選リーグでは初戦だけです。

それ以外の試合は運動量をセーブする位でないととてもじゃないけれど90分戦えない。

それが1番この試合で痛感させられた。

それに他の国と違い日本は直前までW杯予選があったが、

本来はオーストラリア戦後のイラク戦は今のメンバーの多くを

最初からブラジルに活かせて国内にいるメンバーを招集すれば良かった。

1週間で世界の裏側へ行く日程そのものがそもそも厳し過ぎた。

ゆえにその点も踏まえて日本代表のあり方も書いていくけれど、

前半は正直ゴールポストに助けられた。

これが決まっていたら完全にワンサイドになっていただろうし、

後半も決定的なシーンでゴールを許すプレーが目立っただけに

この辺の守備の改善と守備力ある選手が必要だという事だ。

後半37分にMF岡崎のゴールで1点差に迫ったけれどこれが今の日本の精一杯のプレーだった。

世界との差を痛感させられた3試合だったけれど悲観しても始まらない訳で

この3戦全敗という屈辱からどう這い上がっていくためにはどうするべきなのか?

という部分に触れて行きたいと思う。

まず今の代表の有り方だけれど正直この3試合でもわかったように

とにかく国際経験不足!という部分が大きい。

それをこの1年で解消するには9月からのAマッチデーで

欧州で試合を行い続ける事だ。

来年の2月3月も欧州で試合をして国内で試合をするのは控えた方が良い。

これは欧州で試合をすれば欧州でプレーする選手の負担も少なく

欧州の選手達がクラブのプレーに専念できる狙いもある。

いちいち日本に戻って試合をするには体力的に厳しい。

そこでこれから日本代表はアジア中心に戦う国内代表、

欧州で戦う海外代表の2チーム編成にしていくべきだと思う。

現時点では強化として欧州の代表チームと違いレベルの高い国と対戦するには

どうしても欧州へいくしかない。

しかし今の代表なら欧州でプレーする選手が多くレベルの高いプレーに常に触れている。

昔は日本代表はA代表とB代表があったというし、

なでしこのように主力とそれに続く選手達という振り分けもされている。

次の東アジア選手権では全て国内組(B代表)だけで編成しまず3試合で国内組代表を固める。

その上で今の欧州でプレーする選手達中心の海外組代表(A代表)に

国内組代表から選出する事で2チーム編成にして行く事だ。

今の国内組から選ばれる選手が少なく

それがリーグレベルの低下にも繋がっていたりするので

国際経験を積ます上でもAマッチデーの時に代表は欧州で試合をするA代表、

アジア諸国などと対戦するB代表の試合を2試合同時に行う。

国によっては2チーム編成しているケースもあるだけに

同じ戦術、同じシステムを基本としてB代表はヘッドコーチが指揮する。

これでメンバーは計23×2で46人を選ぶ事になる。

2チーム編成すれば仮に今回のようなイラクとの消化試合では

A代表を大会に先に派遣できるし、

負傷者が出た時にはB代表からA代表に即呼ぶ事で

戦術、システムに対する理解度が解消できる目的もある。

選手層を厚くする目的と移動の負担軽減、

そして選ぶ選手を増やす事で今回のようにJ1リーグ戦を中断させても

多くの選手を代表活動できるようにする事にもなる。

今回のJ1リーグ中断はしたものの昔と違いJ1で恩恵を受けたのは

磐田、東京、広島、横浜、川崎ぐらいだった。

18チーム中13チームは無関係になってしまった。

これではリーグ戦を中断させる意味合いが薄れてしまうし、

その間の代表のレベルアップという点でも課題を残す。

全ての国でW杯予選や大会に参加する訳じゃないので

その間に外れた国との対戦でレベルアップを図っても良いと思う。

今回の東アジア選手権はその意味で国内組だけで編成し

2チーム編成にする大きなチャンスだと感じている。

確かに予算は掛かる事になるがチームを本当に強化するには

代表の選手層を熱くする意味でも2つの代表(五輪代表は別)を作る必要がある。

これから上を目指す上で代表の選手層を厚くする事がこれからの急務だ。

そして今回の大会で最大の課題だった戦い方と守備力の強化が必要だ。

そこで国内代表23人を選考するとして

GK 西川、権田、林

DF 栗原 伊野波 闘莉王 岩政 駒野 槙野  西大伍 

MF 高橋秀人 中村憲剛、藤本 柏木 高萩 柴崎 山口蛍 扇原 

FW 豊田 工藤 柿谷 渡辺千真 大迫勇也

今野遠藤が呼ばれない事を踏まえると

ここでの目玉は闘莉王のカムバックでセンターバックの強化を図ってほしい。

攻撃面ではやはり柿谷、豊田、大迫らにとっては大きなチャンスだと思う。

ここで活躍すれば前田からレギュラーを奪えるチャンスだ。

MFはやはりボランチが最大の課題だ。

セレッソコンビの山口、扇原の五輪コンビ、柴崎の台頭が待たれる。

それ以外にもリーグ戦3試合の結果次第では私が予想するメンバーと違うかもしれないけれど、

現時点で国内組だけで編成するとなれば当然J1中心になる訳だから誰が選ばれるか注目だ。

次の東アジア選手権では8月のA代表入りを目指す事になる。

3試合で果たしてどれだけの選手がアピールできるか注目したいし、

ここから台頭してもらわないと困る。

3年間でメンバーは固定された分今度はここから台頭するメンバー出て来い!という1年になる。

そして欧州でプレーする選手にとってはこの1年W杯予選が無いので

クラブでのプレーに専念できるだけによりチームでレベルの高いプレーを経験してほしい。

3試合で経験したW杯への宿題をどう克服する1年にするか注目して行きたい。

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