6月15日公開の映画「二流小説家 〜シリアリスト〜」を鑑賞した。
この作品は二流小説家で自分の名義で著書を出版した事のない男が
突然死刑囚から死刑囚の半生を描いてほしいと依頼され、
そこから3人の女性と殺された4人の女性を巡る事件に巻き込まれていくストーリーである。
死刑囚が犯した事件については死刑判決当然だが、
どうしてそういう経緯に至ったのかを知る上では犯罪心理学的に興味深く、
そしてそんな男を愛してしまった女性たちを巡る事件の謎が解けた時
この事件の闇の深さを知る事となるだろう。
この作品は二流小説家で自分の名義で著書を出版した事のない男が
突然死刑囚から死刑囚の半生を描いてほしいと依頼され、
そこから3人の女性と殺された4人の女性を巡る事件に巻き込まれていくストーリーである。
死刑囚が犯した事件については死刑判決当然だが、
どうしてそういう経緯に至ったのかを知る上では犯罪心理学的に興味深く、
そしてそんな男を愛してしまった女性たちを巡る事件の謎が解けた時
この事件の闇の深さを知る事となるだろう。
死刑囚の史記を書く事を依頼された二流小説家が
事件に巻き込まれていくストーリーな訳だけれど、
この事件とその前の事件の共通点が一緒で
最初はどうして獄中にいながら事件を起こせるのか?
そして同じ事件が起こったのか?
というのが焦点となっていく訳だけれど、
何よりこの事件の興味深い所はどうして死刑囚が
このような残忍な事件を起こすに至ったのか?
そして二流小説家が辿り着く事件の終着点とは?
キャスト
赤羽一兵演じる上川隆也
呉井大悟演じる武田真治
長谷川千夏演じる片瀬那奈
鳥谷恵美演じる平山あや
小林亜衣演じる小池里奈
今野純子演じる黒谷友香
小林郁子演じる 賀来千香子
後藤猛演じるでんでん
レポーター演じる長嶋一茂
鏑木裕子演じる戸田恵子
太田聖道演じる中村嘉葎雄
工藤三重子演じる佐々木すみ江
三島忠志演じる本田博太郎
町田邦夫演じる 伊武雅刀
前田礼子演じる高橋惠子
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
官能小説で身を立てている二流小説家・赤羽一兵のもとに、
死刑囚・呉井大悟から手紙が届く。
自称写真家の呉井は、モデルとして集めた女性たちを殺し、
首を切断して写真を撮った“シリアル・フォト・キラー”と呼ばれる男で、
自分の告白本を一兵に書いてよいと言うのだ。
その代わりに、自分と呉井に心酔する信者を主人公とした官能小説を書いて欲しいと言う。
一兵は三人の女性信者を取材するが、その取材後、彼女たちが殺されてしまい…。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしてまずこの事件の経緯から入ると
自称写真家の呉井がモデルを集めて首を切断して4人を殺したという内容だ。
そして裁判では当然の如く死刑判決が言い渡され呉井は死刑囚としての日々を送っていた。
その呉井が二流小説家・赤羽一兵に自分の告白本を出版してほしいという依頼をするのだった。
どうして赤羽なのかはわからないが、
こういう売れていない小説家の方が都合が良かったというべきところかもしれない。
そしてその条件として死刑囚となっても自分と結婚したいというまで
心酔する信者3人を取材してその3人の官能小説を書いてほしいというものだった。
そして赤羽は3人を取材する事になるが
その前に赤羽は呉井の無実のために動いている
弁護士の前田礼子から亡くなるまで出版しないという条件が加えられていた。
前田は無実を訴えているので無実となれば出版する
意味が薄れるという事もあったからだろう。
そして最初の取材対象は平凡な会社員で離婚歴がある千野優花、
次に取材したのが引きこもりの10代の女性鏑木樹里、
最後にAV女優の堂島沙羅だった。
赤羽はこの3人の官能小説を書いて1つずつ呉井の告白を聞き出すも
なかなか核心には触れてくれない。
最初から告白を整理すると小さい時から
愛人の子供として生まれ各地を母と共に放浪したという所から始まり、
生きるためには母が男から金を巻き上げる事だった。
愛人の子という事で普通の環境ではない訳であり
そういう特殊な環境は人間形成の上で非常に歪んだものになる。
そんな話を聞き出した直後赤羽の前で取材した3人が
12年前の事件同様の姿で殺されているのが発見された。
首を切断されその首はどこにも見当たらないのは12年前と同様であり、
警察は12年前の事件でも首が見つからず誤認逮捕ではないか?
というところまで進展していた。
確かに犯行手口が同じであれば刑務所に収監されている呉井に
犯行は不可能となり別の犯人説を考えるのが普通かもしれない。
そんな中赤羽は遺族会の千夏と共に呉井の生い立ちを辿る事にした。
そして辿るうちにいくつかの疑問に遭遇する。
1つは行く場所で何者かに狙撃されたという事だ。
明らかに犯人に狙われているという感じだし、
この流れなら狙われても仕方ないが呉井の過去を追えば追うほど狙われていく。
しかし追われる中で赤羽はある写真からこの事件の真犯人が見えていく。
見えかけた中で赤羽の姪亜衣が何者かに襲われ監禁されてしまうのだった。
果たしてこの事件の真犯人とは?
そして切断された首は何処にあるのだろうか?
結末は劇場で観てほしいけれどこの先にも
もう1つの事件があった訳だけれどこの事件を明かされたくない人物が
他にもいたという事でもあるんだけれど
どうして呉井の無罪を訴える弁護士が現れたかという部分もポイントではあった。
確かに首が見つかっていなかったという部分もあったし、
何より呉井の生い立ちを追えば追うほど彼が育った環境が
異常だったのかが解るんだけれど、
その先にみる結末もまた異常な愛が招いた事件という事でもある。
そしてさらにその先にも事件があった訳だけれど
人は普通ではない環境に育ってしまうと時として
こういう異常な行動を起こしてしまうものなのかもしれない。
総評として殺された女性たちは何かに問題を抱えている女性たちが
多かった訳だけれどこういう異常者に対して惹かれてしまうというのは
何かに対して救いを求めているからなのかもしれない。
その求めた先を間違ったという事だが
それ以上にどうしてこういう犯人が事件を起こしてしまうのか?
という部分に着目しなければこういう事件は今後も必ず起きるという事だ。
何時も被害者の立場ばかり見てしまうと犯人の生い立ちや経緯を見落としがちだが、
本当に防ぐべきはこういう犯人がどうしてこういう犯行に至ったのかを
知らなければ解決しないという事も忘れてはならないだろう。
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二流小説家 シリアリスト 映画パンフレット 監督 猪崎宣昭 キャスト 上川隆也、片瀬那奈、平山あや、小池里奈、黒谷友香 [おもちゃ&ホビー]
出版:東映
二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 [文庫]
著者:デイヴィッド・ゴードン
出版:早川書房
(2013-01-25)
手紙 [CD]
アーティスト:泉沙世子
商標:キングレコード
(2013-06-12)
事件に巻き込まれていくストーリーな訳だけれど、
この事件とその前の事件の共通点が一緒で
最初はどうして獄中にいながら事件を起こせるのか?
そして同じ事件が起こったのか?
というのが焦点となっていく訳だけれど、
何よりこの事件の興味深い所はどうして死刑囚が
このような残忍な事件を起こすに至ったのか?
そして二流小説家が辿り着く事件の終着点とは?
キャスト
赤羽一兵演じる上川隆也
呉井大悟演じる武田真治
長谷川千夏演じる片瀬那奈
鳥谷恵美演じる平山あや
小林亜衣演じる小池里奈
今野純子演じる黒谷友香
小林郁子演じる 賀来千香子
後藤猛演じるでんでん
レポーター演じる長嶋一茂
鏑木裕子演じる戸田恵子
太田聖道演じる中村嘉葎雄
工藤三重子演じる佐々木すみ江
三島忠志演じる本田博太郎
町田邦夫演じる 伊武雅刀
前田礼子演じる高橋惠子
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
官能小説で身を立てている二流小説家・赤羽一兵のもとに、
死刑囚・呉井大悟から手紙が届く。
自称写真家の呉井は、モデルとして集めた女性たちを殺し、
首を切断して写真を撮った“シリアル・フォト・キラー”と呼ばれる男で、
自分の告白本を一兵に書いてよいと言うのだ。
その代わりに、自分と呉井に心酔する信者を主人公とした官能小説を書いて欲しいと言う。
一兵は三人の女性信者を取材するが、その取材後、彼女たちが殺されてしまい…。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしてまずこの事件の経緯から入ると
自称写真家の呉井がモデルを集めて首を切断して4人を殺したという内容だ。
そして裁判では当然の如く死刑判決が言い渡され呉井は死刑囚としての日々を送っていた。
その呉井が二流小説家・赤羽一兵に自分の告白本を出版してほしいという依頼をするのだった。
どうして赤羽なのかはわからないが、
こういう売れていない小説家の方が都合が良かったというべきところかもしれない。
そしてその条件として死刑囚となっても自分と結婚したいというまで
心酔する信者3人を取材してその3人の官能小説を書いてほしいというものだった。
そして赤羽は3人を取材する事になるが
その前に赤羽は呉井の無実のために動いている
弁護士の前田礼子から亡くなるまで出版しないという条件が加えられていた。
前田は無実を訴えているので無実となれば出版する
意味が薄れるという事もあったからだろう。
そして最初の取材対象は平凡な会社員で離婚歴がある千野優花、
次に取材したのが引きこもりの10代の女性鏑木樹里、
最後にAV女優の堂島沙羅だった。
赤羽はこの3人の官能小説を書いて1つずつ呉井の告白を聞き出すも
なかなか核心には触れてくれない。
最初から告白を整理すると小さい時から
愛人の子供として生まれ各地を母と共に放浪したという所から始まり、
生きるためには母が男から金を巻き上げる事だった。
愛人の子という事で普通の環境ではない訳であり
そういう特殊な環境は人間形成の上で非常に歪んだものになる。
そんな話を聞き出した直後赤羽の前で取材した3人が
12年前の事件同様の姿で殺されているのが発見された。
首を切断されその首はどこにも見当たらないのは12年前と同様であり、
警察は12年前の事件でも首が見つからず誤認逮捕ではないか?
というところまで進展していた。
確かに犯行手口が同じであれば刑務所に収監されている呉井に
犯行は不可能となり別の犯人説を考えるのが普通かもしれない。
そんな中赤羽は遺族会の千夏と共に呉井の生い立ちを辿る事にした。
そして辿るうちにいくつかの疑問に遭遇する。
1つは行く場所で何者かに狙撃されたという事だ。
明らかに犯人に狙われているという感じだし、
この流れなら狙われても仕方ないが呉井の過去を追えば追うほど狙われていく。
しかし追われる中で赤羽はある写真からこの事件の真犯人が見えていく。
見えかけた中で赤羽の姪亜衣が何者かに襲われ監禁されてしまうのだった。
果たしてこの事件の真犯人とは?
そして切断された首は何処にあるのだろうか?
結末は劇場で観てほしいけれどこの先にも
もう1つの事件があった訳だけれどこの事件を明かされたくない人物が
他にもいたという事でもあるんだけれど
どうして呉井の無罪を訴える弁護士が現れたかという部分もポイントではあった。
確かに首が見つかっていなかったという部分もあったし、
何より呉井の生い立ちを追えば追うほど彼が育った環境が
異常だったのかが解るんだけれど、
その先にみる結末もまた異常な愛が招いた事件という事でもある。
そしてさらにその先にも事件があった訳だけれど
人は普通ではない環境に育ってしまうと時として
こういう異常な行動を起こしてしまうものなのかもしれない。
総評として殺された女性たちは何かに問題を抱えている女性たちが
多かった訳だけれどこういう異常者に対して惹かれてしまうというのは
何かに対して救いを求めているからなのかもしれない。
その求めた先を間違ったという事だが
それ以上にどうしてこういう犯人が事件を起こしてしまうのか?
という部分に着目しなければこういう事件は今後も必ず起きるという事だ。
何時も被害者の立場ばかり見てしまうと犯人の生い立ちや経緯を見落としがちだが、
本当に防ぐべきはこういう犯人がどうしてこういう犯行に至ったのかを
知らなければ解決しないという事も忘れてはならないだろう。
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二流小説家 シリアリスト 映画パンフレット 監督 猪崎宣昭 キャスト 上川隆也、片瀬那奈、平山あや、小池里奈、黒谷友香 [おもちゃ&ホビー]
出版:東映
二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 [文庫]
著者:デイヴィッド・ゴードン
出版:早川書房
(2013-01-25)
手紙 [CD]
アーティスト:泉沙世子
商標:キングレコード
(2013-06-12)