8日公開の映画「奇跡のリンゴ」を鑑賞した。

この映画は何でも試さないと納得しない農家の男が妻のために

無農薬でのリンゴの収穫を目指すが失敗続きで

畑すら手放す事となりながらも10年の歳月を経て

無農薬でリンゴの栽培が成功するまでの過程を描いたストーリーである。

無農薬栽培は簡単ではないが食物連鎖の方程式を見つけた事で

成功に導くもその間家族に多大な迷惑を掛けたという点では頂けない。
無農薬によるリンゴ栽培は難しいという話であるけれど、

確かにリンゴの栽培はどうしても果物なので簡単には育てられないものである。

元々食物は食物連鎖によって成り立っている訳であり、

本来は農薬を使って栽培する事は食品としては良くないものであった。

それでもリンゴ栽培は難しく農薬を使ってようやくリンゴ栽培ができるようになった。

しかしその常識を破ろうとした男がいたが、

その男は答えを見つかるまでは何も見えなくなるだけに

それで多大に家族に迷惑を掛けてしまう。

果たして10年に渡る無農薬栽培の過程とはどうだったのか?

キャスト

木村秋則演じる阿部サダヲ

木村美栄子演じる菅野美穂

もっちゃん演じる池内博之

深津演じる笹野高史

三上幸造演じる伊武雅刀

木村雛子演じる畠山紬

木村咲演じる渡邉空美

木村菜ツ子演じる小泉颯野

三上葺子演じる原田美枝子

木村征治演じる山崎努

銀行支店長演じる本田博太郎

深津演じる笹野高史

ストーリー

青森のリンゴ農家に生まれ育った木村秋則は、好奇心が強く、変人と呼ばれていた。

効率の悪い農業を嫌って東京で就職したが、リンゴ農家の一人娘、

美栄子に一目惚れし、農家を継ぐ。

リンゴ作りで一番のやっかいは農薬。

年に16回、散布しなくてはいけない上、体が痒くなったり、熱が出たりするのだ。

体が弱い妻、美栄子を心配した秋則は、

「自然農法」をヒントに、

不可能と言われていた無農薬リンゴに挑戦しようと決意する。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして昔から機会を分解して仕組みを知るのが好きだった

秋則は何時もそんな事をしてばかりで周りに迷惑を掛けていた。

そんな秋則は東京へ出てから電機メーカーで経理の仕事についてからその持ち味を発揮した。

とにかく計算が得意だったからうるさいという経理にはピッタリだった訳だ。

そんな秋則は実家のリンゴ園が台風で被害を受けて戻った事で

秋則にお見合いの話しが来る。

そのお見合いの相手が学生時代の同級生美栄子だった。

美栄子は秋則のそんな納得するまでやり続ける姿に惚れており、

秋則も美栄子に一目惚れし2人は晴れて秋則が婿入りする事で

リンゴ園の農家を継ぐのだった。

そんなリンゴ園では毎年16回に及ぶ農薬を散布しなければならず、

美栄子はそんな農薬のために体が痒くなったり、熱が出たりして毎回苦しんでいた。

そんな姿を見た秋則は美栄子の為にも農薬を使わない自然農法をしたいと

思いつくもそこで出会ったのは無農薬栽培の著書だった。

実際に無農薬で栽培する事はリンゴではどれほど難しいのか?

というのが農薬栽培をしている事でも難しさがわかるというものだ。

そんな状況で無農薬栽培をするという事は周りの農家には理解されない事だった。

ここから苦節10年掛かる訳だけれど、

とにかく秋則は目の前の事に納得できないと

納得するまでやろうとするタイプの人だった事もあり、とにかく諦めが悪い。

別の意味では良いのだが、農家は生活が掛かっているだけに

研究者の実験というわけにはいかないのだ。

木村家の農園では4つのリンゴ園があり、そのうちの1つで実験をやり始めた。

しかし最初の5年は全く上手くいかず周りからは笑われ者だった。

普通に石の上にも3年と言いますけれど、

さすがに5年も続けて失敗したらどこかで諦めを付けなければならないところを

秋則はここで1つだけだった無農薬での栽培を目指していたリンゴ園を

4つ全て使って無農薬栽培を目指すと言い出したのだった。

ここなんですけれど、秋則に家族もいなくて1人しかいないというならそれもありだと思います。

それなら例え失敗しても自分1人が全てを背負えば良い訳です。

しかし秋則は妻美栄子も子供も3人もおり、義理の父征治もいます。

けして裕福でない中で失敗すれば一気に路頭に迷わす訳です。

これを認めてしまった妻美栄子、義理の父征治さんの決断もどうかと思いますが、

成功する根拠がなければこれだけのリスクを追ってやる

必要性があるのでしょうか?という事です。

実際にはとんでもない事になる訳ですけれど、苦節10年と言いますが、

その間に家は貧乏になり、リンゴ園も2つ失い、

一歩間違えれば一家心中していてもおかしくなかった状況です。

よく数多くの失敗を重ねた末に成功があると言いますが、

それでも失敗できる失敗と失敗してはいけない失敗がある訳です。

失敗するなとは言いません。

しかし失敗を考慮して生活できるだけの状況は残さなければなりません。

この人が電機メーカーで経理をやって経費削減をやっていたという話を聞いた時

いくらなんでもそれ位の計算ができないでどうしてこんなバカみたいな事を言い出して

家族を路頭に迷わす事になってしまったのか甚だ疑問です。

私が知る限りですが、経理をやった事ある人ほど

経済観念にうるさい人が非常に多いです。

私自身も借金してまで車やスマホなどを購入しようと思わないですし、

自分の収入に見合った生活と家計簿をつけています。

ピンチになれば予算を見て抑制するという位でなければならない時もあります。

その上で大胆な購入などをしている訳ですけれど、

いくら妻美栄子のためとはいえここまでやるのは明らかにやり過ぎでした。

奇跡は多くの犠牲の元に成り立つとは言いますが、

それは自分自身だけにしてほしいものです。

その犠牲の上で見るリンゴの奇跡とは?

結末は劇場で観てほしいけれど、

私の経済観念からすれば申し訳ないけれど

奇跡的に一家心中せずに済んだというレベルで捉えてしまいます。

これでリンゴができなかったどうなっていた事か?

と思うと背筋が凍ります。

これでは劇中で周りがあれだけ怒って怒鳴りつけるのは当然です。

通常未知なる挑戦の場合退路を断つというケースもないとは言いません。

しかし未知なる挑戦でも家族を巻き込んで退路を断つ事については

私自身こういう事で家族を巻き込む事は子供を不幸にすることがある事を

数多く見てきただけに家族を持つ事は子供を不幸にしてはいけない。

この話を冷静に捉えていると退路を断ったから奇跡は起きたというけれど、

家族がいる以上家族の生活を第1に考えてほしいものだ。

経理をやっていた人のストーリーとしてはお粗末な展開と捉えるしかない。

総評としてこのストーリー首を吊らなくて済んだ奇跡という位置づけに捉えるしかない。

よく家族がいるから頑張れるというが、それも生活が安定していてこそであり、

生活が困窮した上ではない。

失敗しても自分だけなら自分だけで済むが

家族を巻き込んでまでの失敗はやってはいけない。

ただこのストーリーで唯一救いだったのは妻美栄子と子供たちが

それでも秋則を信じて貧乏を受け入れた事だ。

私としては申し訳ないけれど一家心中せずに済んだという奇跡としか

捉えられなかった作品だった。

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