6月1日公開の映画「リアル〜完全なる首長竜の日〜」を鑑賞した。

この映画は乾緑郎原作の「完全なる首長竜の日」を映画化した作品で

意識不明に陥った漫画家の女性を救おうと彼女の意識に入り込んで

自殺に至った経緯などを探っていくストーリーである。

最初はどうして彼女が自殺しようとしたのかを探っているが、

そのうちにこの現実が全く逆転したものであることを知り、

そこで描かれる世界の先には過去に経験したある事故に辿り着く事となる。
こん睡状態の相手の意識に入り込むという技術が現在どれだけ存在し得るものなのか?

という部分は省略するけれど、意識の中に入り込んでそこから

自殺の真相を探ろうとした男が探るうちに本当の真実に辿り着くというのが

このストーリーの大まかな流れなのだが、

最初のうちは観ている方も騙されるような感覚になる。

でもどこかでこれはどう考えてもというところから

この意識の世界の中の真実に辿り着く訳だが、

果たしてその真実を観た先に何を掴んだのだろうか?

キャスト

藤田浩市演じる佐藤健

和淳美演じる綾瀬はるか

相原栄子演じる中谷美紀

沢野演じるオダギリジョー

高木真悟演じる染谷将太

米村演じる堀部圭亮

晴彦演じる松重豊

真紀子演じる小泉今日子

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

馴染みの恋人・淳美は理由も告げずに自殺を図った。

昏睡状態の彼女を救うため、

浩市は眠り続ける患者と脳内意思疎通ができる

医療<センシング>を受けることを決意する。

<センシング>を繰り返すうちに、浩市の脳と淳美の意識は混線し、

浩市は奇妙な光景を目にするようになる。

<現実>と<仮想>が崩れ始める中で、

浩市はかつて二人が過ごした飛古根島へ向かう。

そこで15年前、記憶の中に封印したある事件が浮かび上がる。

結末は劇場で観てほしいけれど

今回のレビューとしてこん睡状態にある漫画家の淳美は

1年前に自殺未遂を起こして意識を失ったままだった。

そんな中恋人の浩市はセンシングという意識に入り込む治療を受ける事を決意する。

この治療は意識の中に入り込みそこで相手が

どうして自殺に至ったのかを知る事を意味していた。

早速意識の中に入り込むと浩市は2人で暮らしていたマンションに辿り着く。

そこで一室で漫画を描いている淳美と出会うのだが、

淳美は必要以上の事は話さず黙々と漫画を描き続ける。

しかし淳美の意識の中なので彼女が描いた漫画のキャラクターが登場して浩市を驚かせる。

当初は全く真相に辿り着けずにいたが、

何回が行ううちに浩市は段々淳美の思っていた事に近づいていく。

淳美は毎回締切に追われて漫画を黙々描いている以外は

落ち着きを持てない精神状態だった。

そして淳美は浩市に首長竜の絵を当時暮らした島へ取りに行ってほしいと告げられる。

そして浩市は数十年ぶりに島を訪れるとその島は浩市が住んでいた

当時島の開発が進んでいたが、今は中止され廃墟となっていた。

そこで各地を訪れるうちに浩市は当時ある島の場所に

首長竜の絵を格下場所を発見する。

しかし絵は既に時を経ており描かれていなかった。

浩市は再び淳美の意識の中に入ると淳美を部屋から出して昔の島へ行く事にした。

そしてその島では淳美が当時暮らしていた

家族と小さな淳美が食事をしている姿も見えた。

そして当時隠した場所にスケッチブックを見るも、そこには何も描かれていなかった。

そしてさらに部屋に戻ると浩市は突然ペンを持ってあるものを描こうとしていた。

果たして浩市はそこから何の真実を知る事となるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

この意識の世界はさらに意識の世界へと続いているという事だ。

確かに途中から何かがおかしいと感じながら観ていたんだけれど、

そのターニングポイントは自身の過去にあった。

元々淳美が描いていた漫画は昔のある事故がキッカケで描かれたものだった。

その事故について後半で段々と明らかになるのだが、

その途中でこれは実は淳美の意識ではないという事に辿り着く。

どうしてそういう事になったのかはセンシングをしているうちに

立場が逆転してしまったと言わざる得ないのかもしれないし、

センシングの意識の強さが浩市の方が強過ぎたからなのかもしれない。

立場を逆転してしまうほどの昏睡状態だった訳だけれど、

その先にみるのは首長竜になる訳だけれど、

これは意識の世界の話なのだけれど、

昔の事故を浩市も淳美も心の奥で抱え込んでいた事故だったのだろう。

目の前で流されてしまったのを忘れられなかった事が

この意識の世界で本当に自ら解決しなければならなかった事故だったと思うし、

浩市もその時の悔いた気持ちが首長竜だったと思う。

総評として首長竜は意識の世界の話だった訳だけれど、

その意識の世界で浩市はかつての少年の事を忘れていなかった。

その少年を首長竜として自らの意識の中で生き続けさせたのかもしれないが、

やはり何処かで区切りをつけたかった浩市にとって

その首長竜との和解があの事故との区切りだったと思うし、

それは淳美にとっても同じ心境だったからこそ2人の意識は逆転したのかもしれない。

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