Jリーグは来年度から2004年まで続いた2ステージ制を復活させようと提案している。

2ステージ制は1993年にJリーグが発足した当時

わずか10チームしかなかった事もあり4回戦総当たりの2ステージ制で始まり、

チーム数16チームに増えた事により2回戦制となるが、

2005年より18チーム制を機に1シーズン制にした経緯があり、

2ステージ制により年間勝ち点の多かったチームが優勝できなかった事例が3例もあった。

現行の試合数ではホームアンドアウエーによる試合で不公平が生じてしまう事と、

降格するチームが年間王者になる可能性すらある。

しかし1シーズン制のままでも盛り上がる方法を考えなければならない事も事実である。
春秋制から秋春制への移行が議論されていたが

これはウインターブレイクが長くなることと

雪の積もり地域や寒さで観戦する事になるサポーターの反対によりメリットすら見出せなかった。

こちらはどちらかというと代表の過密日程に合わせてというんだけれど、

私からしたらA代表の国際Aマッチデーが行われるのは2,3,6,8,9,10,11となっており

特に6月はW杯予選と本選が組まれるケースが多いために

もし秋春制になると代表選手はほとんど休む事は不可能になる。

現実に欧州の場合は欧州選手権がW杯の2年後にあるために

欧州各国の代表選手が休める時期はハッキリ言って無いに等しい。

対して春秋制だと確かに2月から11月まで休める所はないが

逆に12月にAマッチが組まれないために1月こそアジアカップがあるが

休めない時期が無い訳じゃない。

むしろAマッチがなければ2か月休めるのだ。

これが秋春制になってウインターブレイクが12月から2月まで入ると休むところが無い。

欧州のクラブに所属する選手が多い現状では

日本が秋春制に移行するのはあまり得策とは言えないのだ。

逆に2ステージ制についてはやはり1番のデメリットは年間勝ち点の多いチームが

王者になれない可能性があるという事だ。

通常1番勝ち点を重ねたチームが優勝すべきだと思うし、

それ以外にチャンスを与えるためにカップ戦がある事も忘れてはならない。

確かに優勝という言葉にサポーターは関心を示す可能性はあるのだが、

もう20年を経ている中ではそれは非常に得策とは言えない。

ただこのままではいけない事も事実ではある。

そこで色々考える必要性はあるのだけれど

もし今のチーム数で2ステージ制を敷くとしたらJ3になるだろう。

Jリーグの歴史を振り返ればJリーグが発足した時はチーム数が少なく

それゆえ2ステージ制で行われた。

J2発足当時こそ4回戦制だったが1シーズン制で行われた歴史がある。

ただ考え方として2回戦制による2ステージ制には私は反対だ。

しかしこれがJ3が12チーム程度になるようだったらJ3でやるなら賛成だ。

J3の場合は昇格枠が2枠を条件(J2は2枠降格)とする場合

2ステージ制による春王者、秋王者を争い、

その上で両王者が2位以内なら自動昇格とするが、

両王者が年間勝ち数で1位にならなかったら1位チームが自動昇格、

2位枠を両王者で昇格プレーオフ、

逆に1位春か秋の王者で2位が年間勝ち点数のチームが春か秋の王者でなかった場合は

春か秋の王者が年間勝ち点2位のチームとプレーオフを行う。

逆に年間勝ち点が春か秋の王者とも3位以下の場合は

春王者、秋王者の制した時の勝ち点が

上だったチーム(同点の場合は得失点差、得点数、くじ引き)が

年間勝ち点2位のチームとプレーオフを戦う。

要するに昇格するにも年間勝ち点が重視されるようにすべきである。

但しこの条件を満たすにはJ2ライセンスの交付が必要とするために

J2ライセンス以上を持たないチームはもちろん昇格できず

J2のブービーチームは残留となる事を付け加えるし、

もちろん1,2位チームが条件を満たさなければJ2チームの降格は無い。

これだけでもJ3からJ2に昇格する上でかなりハードルは高くなるし、

どちらかの王者になっていたら昇格のチャンスを得られるが

あくまで年間勝ち点が重視されるという事だ。

J2についてはJ3降格枠を2枠として、

その代わりにJ1昇格枠を4つに拡大する。

内訳は3つまで自動昇格(J1は下位3チームが自動降格)として、

4位から7位まででプレーオフを行い

その勝者がJ1の15位とホームアンドアウエーのプレーオフを行って

昇格を争うようにしたらJ2チームの士気も上がるだろうし、

J1チームも残留枠が14位にハードルが上がる事で残留争いはより熾烈となる。

但しJ2の賞金は現状維持通り1位2000万、2位1000万、3位500万とする。

J1については1シーズン制で降格枠はプレーオフを含む4つに拡大する。

但しシーズンの賞金は現行年間順位、MVP、ベストイレブン、ベストヤングプレーヤー賞を

そのままに1位2億、2位1億、3位8千万、4位6千万、5位4千万、6位2千万、7位1千万を

そのままに春王者(前半戦だけの順位)、秋王者(後半戦だけの順位)による

賞金1位1億、2位5千万、3位4千万、4位3千万、5位2千万、6位1千万、7位5百万と

春と秋のMVP、ベストイレブン、ベストヤングプレーヤー賞を選出する。

両王者になれば最高4億手にする。

もちろん両王者によるCSは開催せず年間順位がそのまま適用される。

そしてACL枠(4枠の場合)についてはリーグ王者、リーグ2位、

ナビスコ杯王者、天皇杯王者が出場権を獲得する。

但しナビスコ王者についてはJ2に降格した場合

リーグ3位チームが出場する。

天皇杯王者、ナビスコ杯王者がリーグ1位、2位だった場合は

リーグ3位、4位が出場する。

ベストメンバー規約についてはリーグ戦のみ適用する。

ナビスコ杯についてはU-23の選手を最低3選手出場を義務付ける。

但し怪我や出場停止、U-23以下の大会出場により

U-23の選手が3選手出場が不可能の場合はその限りでない。

個人的にはヤマザキナビスコカップを

ヤマザキナビスコニューヒーローカップにでもして

若手を象徴した大会にしてしまった方が良いと思う。

サテライトリーグが廃止されている以上ナビスコ杯を

若手の大会にした方が各クラブにとっても良い大会だと思うし、

何より各チームのレベルを向上させる事ができる。

アジアには欧州リーグのようなチャンピオンリーグに続く大会がないので

それが各チーム中位のチームにとってどっちつかずに成り易くなるんですけれどね。

ただ1シーズン制を盛り上げるためにも各クラブのサポーターが

サポーターを増やす知恵を絞りいかにしたら

スタンドを満員にできるのかを考えてほしいし、

サポーターを増やす事で増収になる術を考える必要もある。

それは試合前のイベントだったり地域に密着した活動だったりと様々だが、

大都市のチームになればなるほど資金力をスポンサーや親会社に頼らない

運営ができるようにならなければならない。

その知恵はそれぞれのサポーターが持っていると思っているので

更なる知恵を出してJリーグを盛り上げていきたいところだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Rankingブログランキングに参加しております。

サッカービジネスの基礎知識―「Jリーグ」の経営戦略とマネジメントサッカービジネスの基礎知識―「Jリーグ」の経営戦略とマネジメント [単行本(ソフトカバー)]
著者:広瀬 一郎
出版:東邦出版
(2012-02-21)
mixiチェック