5月11日公開の映画「県庁おもてなし課」を鑑賞した。

この映画は有川浩原作の「県庁おもてなし課」を映画化した作品で、

実在に高知県庁観光振興部おもてなし課を舞台に

高知県そのものをレジャーランド化しようと動き出すも

実現に向けて数多くの難題を抱えている事を知るストーリーである。

行政主導で行う事業は箱ものばかりと失敗例が多いけれど、

おもてなし課もまたお役所気質の課であったものの、

民間感覚を取り入れる事によって次第に企画が動き出していく事となる。
高知県を舞台にした作品だけれど、

高知県と言えばやはり龍馬の出身地という事で

有名なので龍馬伝の舞台になった時には観光客も多かったと思うけれど、

いざそれ以外の時にはなかなか高知県には行く機会となるとなかなかないものだ。

地理的にも高知県は温暖な地域ではあるものの、

実際に交通機関となると高速道路もそれほどなく、

電車も瀬戸内海を渡らなければならず飛行機位しか直接行く事の難しい県である。

新潟に住む私として高知県と縁があるとすれば

ここ何年もアルビレックス新潟が高知県でキャンプを行っている事もあり

キャンプ地として縁がある程度だ。

ただその分他の件と違い自然が多く残されている場所でもある訳だけれど、

そんな高知県の観光に力を入れようと立ち上げた

おもてなし課を舞台にして高知県を観光でアピールしようとするが

現実は相乗以上に厳しいものだった。

果たしておもてなし課は高知県にどうやって観光客を呼び込もうとしたのか?

キャスト

掛水史貴演じる錦戸亮

明神多紀演じる堀北真希

清遠和政演じる船越英一郎

清遠佐和演じる関めぐみ

吉門喬介演じる高良健吾

下元邦宏演じる甲本雅裕

近森圭介演じる松尾諭

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

高知県庁観光課の新部署、“おもてなし課”に配属された掛水史貴は、

高知県出身の人気作家、吉門喬介を観光大使に任命することを提案。

吉門に依頼の電話をすると県庁職員には民間感覚が欠けていると指摘され、

民間人の若い女性をスタッフに入れること、

そして元県庁職員の清遠和政に力を借りることを条件に出される。

清遠は、20年前、高知県にパンダを誘致するという壮大なプロジェクトを提案し、

県庁を追われた人物だった。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして高知県は四国の3県と違い観光面で苦戦していた。

最もそれは地理的にも他の3県と違い本州、中国地方から離れており

なかなか行きづらい県である。

ただ観光面で不利なのか?と言われると何とも言えない部分はある。

高知には高知城があるし、龍馬関連の施設などがある。

ただ確かにそれ以外の観光名所があるか?

と問われてしまうと確かにないな・・・というのはありますし、

四国に在住している人じゃないとなかなか日帰りで行けないのが1番厳しいところだ。

私は新潟に住んでいますけれど、

新潟県はかなり広くて人口面では新潟は北信越でも唯一の政令指定都市を持っていますし、

飛行場、新幹線、高速道路と他の県への行き来はし易いものの、

いざ他県に行こうとするとやはり車でも、距離がありますし、

新幹線はお金が掛かるというのはあります。

新潟県は佐渡、長岡花火、上越の桜、アルビレックスと観光面で見ると

確かに事欠かないものの、名所かな?

と問われると特に新潟市は江戸時代は高知と違って

港町で多少栄えたものの今のような大都市になるのは

大正、昭和になってからですからそれまでは沼地か川でしたからね。

そんな先日私自身新潟市に住みながら1度も新潟市歴史博物館へ足を運んで

新潟市の歴史を学びに行きましたが、

地元に住みながら新潟市の事で知らない事が多いな・・・と感じた位です。

そんな感じで観光をアピールするにもやはり地元の事を知らないと何も語れない訳で、

高知県のおもてなし課もまた何をアピールすべきか考える訳ですが、

まずは有名人を観光大使に任命しようとするところから始まる訳です。

高知県の有名人と言えば広末涼子、岡本真夜、藤川球児がいますけれど、

なかなか有名な人を輩出しているものの高知県の有名人を並べれば

来てくれるほど簡単ではありませんからね。

そんな中で動き出したおもてなし課だったが、

まずメンバーの中に民間感覚の無い人たちばかりで

どうやって民間感覚を得るかという所から始まる。

民間感覚と言ってしまうと役所の人は一般常識が無いという言い方にもなりかねないが、

一般企業と役所の違いは何と言っても安定度になる。

民間企業に勤めていればボーナスすら出ない企業は少なくなく、

その点役所は必ず支給される。それだけでも大きな差となっている訳で

その点からメンバーの1人掛水史貴はアルバイトとして勤務していた

明神多紀をおもてなし課にスカウトする。

さすがに正規採用じゃないだけに民間感覚はあるように映っているけれど

アルバイトのように給与の少ない人ほど金銭にシビアであり、

かつ少しでも安く済まそうと考えやすいものだ。

しかしそこから掛水はかつて高知県をレジャー化しようとした

人物を訪れに行くも水をぶっかけられるほど門前払いを食ってしまう。

確かに恨みはあるでしょうけれど、

それでもこれをするという事は公務執行妨害にもなるんですけれどね。

相手は公務員ですしね・・・

しかし掛水は何度も訪れた事によってようやくかつて役所に勤務していた

清遠に出会う事ができる。

清遠はその昔高知県そのものをレジャーランド化しようと

提案したが県庁の人間はその企画にそっぽを向いたのだった。

パンダを連れて来ようという案もあったらしいが、

確かにお役所の箱物事業は色々批判もありましたし、

何より税金でパンダを維持して行くだけの費用がどれだけ掛かるものか?

という部分がありますからね。

それに例えパンダを呼べたとしても当時は四国に観光へ行くには

瀬戸大橋や四国連絡橋などが完成前でしたから大変な時代ですからね。

そしてそれから25年を経て動き出したのだが

なかなか自然の残る環境を楽しもうとするのは

確かに悪くないんだけれどただこの時代に自然だけを求めて

高知まで行く人ってどれ位いるのかな?とは感じるんですよね。

龍馬伝をやっていた時は多数の観光客が訪れましたけれど、

それ以外の時って高知まで行く目的が意外にないものなんですよね。

自然を楽しむという点では良いと思いますし、冬は雪が降りませんからね。

ただ新潟県に住んでいる私にとっては龍馬関連の観光以外は

正直興味がある事といえば四国アイランドリーグ位なので

Jリーグのクラブがあれば行く可能性は0ではないものの、

それも2月にアルビがキャンプをやっている時ぐらいしか私には機会はないという所です。

それでも都会に住んでいる人にとっては高知の自然は楽しめる場所ではあるし、

関西圏の人にとっては必ずしも遠い場所じゃないので行くのは良いと思います。

そんなおもてなし課の企画も役所内で清遠を快く思わない人たちによってとん挫しそうになる。

果たして清遠の企画は25年の時を経て採用されるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

こういう観光を目的にするにも民間だけではできないし、

役所の力も時として必要な時があるんですよね。

特に県全体で盛り上げるとしたら尚更で、

新潟県の場合は25年前何て野球もサッカーもチームは無かったし、

スポーツ後進県と言われるほど不毛の県と言われた。

しかし今はエコスタ、ビックスワンという全国有数のスタジアムがあって

野球もサッカーもあるし、バスケット、陸上、スキーもある。

その意味では地域という力は官民一体でやらないと盛り上げる事は難しい訳です。

ゆえにおもてなし課も民間の力を使うならみんなで盛り上がる事を中心にした方が

観光という面では大きなメリットに繋がると思いますし、

四国有数のイベントを毎年開催できるような施設や場所を設けて

誘致した方が良いのではないかと思いますし、

今度は四国まで新幹線を誘致する位の事が必要なのかもしれません。

総評として民間感覚と言ってもそれは金銭感覚の問題であり、

役所に勤めている人でも金銭感覚の確りしている人がやれば

それほど官民も変わらないと思います。

ただ県そのものを盛り上げるなら少人数のイベントや名所より

大きなイベントを開催する立案をした方が観光に繋がるし、

もっと交通網の充実を図ってより多くの人が訪れやすい環境作りを役所が、

そしてイベントの立案を民間が行った方が良いのかもしれません。

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