4月13日公開の映画「舟を編む」を鑑賞した。
この作品は三浦しをん原作の「舟を編む」を映画化した作品で
辞書編集者になったまじめな男が15年という歳月を掛けて
辞書を出版するまでの過程を描いた作品である。
辞書と言ってもその時代時代に応じて様々な言葉があり、
その言葉の意味は時代によって様々な意味があり、
辞書を作る人たちの苦労を知る事になるだろう。
この作品は三浦しをん原作の「舟を編む」を映画化した作品で
辞書編集者になったまじめな男が15年という歳月を掛けて
辞書を出版するまでの過程を描いた作品である。
辞書と言ってもその時代時代に応じて様々な言葉があり、
その言葉の意味は時代によって様々な意味があり、
辞書を作る人たちの苦労を知る事になるだろう。
辞書作りは1度作ってしまえばあとは
その内容を追加して行く作業にはなるとは思うんだけれど、
これを1から作っていくとなるとそれまでの言葉の見直し作業など
何十万という言葉の意味を見直さなければならない。
しかしそれをするためにはそれだけの言葉の意味を知らなければできないという事だ。
言葉の1つ1つにはそれぞれ意味があるが、
日本語の場合はひらがなにするとその意味は大きく違っていく。
しかし感じにすると読みが同じでもその意味が通じてくるものだ。
言葉を1つ間違えばそれだけで相手の捉え方も違ってくるだけなんだけれど
それだけ言葉とは難しいものでもある。
このストーリーでは辞書編集者に抜擢された1人の男が
辞書を完成させるまでの15年間が描かれる。
果たして完成させるまでの紆余曲折とは?
キャスト
馬締光也演じる松田龍平
林香具矢演じる宮崎あおい
西岡正志演じるオダギリジョー
岸辺みどり演じる黒木華
タケ演じる渡辺美佐子
三好麗美演じる池脇千鶴
村越局長演じる鶴見辰吾
佐々木薫演じる伊佐山ひろ子
松本千恵演じる八千草薫
荒木公平演じる小林薫
松本朋佑演じる加藤剛
他多数のキャストでストーリーが展開する。
ストーリー
大手出版社、玄武書店の辞書編集部は、
ベテラン編集者の荒木が定年退職するため、
後任に営業部で変人扱いされていた馬締(まじめ)光也を抜擢する。
馬締は、名前通り、真面目な性格で、
「右」という言葉を即座に説明出来るくらいの日本語のオタク。
馬締と国語学者で監修の松本を筆頭に、
玄武書店の新しい辞書「大渡海」の編纂が始まった。
二人が目指したのは、
様々な世代が実際に会話で使う言葉を編んだ生きた日本語の辞書だった。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしてベテラン編集者の荒木が定年退職のため後任になる人を探していた。
しかし辞書編集部は出版社の中では存在すら知らない人すらいる部署で
適任者がなかなか見つからない。
そんな中で荒木は営業部で変人扱いされている馬締(まじめ)光也という人物に着目した。
馬締はその言葉通りまじめな性格で右という言葉を説明できる位のオタクだった。
右という意味を説明しろと言われるとこれが簡単そうで実に難しい。
私なら右は利き腕になるんだけれど正面を見た時に野球なら走り出す方向とも言うし、
方角で言えば北を向いた時の東という表現になるが、
この意味を説明する事は簡単そうで難しい。
それだけ意味の1つ1つを知らなければ務まらないのだ。
そして国語学者で監修の松本に認められ晴れて辞書編集部に配属された
馬締は新しい辞書「大渡海」作りに取り掛かるが
そこで辞書作りの大変さを目のあたりにする。
1つの言葉を作るのに
用例採集→カード選別・見出し語選定→語釈執筆→レイアウト→校正
と1つの言葉をリストに入れるのにそれだけの時間を必要とする訳で
これを20万、30万語となればこれだけの少ない人数では簡単にはいかない。
まして編集が始まったのが1995年で終わるのが
それから15年後だからその間に様々な言葉が出てくる訳だけれど、
その時代時代に応じた言葉に対応できる力も必要となる訳だ。
そんな編集する馬締は恋をする。
同じ下宿所「早雲荘」に下宿してきた林香具矢という板前を目指している女性に恋をした。
馬締はなかなか告白できず同じ編集部の西岡正志に相談すると
手紙で伝えた方が良いのではとアドバイスする。
そして手紙を書くのだが・・・
これが実に達筆で普通の人では読めないほどだった。
これは私自身がそうなんだけれど、
私も字を書く事が下手で、実際に自分で書いた字が
下手で読めないと言われた事も少なくない。
そんな経験をしているものだが私は普段仕事では殆どパソコンで文面を書いている。
最もパソコンの方がきれいだし速いからというのもあるが、
相手が読む事を思えば下手な字で読むよりきれいな字で読む方が絶対に良い。
むしろ下手な字で読ませる事は相手に失礼と思う位だ。
逆に今の時代にパソコンがなければ私のような人は会社では事務失格な訳であり、
それを思えば私にとってはパソコンは私を救ってくれた救世主みたいなものだ。
それに私の仕事柄毎日達筆で読めないような字とにらめっこしていると
字が読めないというストレスがどれ程大変なものなのかというのを
嫌というほど知っている。
だから私のモットウは字(ひらがな)が読めないのは自分のせい、
しかし漢字が読めないのは相手のせいという感じでいる。
最も漢字が読めない事はあるのでその時に辞書が必要なんですけれどね。
それだけで意味合いが違ってくるんですけれどね。
そして馬締は香具矢に自らの言葉で告白して2人は結婚した。
馬締はそれから10年以上の月日を経る訳だけれど
その間に「早雲荘」の大家が亡くなり、
「早雲荘」を引き継ぎ、香具矢は店を持つ板前になり、
馬締は辞書編集部の編集長となっていた。
新しい辞書「大渡海」の完成目前に馬締は様々な試練が訪れる。
果たして馬締は新しい辞書「大渡海」を完成させる事ができるのか?
結末は劇場で観てほしいけれど、
1つの辞書を作る大変さをこのストーリーで大きく痛感して行く訳だけれど、
本当に知らない言葉を15年の歳月を掛けて
にらめっこしている人がいる事は正直頭が下がる。
そういう人がいるから私たちはその言葉の意味を知る事ができる訳で、
これからもそういう人がいなければ言葉の意味を知らないままになってしまう事になる。
誰かが言い出した言葉は誰かが解説しなければならない。
そう思うと言い出した人が本来は解説すべきだと思うんですけれど、
そういう事が無いとふと気づくのだった。
総評として辞書を1から作るという大変さをこのストーリーで知った。
しかしこれで辞書作りは終わりじゃない。
これからも新しい言葉と時代に応じた解釈の違いが出てくる訳で、
私たちもそういう時代に応じた言葉の意味を改めて見つめ直す必要があるのだと思いました。

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舟を編む [単行本]
著者:三浦 しをん
出版:光文社
(2011-09-17)
ポスタ- アクリフォトスタンド入り A4 舟を編む 光沢プリント
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映画 舟を編む オリジナル・サウンドトラック [CD]
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舟を編む 映画パンフレット 監督 石井裕也 キャスト松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾 [おもちゃ&ホビー]
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その内容を追加して行く作業にはなるとは思うんだけれど、
これを1から作っていくとなるとそれまでの言葉の見直し作業など
何十万という言葉の意味を見直さなければならない。
しかしそれをするためにはそれだけの言葉の意味を知らなければできないという事だ。
言葉の1つ1つにはそれぞれ意味があるが、
日本語の場合はひらがなにするとその意味は大きく違っていく。
しかし感じにすると読みが同じでもその意味が通じてくるものだ。
言葉を1つ間違えばそれだけで相手の捉え方も違ってくるだけなんだけれど
それだけ言葉とは難しいものでもある。
このストーリーでは辞書編集者に抜擢された1人の男が
辞書を完成させるまでの15年間が描かれる。
果たして完成させるまでの紆余曲折とは?
キャスト
馬締光也演じる松田龍平
林香具矢演じる宮崎あおい
西岡正志演じるオダギリジョー
岸辺みどり演じる黒木華
タケ演じる渡辺美佐子
三好麗美演じる池脇千鶴
村越局長演じる鶴見辰吾
佐々木薫演じる伊佐山ひろ子
松本千恵演じる八千草薫
荒木公平演じる小林薫
松本朋佑演じる加藤剛
他多数のキャストでストーリーが展開する。
ストーリー
大手出版社、玄武書店の辞書編集部は、
ベテラン編集者の荒木が定年退職するため、
後任に営業部で変人扱いされていた馬締(まじめ)光也を抜擢する。
馬締は、名前通り、真面目な性格で、
「右」という言葉を即座に説明出来るくらいの日本語のオタク。
馬締と国語学者で監修の松本を筆頭に、
玄武書店の新しい辞書「大渡海」の編纂が始まった。
二人が目指したのは、
様々な世代が実際に会話で使う言葉を編んだ生きた日本語の辞書だった。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしてベテラン編集者の荒木が定年退職のため後任になる人を探していた。
しかし辞書編集部は出版社の中では存在すら知らない人すらいる部署で
適任者がなかなか見つからない。
そんな中で荒木は営業部で変人扱いされている馬締(まじめ)光也という人物に着目した。
馬締はその言葉通りまじめな性格で右という言葉を説明できる位のオタクだった。
右という意味を説明しろと言われるとこれが簡単そうで実に難しい。
私なら右は利き腕になるんだけれど正面を見た時に野球なら走り出す方向とも言うし、
方角で言えば北を向いた時の東という表現になるが、
この意味を説明する事は簡単そうで難しい。
それだけ意味の1つ1つを知らなければ務まらないのだ。
そして国語学者で監修の松本に認められ晴れて辞書編集部に配属された
馬締は新しい辞書「大渡海」作りに取り掛かるが
そこで辞書作りの大変さを目のあたりにする。
1つの言葉を作るのに
用例採集→カード選別・見出し語選定→語釈執筆→レイアウト→校正
と1つの言葉をリストに入れるのにそれだけの時間を必要とする訳で
これを20万、30万語となればこれだけの少ない人数では簡単にはいかない。
まして編集が始まったのが1995年で終わるのが
それから15年後だからその間に様々な言葉が出てくる訳だけれど、
その時代時代に応じた言葉に対応できる力も必要となる訳だ。
そんな編集する馬締は恋をする。
同じ下宿所「早雲荘」に下宿してきた林香具矢という板前を目指している女性に恋をした。
馬締はなかなか告白できず同じ編集部の西岡正志に相談すると
手紙で伝えた方が良いのではとアドバイスする。
そして手紙を書くのだが・・・
これが実に達筆で普通の人では読めないほどだった。
これは私自身がそうなんだけれど、
私も字を書く事が下手で、実際に自分で書いた字が
下手で読めないと言われた事も少なくない。
そんな経験をしているものだが私は普段仕事では殆どパソコンで文面を書いている。
最もパソコンの方がきれいだし速いからというのもあるが、
相手が読む事を思えば下手な字で読むよりきれいな字で読む方が絶対に良い。
むしろ下手な字で読ませる事は相手に失礼と思う位だ。
逆に今の時代にパソコンがなければ私のような人は会社では事務失格な訳であり、
それを思えば私にとってはパソコンは私を救ってくれた救世主みたいなものだ。
それに私の仕事柄毎日達筆で読めないような字とにらめっこしていると
字が読めないというストレスがどれ程大変なものなのかというのを
嫌というほど知っている。
だから私のモットウは字(ひらがな)が読めないのは自分のせい、
しかし漢字が読めないのは相手のせいという感じでいる。
最も漢字が読めない事はあるのでその時に辞書が必要なんですけれどね。
それだけで意味合いが違ってくるんですけれどね。
そして馬締は香具矢に自らの言葉で告白して2人は結婚した。
馬締はそれから10年以上の月日を経る訳だけれど
その間に「早雲荘」の大家が亡くなり、
「早雲荘」を引き継ぎ、香具矢は店を持つ板前になり、
馬締は辞書編集部の編集長となっていた。
新しい辞書「大渡海」の完成目前に馬締は様々な試練が訪れる。
果たして馬締は新しい辞書「大渡海」を完成させる事ができるのか?
結末は劇場で観てほしいけれど、
1つの辞書を作る大変さをこのストーリーで大きく痛感して行く訳だけれど、
本当に知らない言葉を15年の歳月を掛けて
にらめっこしている人がいる事は正直頭が下がる。
そういう人がいるから私たちはその言葉の意味を知る事ができる訳で、
これからもそういう人がいなければ言葉の意味を知らないままになってしまう事になる。
誰かが言い出した言葉は誰かが解説しなければならない。
そう思うと言い出した人が本来は解説すべきだと思うんですけれど、
そういう事が無いとふと気づくのだった。
総評として辞書を1から作るという大変さをこのストーリーで知った。
しかしこれで辞書作りは終わりじゃない。
これからも新しい言葉と時代に応じた解釈の違いが出てくる訳で、
私たちもそういう時代に応じた言葉の意味を改めて見つめ直す必要があるのだと思いました。



著者:三浦 しをん
出版:光文社
(2011-09-17)

商標:写真フォトスタンド APOLLO

アーティスト:渡邊崇
出版:リトル・モア
(2013-04-03)

商標:Livraison