2月23日公開の映画「横道世之介」を鑑賞した。

この映画は1987年を舞台に大学生活を送る

横道世之介と出会った人たちが彼の事を思い出し、

当時を振り返りながら横道世之介との付き合っていた頃を描いていくストーリーである。

学生時代に出会った人たちとの想い出は人により違うだろうが、

その時代に出会って付き合っていた人たちがいたから今があり、

そしてその時代の事を思い出す時忘れられない人がいるかもしれない。
人には忘れられない時代があるものだ。

特に学生時代には忘れられない人がいるかもしれない。

しかし時代を経るとそういう人が次第に忘れられてしまうものだ。

正直今でも思い出せる人って何人いる?と問われると私は正直難しい。

それもそのはずだ。

私が覚えている人たちの多くはもう20数年前の人たちだ。

中にはもう亡くなっている人もいるだろうし、当時の面影すらない人もいるだろう。

私は学校を卒業してからかれこれ20年以上経るけれど、

小学校、中学校、高校時代から付き合いある人は今は誰もいない。

その多くはもう20年以上経ている。

直近で同級会をやったのも15年以上経ているので

その時代に付き合いのある人は誰もいない。

大体そうなんだけれど、今の付き合いある人との交流は当然あるが、

そうでない人とは殆ど疎遠になる。

私でも覚えている人って・・・2,3人ぐらいだ。

その人を想っていたり、そしてバカやったりした人たちは

私の事を覚えているかわからないが、

このストーリーではそんな学生時代につきあった横道世之介との想い出が語られる。

果たして横道世之介とは何だったのだろうか?

キャスト

横道世之介演じる高良健吾

与謝野祥子演じる吉高由里子

倉持一平演じる池松壮亮

片瀬千春演じる伊藤歩

加藤雄介演じる綾野剛

阿久津唯演じる朝倉あき

大崎さくら演じる黒川芽以

小沢演じる柄本佑

戸井睦美演じる佐津川愛美

室田恵介演じる井浦新

与謝野佳織演じる堀内敬子

与謝野広演じる 國村隼

横道洋造演じるきたろう

横道多恵子演じる余貴美子

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

長崎県の港町で育った横道世之介は、大学進学のため上京する。

バブル真っ盛りの80年代。田舎でのんびり育った世之介は、

バブル真っ盛りの大都会東京で、浮きまくる。

しかし、まっすぐで、疑うことを知らず、頼まれたことは断れない世之介に、

周囲は次第に魅了されていく。

そんな世之介に、ついに春がやってきた。

世之介はパーティー好きの年上の女性に夢中。

そして、世之介に片思いするお嬢様も現れて…。

結末は劇場で観てほしいけれど、今回のレビューとして

横道世之介は1987年18歳で東京の法政大学経済学部に進学した。

田舎育ちの世之介にとって東京は世間知らずの世之介にとって

何もかも戸惑いの連続だった。

入学式当日に出会った倉持一平と阿久津唯との出会いでサンバサークルに入り、

そこで世之介は2人のキューピットになるのだった。

こういう偶然が時として運命の出会いになるものだけれど、

世之介にとってはこれが最初の東京での出来事だった。

それからサンバサークルで合宿などに参加するもあまり参加する意思が強くない。

そんな中世之介は知り合いの小沢の紹介で年上の片瀬千春に憧れを抱くが、

千春は世之介を手玉に取る女性だった。

まあ世之介にとって世間知らずな男にとって千春のような

女性は確かに憧れを抱くんだけれど、

そんな千春にとって世之介は子供の男にしか映らなかった。

そんな中世之介は同じ学部の加藤雄介に合コンの誘いに誘われるがまま

出会ったのが与謝野祥子だった。

与謝野祥子はある会社の社長令嬢で祥子が世之介に一目ぼれしてしまったのだった。

世間知らずのお嬢様祥子の行動に世之介は戸惑うだけだったが、

そんな中世間知らずの世之介もまた祥子のペースに次第に飲み込まれて行った。

これだけのお嬢様が惹かれるのはこれまで世間を知り過ぎている人よりも

世間を知らない人の方が魅力的に映ったのだろうし、

自分に似た部分を感じたのだろうね。

そんな世之介に祥子はある日突然会ったり、

そして突然世之介の実家にお邪魔したりと

普通の人でもビックリの行動をする。

まあ突然一人暮らしのアパートに来るのはともかく、

突然実家でしかも母親と料理をしているなんて・・・う〜ん普通なら考えられない。

だってこの時が初対面ですからね。

それがいきなり2人で料理を作っているなんて普通の母親なら戸惑うでしょうけれどね。

そんな中で世之介と祥子は世之介の地元の友人と共に夏の日を過ごすも、

そこで2人は難民の上陸に遭遇するのだった。

昔は東南アジアから難民が日本に辿り着く事は珍しくなかったんだけれど、

今の時代では東南アジアから難民が来る事はまず無くなったね。

そんな2人はこの出来事以来祥子の将来にも影響を及ぼす。

そして世之介も隣人との出会いでその後の人生に影響を及ぼしていく。

果たして世之介と祥子はこの時代の出会いでどういう道を辿る事になったのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、1980年代は今の時代のように携帯電話のない時代だ。

だから連絡を取ろうとしても固定電話に出ない事も珍しくなかったし、

連絡が取れない事もあった。

そんななかなか出会えない中でこの時代に世之介と出会った人たちは

世之介に魅了されて行った訳だけれど、正直何が魅了されたのか?

と言われると当時はバブル全盛期であり、就職は受ければ決まる時代だ。

今の人たちには信じられない時代があった訳だけれど、

その時代を送った人たちはその後世之介の影響で結ばれたり、

その時代を思い出したり、そして懐かしんだりした。

それだけ田舎から出て来た青年の世間知らずさが

その時代には新鮮に映ったという事でもある。

今だったら会いたい時に会える時代だし、

連絡を取ろうと思えば取れる時代だ。

しかし連絡が取れない、そして疎遠になった先の時代で

その当時を懐かしんでいる人たちにとって

1つのニュースが世之介の生きた時代の1つのページとして刻まれていたのだった。

総評として世之介が大学卒業後の経緯はここでは語られないが、

そのキッカケは描かれていた。

世之介の最期に与えた影響は言うまでもなく祥子との夏の日の出来事だ。

世之介が生きた足跡は何時の時代を経ても思い出されるだろうし、

そこで付き合った人たちは振り返る時世之介の事を必ず思い出す。

そんな人は少ないかもしれないが、

そういう人が必ずいるという事をこの作品で教えてくれたのだと思う。

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