12月22日公開の映画「大奥〜永遠〜右衛門佐・綱吉篇」を鑑賞した。

この映画は男女逆転した江戸時代を舞台にした映画で

ドラマで家光篇を放送後に綱吉篇を公開したドラマ連動型作品で

世継ぎ問題で苦悩する綱吉の姿とそれを取り巻く男たちの葛藤が描かれている。

歴史上の5代将軍綱吉は生類憐みの令という江戸幕府史上の悪法として名高いが、

この映画ではそれは綱吉の意向でない描かれ方をしており、

世継ぎ問題の難しさと問われている。
今年最後の作品はこの大奥綱吉篇だった訳だけれど、

私自身このシリーズがどういう訳か合わないのか前半の記憶が前作吉宗篇もなかったりする。

別に退屈ではないもののこういう逆転発想というのは

確かに面白いとは思うものの若干無理もあるかな?と思ったりもする。

それは個人的な感覚なので仕方ないが、今回は吉宗篇から3代前の綱吉篇である。

綱吉は生類憐みの令で民衆を苦しめた将軍として名高いが、

そんな中で世継ぎ問題にも苦労していた。

果たして綱吉は最終的にどんな結論を出すのだろうか?

キャスト

右衛門佐演じる堺雅人

徳川綱吉演じる菅野美穂

柳沢吉保演じる尾野真千子

秋本演じる 柄本佑

玉栄演じる田中聖

御台所・信平演じる宮藤官九郎

桂昌院演じる西田敏行

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

時は江戸、男だけが患う疫病「赤面疱瘡」が流行し、

女性が表舞台に立つ時代。

徳川五代将軍・綱吉は、側室・伝兵衛との間に世継ぎとなる女児・松子をもうけながらも、

父の桂昌院からはさらなる世継ぎ候補の懐妊を望まれていた。

京都の公家出身だが子どもを産めなかった正室・信平は

自身の大奥での影響力を保つため、京より右衛門佐を呼び寄せる。

綱吉は右衛門佐を気に入るが、右衛門佐は大奥総取締の座を願い出る。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして次代は家光から綱吉へと続いた時代には

既に家督は女性が継ぐ時代となっていた。

原因不明の赤面疱瘡で男が減少した事で世の中は逆転していたのだった。

そんな時代に生まれた綱吉も例外ではなかった。

特に綱吉は1度は女子に恵まれたものの、その子が亡くなった事で精神バランスを崩す。

綱吉の父桂昌院は世継ぎをと望むが綱吉に子供はできなかった。

そんな中京より右衛門佐が呼び寄せられ、

大奥総取締の座に付く。

綱吉は右衛門佐を気に入っていたがそれを拒否された事で綱吉はさらに孤独になっていく。

まあどうしても女性には年齢があるゆえに望んだとしても産まれるものではない

という事を知らなければならないが、

それが何時しか桂昌院が進めた生類憐みの令となって民衆を苦しめる。

そしてそれは時を経て綱吉を苦しめている事を知る。

果たして綱吉は最終的にどんな結論を出すのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

綱吉が若い時はまだ世継ぎの事を考えられたのだろうけれど、

年齢を重ねてしまった事で老害となってしまっていた。

しかも生類憐みの令という悪法を父桂昌院に勧められるがまま

試行してしまった事で綱吉が亡くなるまでこの令は施行された。

綱吉もそれに気づいた時にはもはや自ら政治から身を引き世継ぎを定める事しかできなかった。

そんな中で綱吉は本当に愛してくれた人に結ばれるのだった。

総評として全体的には退屈なシーンばかりだったんだけれど、

綱吉の葛藤した部分、右衛門佐の葛藤した部分は確り描かれていた。

それだけで十分見どころがある作品ではあるが、

吉宗篇から比べると善政を敷いた将軍と悪政を敷いた将軍を比べるのは

少し無理があったと思う。

何時の時代も世継ぎ問題は大きな課題が直面しているという事なのかもしれない。

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