23日Jリーグ12J1昇格プレーオフ決勝大分トリニータ対ジェフ千葉戦が国立競技場で行われ、

1対0で大分トリニータがFW林のゴールで4年ぶりのJ1昇格を決めた。

試合は前半から激しい攻防戦が繰り広げられて

お互いの長所を消すサッカーに徹して前半は0対0で折り返した。

後半勝つしかない大分は積極的に攻撃を仕掛けて

後半30分過ぎからFW林、高松を立て続けに投入して

勝負に出た後半40分FW森島のパスを途中出場のFW林が落ち着いて決めて

先制すると後がなくなった千葉はFWオーロイを投入して

パワープレーに出るが大分の体を張ったプレーの前にゴールを破る事が出来ず

大分トリニータが4年ぶりのJ1昇格を決めた。

これで大分トリニータはJリーグから融資を受けた

6億5千円を3年で返済し再びJ1の部隊で戦う事になった。
J1で戦うための権利を得る3番目の切符を掛けた戦いは最後まで白熱したプレーの激突だった。

引き分けで良かった千葉に対して2つ勝つしかなかった

大分は最初から2つ勝つしかなかった大分の執念が千葉を上回った。

今季のJ2は2位湘南から6位大分までわずか勝ち点差4しかない中の激戦であり

6位までのプレーオフに出場した4チームの何処が昇格してもおかしくない成績だった。

今季から22チームになった事、

そしてJ2発足から12年を経た事でJ1で戦った経験のあるチームが増えた事で

J2降格も含む戦いへと変わった。

これにより多くのチームはJ1昇格、J2残留に必死となり

これまで以上の激しい戦いが繰り広げられた。

この試合でも6億5千万の融資をJリーグから受けた大分が

千葉を破って昇格を決めた訳だけれど、

皮肉な事に2009年にJ2降格が決まった時に決められたFW林選手が

今度は大分のFWとして大分をJ1昇格に導くという

何という運命的なゴールを決めたのか?

という位だったのでそれだけのドラマがこのプレーオフ決勝に込められていた。

J2に降格した当初はJリーグから6億5千万の多額の融資、

さらに債務超過を合わせると10億以上の債務を背負ったチームだった訳で、

この状況でJ1昇格できるのは10年位先ではないか?

と当時思った人もいたはずだ。

さらに2013年シーズンから健全な運営を目的とするクラブライセンス制度が導入され、

収入に見合わない経営ができなくなった事と

2013年シーズンから3年猶予がある債務超過、

さらに3年連続赤字のクラブは即JFL以下へ降格となるだけに

大分はこれから3年猶予がある債務超過解消という大きな戦いを背負ってJ1で戦う。

ただ今季多くのクラブがJ1を目指す希望も1つあった。

それはサガン鳥栖だ。

現在リーグ戦5位で2連勝すれば来季3位に入る事が出来て

ACLへ行ける可能性あるところまで大健闘の戦いをしている。

チーム人件費は昨年わずか3億5千万、

営業収入は約7億のチームが今季ACLを獲得するかもしれないところまで戦っている。

J1の今季も営業収入10億に届かないだろうし、

人件費も5億に満たないチームがそれだけの戦いをできている訳だから

当然J2各チームは鳥栖にできるんだから自分たちにもできるとやる気になっている。

以前は甲府、山形が上がった時もそうだったが

鳥栖の大健闘の戦いぶりが低予算でもJ1で戦える事を証明してみせた

1つの事例として来季以降J2の各チームは本気でJ1を目指した戦いを繰り広げる事だろう。

鳥栖も債務超過という課題はあるものの

そういうチームがJ1で戦えたという現実は来季以降のJ2の戦いに

大きな影響をもたらす事だろう。

資金力ないチームはそれだけ若い選手、一芸に長けた選手、

ポジションに適合する選手、そこに戦術、システムを上手く当てはめる事が出来れば

J1の舞台に上がれるという事だ。

プレーオフという過酷な戦いを制した大分には来季低予算の中で

戦う過酷なものとなるだろうが、鳥栖のように低予算でもACLを目指せる

という証明がされた以上低予算でどれだけの戦いができるのか注目したいところだ。

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