９月１５日公開の映画「天地明察」を鑑賞した。
この映画は江戸時代前期に暦の改暦という重大な命を受けた
安井算哲が算術と星の尺度で暦の改暦に挑むが様々なしがらみに
阻害されながらも改暦を成し遂げるストーリーである。
江戸時代前期は既に戦乱の世が終わり太平の世となった時代であり、
その時代だからこそ成し得た偉業でもあり、
様々なしがらみの中で暦を証明して行く姿は未知なる挑戦への意欲を感じさせてくれる。
この映画は江戸時代前期に暦の改暦という重大な命を受けた
安井算哲が算術と星の尺度で暦の改暦に挑むが様々なしがらみに
阻害されながらも改暦を成し遂げるストーリーである。
江戸時代前期は既に戦乱の世が終わり太平の世となった時代であり、
その時代だからこそ成し得た偉業でもあり、
様々なしがらみの中で暦を証明して行く姿は未知なる挑戦への意欲を感じさせてくれる。
江戸時代前期は大坂夏の陣が終わり、
島原の乱の後に家光が鎖国政策をした直後の時代になる訳だけれど、
１７世紀から１８世紀に掛けて１度も大きな戦争がなかったのがこの日本しかないという時代だ。
その時代には天守閣は必要とせず、江戸城には天守閣はない。
そんな平和な時代だからこそこういう事を成し遂げる事ができたと言えるのが
渋川春海こと安井算哲の改暦である。
当時の暦は唐の時代から使われているものであり、
それ以来８００年間改暦が行われる事がなかった。
それゆえ８００年ぶりの改暦に様々な阻害を受ける事になるが、
はたして算哲はこの前例のない偉業をどう成し遂げたのだろうか？
キャスト
安井算哲演じる岡田准一
えん演じる宮崎あおい
水戸光圀演じる中井貴一
保科正之演じる松本幸四郎
村瀬義益演じる佐藤隆太
関孝和演じる市川猿之助
建部伝内演じる笹野高史
伊藤重孝演じる岸部一徳
安藤有益演じる渡辺大
山崎闇斎演じる白井晃
本因坊道策演じる横山裕
宮栖川友麿演じる市川染五郎
安井算知演じるきたろう
本因坊道悦演じる尾藤イサオ
徳川家綱演じる染谷将太
土御門泰福演じる笠原秀幸
以上多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
代々将軍に囲碁を教える名家に生まれた安井算哲は、
対局よりも星と算術に目が無く、時間を忘れてのめり込んでしまうこともしばしばだった。
ある日、会津藩主の保科正之から日本全国で北極星の高度を測り、
その土地の位置を割り出す北極出地を命じられる。
一年半の任務を終え、暦のずれが判明すると、今度は新しい暦作りの総大将に任命される。
天体観測と数理解析を重ねた結果、幕府は改暦を帝に請願するのだが…。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして安井算哲は一介の囲碁棋士として
囲碁を教える傍らで星と算術の事を独学で勉強していた。
その天体監督と算術に注目した保科正之が日本全国で北極星の高度を測るように命じ、
その土地の位置を割り出す一行の１人に命じられた。
この作業でも相当な算術に才出ている者でなければ務まらないだけに、
それだけ算哲の算術を見込まれたからこそだろう。
そして算哲は北極星の高度を測る作業をするうちに１つの問題点に辿り着いた。
北極星を測る事で位置とずれがわかる訳で、
それは算術をやっているものだからこそわかる事でもあった。
それを修正するために算哲は幕府からの命で暦の改暦に向けて
太陽の位置とその正確な位置を測り始める。
古来日本には唐時代に渡ってきた暦を使われていたが、
８００年の時を経ている事もあり大きく２日はずれていたのだった。
しかし暦を代々管理してきたのが公家衆という事もあり
その対立で公家衆がなかなかこの改暦作業に妨害をしてくるほど
８００年ぶりの改暦は難しい作業となる。
実際に平和な世とはいえ刀で人を襲う事はあったし、当然小さな事件は少なくなかった。
いくら幕府主導でも妨害が入るのは当然と言えば当然だった。
そんな中算哲はえんという伴侶を得る。
えんを得てから１度は失った改暦に夫婦二人三脚で行っていくが、
これまでの暦との照らし合わせる暦比べで最後の１つだけが合わず
悔しい思いを算哲はするのだった。
この時代は地動説や地球が丸いという事も良く知られていなかった時代なので
その事を知らずにやっていた事は有る意味凄い事である。
しかしその事を徳川光圀に情報としてもたらされてから
算哲は１つの疑問の答えに辿り着くのだった。
果たして算哲は暦の改暦の勝負に勝つ事ができるのか？
結末は劇場で観てほしいけれど、
この作業は算術に優れている者でなければまず成し遂げる事の出来ない作業であり、
さらに天体観測に優れていた算哲だからこそ成し遂げられたものだった。
答えに辿り着くまでの苦悩を支えた妻のえん、
そして最後まで極力した光圀公の理解があったからこそ
最後の勝負にも勝つ事ができた。
総評として地球は丸いと知られていなかった時代に多くのしがらみを
打ち破って真の暦を完成させた算哲は本当に時代を変えるほどの仕事をした。
一介の囲碁棋士が独学で学んだ星と算術が歴史を変えるだけの
大仕事をすると見込んだ光圀公や保科正之らの観る目の確かさがあったからこそでもある。
人は必ずそれぞれの隠された才能を観ているという事でもあるし、
そういう理解者がいるからこそ人は活かされるという事でもある。
算哲の星と算術の独学は失敗から学んだからこそ
成し遂げられた偉業だという事も忘れてはならないだろう。
ブログランキングに参加しております。
天地明察 オリジナルサウンドトラック
アーティスト：久石譲
販売元：ユニバーサル シグマ
(2012-09-12)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察
著者：冲方 丁
販売元：角川書店(角川グループパブリッシング)
(2009-12-01)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(上) (角川文庫)
著者：冲方 丁
販売元：角川書店(角川グループパブリッシング)
(2012-05-18)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(下) (角川文庫)
著者：冲方 丁
販売元：角川書店(角川グループパブリッシング)
(2012-05-18)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(1) (アフタヌーンKC)
著者：槇 えびし
販売元：講談社
(2011-09-23)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(2) (アフタヌーンKC)
著者：槇 えびし
販売元：講談社
(2012-03-23)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(3) (アフタヌーンKC)
著者：槇 えびし
販売元：講談社
(2012-08-23)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
NK-8735 「天地明察」日めくり9号(2013年版カレンダー)
販売元：新日本カレンダー
(2012-09-05)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
島原の乱の後に家光が鎖国政策をした直後の時代になる訳だけれど、
１７世紀から１８世紀に掛けて１度も大きな戦争がなかったのがこの日本しかないという時代だ。
その時代には天守閣は必要とせず、江戸城には天守閣はない。
そんな平和な時代だからこそこういう事を成し遂げる事ができたと言えるのが
渋川春海こと安井算哲の改暦である。
当時の暦は唐の時代から使われているものであり、
それ以来８００年間改暦が行われる事がなかった。
それゆえ８００年ぶりの改暦に様々な阻害を受ける事になるが、
はたして算哲はこの前例のない偉業をどう成し遂げたのだろうか？
キャスト
安井算哲演じる岡田准一
えん演じる宮崎あおい
水戸光圀演じる中井貴一
保科正之演じる松本幸四郎
村瀬義益演じる佐藤隆太
関孝和演じる市川猿之助
建部伝内演じる笹野高史
伊藤重孝演じる岸部一徳
安藤有益演じる渡辺大
山崎闇斎演じる白井晃
本因坊道策演じる横山裕
宮栖川友麿演じる市川染五郎
安井算知演じるきたろう
本因坊道悦演じる尾藤イサオ
徳川家綱演じる染谷将太
土御門泰福演じる笠原秀幸
以上多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
代々将軍に囲碁を教える名家に生まれた安井算哲は、
対局よりも星と算術に目が無く、時間を忘れてのめり込んでしまうこともしばしばだった。
ある日、会津藩主の保科正之から日本全国で北極星の高度を測り、
その土地の位置を割り出す北極出地を命じられる。
一年半の任務を終え、暦のずれが判明すると、今度は新しい暦作りの総大将に任命される。
天体観測と数理解析を重ねた結果、幕府は改暦を帝に請願するのだが…。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして安井算哲は一介の囲碁棋士として
囲碁を教える傍らで星と算術の事を独学で勉強していた。
その天体監督と算術に注目した保科正之が日本全国で北極星の高度を測るように命じ、
その土地の位置を割り出す一行の１人に命じられた。
この作業でも相当な算術に才出ている者でなければ務まらないだけに、
それだけ算哲の算術を見込まれたからこそだろう。
そして算哲は北極星の高度を測る作業をするうちに１つの問題点に辿り着いた。
北極星を測る事で位置とずれがわかる訳で、
それは算術をやっているものだからこそわかる事でもあった。
それを修正するために算哲は幕府からの命で暦の改暦に向けて
太陽の位置とその正確な位置を測り始める。
古来日本には唐時代に渡ってきた暦を使われていたが、
８００年の時を経ている事もあり大きく２日はずれていたのだった。
しかし暦を代々管理してきたのが公家衆という事もあり
その対立で公家衆がなかなかこの改暦作業に妨害をしてくるほど
８００年ぶりの改暦は難しい作業となる。
実際に平和な世とはいえ刀で人を襲う事はあったし、当然小さな事件は少なくなかった。
いくら幕府主導でも妨害が入るのは当然と言えば当然だった。
そんな中算哲はえんという伴侶を得る。
えんを得てから１度は失った改暦に夫婦二人三脚で行っていくが、
これまでの暦との照らし合わせる暦比べで最後の１つだけが合わず
悔しい思いを算哲はするのだった。
この時代は地動説や地球が丸いという事も良く知られていなかった時代なので
その事を知らずにやっていた事は有る意味凄い事である。
しかしその事を徳川光圀に情報としてもたらされてから
算哲は１つの疑問の答えに辿り着くのだった。
果たして算哲は暦の改暦の勝負に勝つ事ができるのか？
結末は劇場で観てほしいけれど、
この作業は算術に優れている者でなければまず成し遂げる事の出来ない作業であり、
さらに天体観測に優れていた算哲だからこそ成し遂げられたものだった。
答えに辿り着くまでの苦悩を支えた妻のえん、
そして最後まで極力した光圀公の理解があったからこそ
最後の勝負にも勝つ事ができた。
総評として地球は丸いと知られていなかった時代に多くのしがらみを
打ち破って真の暦を完成させた算哲は本当に時代を変えるほどの仕事をした。
一介の囲碁棋士が独学で学んだ星と算術が歴史を変えるだけの
大仕事をすると見込んだ光圀公や保科正之らの観る目の確かさがあったからこそでもある。
人は必ずそれぞれの隠された才能を観ているという事でもあるし、
そういう理解者がいるからこそ人は活かされるという事でもある。
算哲の星と算術の独学は失敗から学んだからこそ
成し遂げられた偉業だという事も忘れてはならないだろう。
ブログランキングに参加しております。天地明察 オリジナルサウンドトラックアーティスト：久石譲
販売元：ユニバーサル シグマ
(2012-09-12)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察著者：冲方 丁
販売元：角川書店(角川グループパブリッシング)
(2009-12-01)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(上) (角川文庫)著者：冲方 丁
販売元：角川書店(角川グループパブリッシング)
(2012-05-18)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(下) (角川文庫)著者：冲方 丁
販売元：角川書店(角川グループパブリッシング)
(2012-05-18)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(1) (アフタヌーンKC)著者：槇 えびし
販売元：講談社
(2011-09-23)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(2) (アフタヌーンKC)著者：槇 えびし
販売元：講談社
(2012-03-23)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
天地明察(3) (アフタヌーンKC)著者：槇 えびし
販売元：講談社
(2012-08-23)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
NK-8735 「天地明察」日めくり9号(2013年版カレンダー)販売元：新日本カレンダー
(2012-09-05)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る
