9月1日公開の映画「映画 ひみつのアッコちゃん」を鑑賞した。

この映画は漫画家故赤塚不二夫氏の大人気漫画「ひみつのアッコちゃん」を実写化した作品で、

11歳の少女アッコちゃんがある日鏡の精から魔法の鏡を貰い、

その鏡に魔法の呪文を唱える事で22歳の大人のアッコちゃんになり、

大人になったアッコちゃんが大人の世界で色々感じながらも

子供の頭脳でアッコちゃんなりに大人の騒動を考えて行くストーリーである。

大人気漫画の実写化という事で色々な設定の違うはあるものの、

頭脳は子供、体は大人のアッコちゃんが大人の世界を子供の目線から見た時

私たち大人は子供目線も馬鹿にできない事を痛感する事になるだろう。
体は子供でも頭脳は大人の名探偵コナンと違い、

頭脳は子供、体は大人のアッコちゃんはなりたい人に

なれる魔法の鏡を鏡の精から受け取った事から

11歳のアッコちゃんから22歳のアッコちゃんになる。

11歳の知識だとなかなか社会で働くだけの知識を得ていないのが実情だったりするけれど、

でも今の11歳っておそらく赤塚不二夫先生が

この作品を50年前に描いた時よりかなり知識を得ていると思うんだけれど、

それでも実際に社会で働くという事はより色々な知識を得ていなければならないのが現実だ。

ここで登場する会社について、

そして株については正直社会人の人でもなかなか良く解らないケースも珍しくない。

特に株についてはかなり難しい部分が大きいだけに

これは相当大学などで経済論を専攻しなければならないだろうね。

しかしそんな何も染まっていない11歳のアッコちゃんだから

大人では感じる事のない違和感を感じる事もある。

果たしてアッコちゃんは大人の世界をどう見えたのだろうか?

そして大人になるためには何が足りないのか?

レビューしていきたい。

キャスト

加賀美あつ子(アッコ)(22歳)演じる綾瀬はるか

加賀美あつ子(アッコ)(10歳)演じる吉田里琴

早瀬尚人演じる岡田将生

熱海専務演じる谷原章介

青山マリ演じる吹石一恵

守衛さん演じる塚地武雅

中村前社長演じる大杉漣

あつ子のママ演じる堀内敬子

総理夫人演じる内田春菊

黒川朋美演じる肘井美佳

サトウ先生演じる柿澤勇人

大庭鶴子演じるもたいまさこ

鬼頭演じる鹿賀丈史

鏡の精演じる香川照之

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

アッコはメイクやオシャレが大好きな22歳の女のコ。

ある日化粧品会社のエリート社員、尚人にスカウトされ、同じ会社でアルバイトすることに。

しかし、アッコは働いた経験ゼロ。

仕事も失敗続きで、こわ〜い(女の)先輩からもにらまれる毎日・・・。

しかし尚人だけはアッコの驚くようなアイデアを面白がり、

いつもアッコの味方でいてくれた。

やがて二人に芽生えたほのかな恋心…。

しかし、アッコには尚人に絶対言えない秘密があった。

実はアッコは、なりたいものになれる魔法のコンパクトでオトナに変身した小学生だったのだ!

この秘密を誰かに知られたら、二度と元の世界には戻れない。

大切な恋も終わっちゃう…。

そんな中、会社に世の中を騒がす大きなトラブルが発生!!

ありえない事態が次から次へと巻き起こり、尚人にもまさかのピンチが訪れる。

アッコは尚人を救うため、自分の身を投げ打ってある行動に出るが…!

アッコは大好きな彼を救えるのか?

そして肝心な恋の行方は!?

以上映画ひみつのアッコちゃんHPより


結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして11歳のアッコちゃんが魔法の鏡で

22歳のアッコちゃんになるところから始まる訳だけれど、

確かに11歳の少女にとっては1日でも早く大人になりたいと思うものだ。

私はこの年齢の時はそんな事あまり考えた事なかったけれどね。

そして体だけ大人になったアッコちゃんは化粧などを楽しんでみる。

女の子にとって化粧は憧れですからね。

でもいくら体だけ22歳の大人になっても頭脳は

11歳の少女だった訳で色々世間知らずなところがある。

私も人の事を言えませんが、社会人になると色々な経験をしていくけれど、

電話対応などの研修を受けた事がなかった私は転職した当初は電話対応に非常に苦労した。

元々接客業に向いていないのもあったんだけれど、

電話1つ取るだけで色々な顧客対応などをするうちに経験する事で慣れていった。

とはいえ私はその会社2年で辞めてしまったけれど、

それでも社会人になってから経験していない事も実際に少なくない訳で、

アッコちゃんも尚人に偶然会った事でスカウトされてしまい、

尚人の化粧品会社で働く事になる。

最も11歳の少女にとってアルバイトも経験した事ない訳だから

何もわからなくて当然・・・コピーは間違う。

パソコンも滅茶苦茶にする。

挙句の果てには先輩方に対する言葉遣いが子供のまま

という社会人の常識というかコミュニケーションの知識が全く身についていなかった。

それも仕方ない事で子供との接し方ってまずお客の接し方はしないからね。

あくまで友達になろうよ的な接し方ですからね。

しかし大人になるとそういう接し方は馴れ馴れしいと敬遠されるから難しいところだ。

とはいえ身を持って大人を知っていくアッコちゃんだったが、

色々な人になっても結局頭脳が11歳だから誰を演じても11歳の少女になってしまう。

正直これがもし芦田愛菜ちゃんが22歳の大人になったなら

相当うまい演技をしそうですけれどね。

そんな中アッコちゃんは様々な大人たちと出会い、

そして様々な経験を重ねる事で自ら足りないものを感じるようになる。

アイディアについては11歳の目線から見た時の感覚なので

20代を超えた大人では発想点が違ったりする。

でもこれって非常に大事な事だと思う。

大人の商品は必ずしも大人だけ見ている訳じゃないからね。

子供がどう見えるのか?というのも実に重要な事だ。

商品開発において子供の意見を子供だからとバカにするのではなく、

子供目線の発想から得られるヒントがあるかもしれないと感じ取る事も必要だ。

そんなアッコちゃんがアルバイトしている会社が悪い人たちに乗っ取られそうになる。

それを知ったアッコちゃんは大人じゃないからできる大胆行動に動く。

正直アッコちゃんが株の事を11歳なりに勉強して理解しようとしている姿勢は

本当に覚えようとする意識がある証拠だね。

これは何でもそうだけれど、知りたい事や興味ある事はどんなに苦労しても覚えようとするものだ。

しかし知りたくない事や興味ない事はどんなに勉強しても覚えられない。

私の学生時代は落ちこぼれの部類だったのでいくら勉強しても覚えられなかった。

でも興味ある事はどういう訳か覚えた。

歴史は興味あったから色々調べたりしたものだし、

野球やサッカーなどの知識も色々な資料を調べたりもした。

ちなみに芸能関係も色々調べたりしたもので

それが今の映画やドラマのレビューに活かされたりもしている。

音楽も色々なジャンルの音楽を聴いて感性を感じたりもしたし、

とにかく1番必要な事は知りたいと思う事、そして興味を持つ事が重要なのだ。

そして会社の乗っ取りを阻止しようと

筆頭株主に直接説得に向かう尚人とアッコちゃんだったが、

株主総会の株主提案で会社が悪い人たちの手に渡りそうになった時

尚人が株主提案をするが株主比率が低く大株主から却下を突きつけられるが、

そこで殴り合いの乱闘となる。

それを見たアッコちゃんはその醜い大人の争いに子供視線で意見を述べるのだった。

そしてその言葉に感銘を受けた筆頭株主が株主提案をして

会社存続のための議決を促すのだった。

結果は49%対51%の否決・・・

誰もが諦めようとした時会場にホワイトナイトが現れた。

そのホワイトナイトはアッコちゃんが仲良くなった守衛さんだった。

この守衛さんも株主だったが、その株主比率を聞いた時・・・

果たして議決は可決できるのか?

そしてアッコちゃんは尚人をそして会社を守れるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

アッコちゃんが子供の視点から大人の世界を見た時

これほど大人の世界が醜く見えるのかと思うと

赤塚先生が残していった遺作は本当に子供目線も馬鹿にしてはいけないと教えられているようだ。

実際にアッコちゃんは尚人の力になろうとしても

このままでは自分は尚人のために何もできない事を身を持って感じた訳だし、

アッコちゃんにとって足りないもの、

そして目指すものは正直この時点でハッキリしたのだと思う。

誰もがそうだけれど何かになりたいと夢見るけれど、

それになるためにはその事を知らなければならないし、興味を持たなければならない。

その中でなるためにはどうしたら良いのか?

という事も知っていくが、

その過程で大きな壁にぶつかって成れずに終わる事もある。

特に生まれ持った能力が必要な運動神経や、

IQはどう頑張っても基礎能力を超える事はできない訳で、

その中でいかに近づけるのかという事も必要だったりする。

概ね生まれ持った才能と能力でなければ興味次第では成れるものは成れるけれど、

私も今ブロガーとして色々なジャンルの事を書いているけれど、

映画でもそうだが、これらの知識は興味を持って色々調べたり、

勉強したり、経験したりしなければ書けないことだってある。

その中で色々な知識を得た上で自らの意見というものを

確り確立できるかも必要な訳で、

この劇中でも自分の意見の必要性を説いている。

それは当然で色々な知識をえても自分はどうしたいのか?

が無ければ何を書いても、何を述べてに自分の意見ではない。

自分はこれがしたい。

これがダメだからこうしたいというように、

問題点に対して対案を述べられるだけの事ができるようになればそれは立派な意見だ。

それは例え素人だったとしてもその意見がしっかりしていれば

年齢に関係なく受け入れるべき意見だと思うし、

それは子供だから素人だからとバカにしてはいけない。

それはその人なりに考えた意見なのだからね。

でも忘れてはならない。

ダメというのは実に簡単だ。

ではダメならどうしたら良いのか?

という意見を確り述べる事は重要であり必要な事だ。

よく監督代えろ!と言う人がいるけれど、

代えるという事は誰かに代えなければならない。

では誰なら良いのか?という意見を言えるだろうか。

悪いから代えろ!良くなれば誰でも良い!

と言う意見は私にとっては意見でない。

この人はここが悪いから代える!

この人に代えれば悪いところは良くなり、

このように良くなるという意見こそ意見と呼ぶ。

毎年総理大臣代えろ!という事ばかり目にするが、

では誰に代えるべきで代えたらどう良くなるのか?

という意見を見た事が殆どと言って良いほど見当たらない。

それと一緒でダメな理由があって良くする方法を言える人にならなければならない

のだとこの映画を通じて感じた事だ。

総評として子供だから、素人だからとバカにする人ほど

この映画を観て子供の意見も馬鹿にできない事を痛感するべきだ。

この前のいじめ問題で9歳の春名風花という人の言葉を読んで

子供の意見と感じないほど素晴らしい意見を読ませてもらった。

そのように大人の意見ばかりでなく子供の意見も重要であり、

子供の意見が時として大人の醜さを露わにする事も少なくないという事も

原発問題などの官僚の対応でこんな大人にはなりたくないと思わせる事だってある。

子供だから見える部分もあるし、

子供だからこそ何かが足りない事を敏感に感じる存在もないと思う。

私たちは今一度子供の意見に確り耳を傾けるべきだと

天国の赤塚先生が語りかけているのかもしれないですね。

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