12日ロンドン五輪が閉幕した。その中でも予想を大きく裏切る活躍を見せた

関塚ジャパンの健闘を忘れてはならないところだが、

44年ぶりのベスト4入りはプロ化してから1996年のアトランタ以降過去最高の成績でもあり、

その快挙はメダルこそ獲れなかったものの十分日本のサッカーが世界で通用する事、

そして成長した事を示す事ができたと思う。

ただやはりこれから上を目指す上で必要な事も多く感じた大会でもあっただけに

関塚ジャパン発足からの2年間を振り返りたい。
関塚ジャパンの初陣はアジア大会から始まる。

この時招集されたメンバーは殆どがJリーグの控え組か大学在籍選手という

とてもじゃないけれどこれでロンドンを目指すのかと思ってしまうほど厳しいメンバーばかりだった。

この時招集されたメンバーで最後まで生き残ったのが

関塚ジャパン全公式戦にフル出場したDF鈴木大輔、FW永井、MF東、GK安藤駿介だけだった。

この4人は当時チームで控えという立場の選手ばかりだった訳だけれど、

ただここでDF鈴木、MF東、FW永井はそれぞれ所属したクラブでレギュラーを獲得していく事になる。

そんな中で始まったアジア2次予選では想像以上の苦しい戦いを強いられる事となる。

この世代はU世代のW杯に出場できなかった世代であり、

世界経験が少ない世代でもあった。

しかしそんな中でも攻撃陣はそれなりに揃っていた事もあり

攻撃陣ではそれほど困る事はなかったが、DF陣についてはGK権田の控えに大きく不安を残し、

CB、SBの控えは完全に手薄という状況だった。

思えばここで大きな故障者も出場停止もなく良く乗り越えられたと思う。

攻撃陣も清武がブレイクすると清武がA代表に呼ばれて不在となり、

大津がブンデスリーガに移籍したものの出場機会がなく招集できた事で救世主となったが、

それでも苦しい人選が多かった。

最終的にはアジア予選は突破できたものの、

この戦いではとてもじゃないが決勝トーナメントはおろか

予選リーグで勝利する事も厳しい状況に変わりなかった。

ただ五輪では幸運にはスペイン代表と初戦で対戦できた事で道は開かれたし、

DF吉田、徳永のOA枠の選手がこのチームを見事に纏めてくれた。

そのおかげで44年ぶりのベスト4入りを果たせた訳で、

アジア予選の戦いを考えると想像以上の結果を残した。

ただこの2年間を振り返るとこの世代の強化という点では正直成功したとは言えない。

反町ジャパンの時は数多くの選手が招集されチャンスが与えられたのに対して、

関塚ジャパンでは限られた選手だけ招集され、限られた選手しか起用されなかった。

ゆえに私はDF陣が怪我した時の事を考慮したら非常に

この人選は大きな爆弾を抱えていると感じたものだ。

あと今回の代表メンバーではクラブで常時レギュラーとして出場している選手を観ると、

その多くが中位以下のチームの選手が多いという事だ。

GK権田、DF鈴木大輔、酒井宏樹、酒井高徳、村松、MF扇原、山口、清武、東は

常時チームでレギュラーを張っていたが、

GK安藤、DF山村、MF宇佐美、FW大津、杉本、斎藤、永井は控えか準レギュラーという立場だった。

常時レギュラーを張っているクラブでは新潟、C大阪、大宮、清水、J2だった東京と

上位クラブが入っていない。

要するにこれから観る事ができるのは若手選手の多くがレギュラーを獲得するには

上位クラブではまず難しいという事だ。

新潟やC大阪のように予算が下位のチームはユースからの昇格や若手の抜擢で

戦力を育成するケースが多く、20前後でレギュラーを掴む事が可能でもある。

これもチーム事情とクラブ財政事情が絡んでいる事は残念な話だが

今のJリーグの上位チームでは若手をレギュラーで起用する事は難しい事を証明している。

私もこの2年間で色々な選手を観てきたけれど、

やはり若手を成長させるには常時試合で起用しなければ難しいという事だ。

私は新潟で大輔、高徳のプレーを常に観てきたけれど、

彼らは試合を重ねる毎に成長して行き不動のレギュラーとなっていった。

もちろん最初の頃はミスも多かったけれど、

そのミスを次の成功に繋げる事がこの世代には大切な事だという事でもある。

そう考えると公式戦で起用されるような環境がこれからの若手に求められるけれど、

その意味では来季からナビスコ杯で次の五輪世代の選手を

最低2人以上起用する規約を設けてほしい。

カップ戦では若手の起用するチャンスでもあり、

リーグ戦のような降格の心配のない戦いでもあるので

チームの底上げを踏まえても非常に良い事ではないかと思う。

各チーム有望な若手がいる訳でどこで起用するかはチーム事情にもよるが

やはり次のリオへ向けて常時出場する選手がいなければ選手層も厚くならないし、

故障者が出た時に苦しむ事になる。

多くの選手を招集できれば良いが、

今後海外でプレーする若手選手も多く出てくるだろうから

より若手に対して試合に出れる環境を与えてほしいところだ。

最後になるけれど、今回代表となった選手の中でA代表に行けそうな選手を上げると、

既にA代表のGK権田、酒井宏樹、酒井高徳、清武以外では、

吉田と親善試合含めて9試合コンビを組んだDF鈴木大輔、

ボランチでいい働きをした山口、扇原当りがまず呼ばれてほしい。

CBはコンビネーションとそれなりの高さという点で大輔が大きく成長したし、

ボランチは遠藤、長谷部の後に続く控えが手薄という事もあり

細貝に続くボランチが必要だという事、

FWについては正直今の代表の人選を考えると

宇佐美、大津、永井が入り込む余地が今のところないのが実情だ。

とくに3人はまだチームで絶対的な立場を確保していないので

まずチームでレギュラーを獲る事が先決だ。

攻撃陣は確かに豊富だったけれど、

ここで次のブラジルに生き残れそうな面々を考えた時には

清武以外は厳しいのが現実かもしれない。

ただ両サイドバックは日本にとって10年間困らない人材を確保できたという収穫が

得られたのは非常に大きい。

この五輪での経験をこれからの選手たちがどう活かしていくのか?

今後の活躍と成長に期待したいところだ。

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