6月30日公開の映画「臨場 劇場版」を鑑賞した。

この映画は人気ドラマシリーズ臨場の劇場版で2010年に連続通り魔殺人事件で

多くの犠牲者を出した事件で犠牲者の検死をしたが、

その裁判で被告が精神喪失により無罪となり、

それを鑑定した精神医と弁護士が相次いで殺された事で

殺人犯とこの事件の行方を追っていくストーリーである。

刑法39条で何人も、実行の時に適法であった行為又は既に無罪とされた行為については、

刑事上の責任を問われないという記載があり、

犯人は無罪となり被害者遺族はやり切れない日々を送る事になるが、

改めて刑法39条の有り方を考えさせられる事件に直面した。
連続通り魔事件から始まるんだけれど、

刑法39条に何人も実行の時に適法であった行為又は既に無罪とされた行為については、

刑事上の責任を問われないという趣旨が記載されており、

これに該当してしまうとどんな凶悪犯でも無罪になるという事だ。

ただ個人的な意見だが、いくら精神喪失しているとはいっても人を殺している事に変わりはなく、

しかしその人数が5人以上になっているのであれば

精神喪失の有無を問わず死刑にしなければならないと思う。

そうしなければ殺された遺族が報われない。

そういう色々な観点からこの映画を観ていくことになるのだが、

事件が起きると鑑識が現場の現況保存をした上で死因などや証拠採取に務める。

果たしてこの事件は精神喪失による殺人だったのか?

それとも作り出された殺人事件なのか?レビューしていきたい。

キャスト

倉石義男演じる内野聖陽

小坂留美演じる松下由樹

一ノ瀬和之演じる渡辺大

永嶋武文演じる平山浩行

五代恵一演じる益岡徹

立原真澄演じる高嶋政伸

仲根達郎演じる段田安則

関根直子演じる若村麻由美

波多野進演じる柄本佑

浦部謙作演じる平田満

山下美奈子演じる市毛良枝

安永泰三演じる長塚京三

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

2010年、波多野進という男が4名の死者を出す通り魔事件を起こす。

しかし、波多野は心神喪失と判断され無罪となった。

その2年後、弁護士の高村則夫、精神科医の加古川有三が殺された。

警視庁刑事部鑑識課検死官の倉石義男は、

この二つの事件は同一犯の犯行ではないかと推察する。

実はこの二人は、2010年の通り魔事件で波多野の弁護と精神鑑定を担当していたのだ。

捜査本部は通り魔事件の遺族の犯行を疑うが、倉石はその説に異を唱える。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして連続通り魔事件の鑑識を担当した倉石は

この事件の残忍さとその後の裁判で精神喪失という扱いにやり切れない思いを残していた。

事件の経緯だけれど、バスジャックした殺人犯がバスで2人を殺して、

さらに路上で母親のいる女性、少女ら4人を殺し計6人を殺害した。

この残忍な事件で通常なら死刑判決を言い渡されるものだ。

実際に11年前の池田小学校の殺人事件は死刑判決が下り死刑が執行された。

しかしこの事件では犯人が精神喪失という刑法39条に該当し罪に問われないという事になり、

1審、2審とも無罪判決が下り被告は精神病院入りし社会復帰のリハビリをするよう通告された。

これに遺族たちの想いはやり切れないものとなっており、

その数か月後精神鑑定した精神科医、それを弁護した弁護士が何者かに殺されている。

倉石はその1人である弁護士の鑑識を行っているが、

その殺され方があまりにも釈然としない殺され方をしていたのだった。

弁護士が殺された遺体は動脈を一突きされており、

さらには死亡推定時刻を細工するという通常の犯人では有り得ない殺人方法だった。

そして精神科医が殺された現場は管轄が違う事に有り証明する事が難しいものだったが、

手口から同一犯と断定し警視庁と神奈川県警が合同で捜査する事になった。

そこで数人の犯人像が浮かび上がる。

1人は被害者遺族の関根直子・・・

彼女は娘を殺人犯に殺されたが今でも犯人を恨んでおり動機は十分だが、

如何せん殆ど接点がなく、アリバイ証拠もないが、

物理的に犯行は不可能な存在だ。

さらにはそんな巧妙な犯行が可能とは思えない。

もう1人はこの事件とは違うが、弁護士と精神科医の殺人の動機は十分ある浦部謙作だった。

浦部は息子が犯人として逮捕されてから苦しい立場で交番勤務を続けていた。

十分弁護士と精神科医を殺す動機はあったものの、

こちらもアリバイが十分であり殺す事は不可能だった。

事件は暗礁に乗りかけた時に倉石は2つの事件にある共通点を発見する。

それは2人とも倉石の知る安永泰三教授と接点があったという事だ。

実際に精神科医の検死は安永泰三教授が行っていたのだった。

そこから倉石は捜査の中で1人の疑問点に辿り着くがなかなか糸口が見えない。

そんな中犯人が被害者への墓参りをすることになり、関根直子はそれを知り家を飛び出した。

さらにこれと同時に浦部謙作も姿を暗ました。

そんな中倉石は弁護士殺人事件と精神科医殺人事件で

ある怪しい男が防犯カメラで写っているのを確認し、その店には殺された被害者が立ち入っていた。

そこである人の指紋が検出すれば事件は立証できると

倉石は小坂に強制鑑識するように令状を取るように伝えたのだった。

そして事件は思わぬ方向へ進む事になる。

果たして倉石は真犯人を突き止める事ができるのか?

そしてこの事件の暴走を止める事ができるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、実に考えさせられる事件だったし、

何よりこの事件により本来起こらなくてよかった事件も発生してしまい

更なる犠牲者を生む結果となっている。

事件の経緯から結末にかけて浮上するのは刑法39条の問題だ。

精神喪失したものは罰せる事はできないという事だが、

やはりこれについては少し見直しが必要だろう。

この事件の経緯を思い出すと1997年の神戸連続殺人事件で

当時殺人で逮捕された14歳の未成年は精神鑑定で精神異常と判定され、

少年法に基づき長きに渡る精神治療を経て現在は社会復帰している。

この事からも亡くなられた遺族は15年の月日を経ても癒されぬ傷を抱えたままになっている。

そして私たち国民も再び起きないとも限らない恐怖を抱えているのだ。

このケースは14歳という当時の報道でも異常な行動ばかり報道されたが、

はたして本当にそうだったのか?という事を今でも感じている。

その2年後に起きた光市母子殺人事件では

被告は1度は無期懲役という判決が下りながらも

本村さんの社会を変える行動の結果被害者遺族は裁判を傍聴できるようになり、

証言台に立つ事もできるようになり、結果被告に死刑判決が下った。

この2つのケースはいずれも少年法が適用されている訳だが、

その両方を踏まえたとしても2人を生かす事の意味を問われる訳だ。

私は例え2つのケースを少年法並びに精神鑑定の結果を踏まえたとしても

生かせば犠牲が増えるという観点、並びに国民を守るという観点、

さらには何でも更生できるものではないという観点から14歳だろうと、

19歳だろうと死刑判決を宣告すべきだと思う。

それが国民を守り、さらには被害者遺族が区切りとして前へ進むための判断だと思う。

その意味でも今回の6人を殺害した通り魔殺人事件は

精神鑑定の有無問わず死刑判決以外は有り得ないのではないだろうか?

その意味で刑法39条の疑問点と問題点を露わした作品だと思う。

私は全てが更生できないという観点で考えているので、

何でもやり直せないと問わなければならないだろう。

そしてこの事件の結末はあまりにも悲劇であり、

警察の傲慢な捜査、並びに弁護士、精神科医の自らの利益が招いた事件だった。

総評として被害者遺族にとってはとてもやり切れない事件の被害者であり、

この事件は例え精神喪失だったとしても6人の人の命の重さを

重視しなければならない事を痛感させられた。

私たち国民もこのケースで裁判員裁判として法廷に立つ事が有り得るだけに

国民を守るための最善のジャッジをしなければならない事も突きつけられる事件だった。

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