30日Jリーグ12第16節が行われ、

アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで13位鹿島アントラーズと対戦し

1対1で先制を許したもののFWミシェウのゴールで追いつき最後まで攻める姿勢をみせた勝ち点1を積み重ね、

3勝4分け9敗勝ち点13得失点差-12で17位のままだった。

15位との勝ち点差は5となったが着実に勝ち点差を縮めていくためには勝ち点1でも重要であり、

その勝ち点を取るための攻める姿勢を最後まで導き通せた事で今後の浮上の光は射し始めた。
現在の順位と勝ち点から考えれば目先の勝ち点3の欲しい試合であるのは言うまでもない。

ただ柳下監督の就任時は勝ち点差6から始まっている以上この勝ち点差を縮める事は容易じゃない。

最低10試合を要すると覚悟した方が良い位だ。

その中で2試合で勝ち点3を積み重ね、

次の2試合で最低ラインが勝ち点4以上必要と踏まえると

17試合終了時点で最低勝ち点差3まで縮めたい。

そのためにはこの試合は最低でも負けは許されない非常に重要な一戦だった。

その意味でもナビスコ杯での大逆転勝利は選手たちに

諦めない闘いの重要性を改めて体で体感したと思う。

そして鹿島戦となった訳だけれど、いくら低迷しているとはいえ簡単に勝てる相手ではないし、

何より名門の意地がある。

その上でこの3シーズン負けがない相手でもある。

3シーズン勝ち点4以上獲得している相手ゆえに新潟にとっても苦手意識はない相手だ。

その鹿島相手にどれだけ選手たちは自信を取戻し、そして戦ったのかを振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

GK東口

DF

右SB村上 CB大輔 CB石川 左SB菊地

MF

ボランチ 三門 本間

右SH征也 左SH亜土夢

FW ロペス ミシェウ

ナビスコ杯で完全休養した東口、石川、本間、ミシェウが戻ってスタートした。

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試合は新潟が積極的に縦へボールを運びゴールを目指すが

シュートまで至らないものの攻めの姿勢を出した。

これまではどちらかというと消極的なパスが多かったけれど、

この試合では前向きなパスが多くそれがチャンスを広げる機会にはなっていた。

しかし鹿島は前半19分FW大迫のパスをMFドゥトラが決めて鹿島が先制する。

このシーンはさすがに東口でもどうする事もできないシュートだっただけにこれは仕方ない。

ただそれ以降東口はゴールを許さず決定的なシーンでは尽くセーブでゴールを死守した。

そして前半35分右サイドを抜け出したDF村上のグラウンダーのクロスを

FWミシェウがコースを変えたシュートが見事に決まり同点に追いついた。

このシーンもサイドを切り崩してミシェウがGKの位置を観て

GKが動けないコースにボールを変化させたシュートだった。

前半はこのまま終わり1対1で折り返す。

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後半早々新潟は積極的に仕掛け連続シュートを放つもゴールを割れない。

そして鹿島も新潟の反撃を凌いだ後の猛攻を仕掛けるが

GK東口のセーブ、ディフェンス陣が体を張った守備でゴールを死守する。

新潟は後半18分にFWミシェウに代えてFW平井、

後半22分にはMF亜土夢に代えてFW武蔵を投入する。

この采配は実に積極的に攻撃を仕掛ける意志表示を示しており選手たちも

攻撃するという意図を感じさせたが、ゴールにこそ迫れたものの、

クロスが尽く跳ね返されただけにできれば中央にアクセントが欲しかった。

鹿島もその直後に反撃を仕掛けるもGK東口のファインセーブ、

ディフェンス陣の踏ん張りでゴールを割らせない。

ただここで難しかったのは3枚目のカードになるだろう。

後半35分にMF征也に代えてFW矢野を投入する。

柳下監督の意図は前線4枚のFWでパワープレーとゴールを目指す人数を増やしたと思うんだけれど、

柳下監督戦術の生命線であるサイド攻撃を考慮した時果たしてこの采配が良かったのかな?と感じる。

ナビスコ杯の時は右に亜土夢が入った事でサイド攻撃の意識と戦術的にも後半機能したが、

サイドを得意としてFKの精度も高い征也をここで下げるのはどうなのだろうか?

システムに的には4−2−4になりほぼ中盤省略のサッカーと言えば

ヒディンクのパワープレー戦術があるんだけれど、

プレーを観るとどうもパワープレーを目指した戦術ではなかった。

確かに残り5分ぐらいでMFを削ってゴール前にロングボールで勝負するケースはあるが、

残り10分でパワープレーでもないのに矢野を右SHで使う事に私は少し疑問に感じる。

そうでなくても中盤をコントロールする選手が不在となり

ロングボールを上げる選手は両サイドバックかCBからのフィード位だから

得点を狙う意図としては良いが、サイド攻撃の戦術としてはマイナス点が大きい。

確かに守備を壊したくない事を考慮すればボランチ1枚を削る事はできない訳で、

このシーンで残り4人の中から選ぶとすれば私ならアランを征也に代えて投入した。

FKのシーンではアランの精度高いキック力は武器になるだけに

精度の高いキッカーは最後まで1人は残さないといけない。

最近三門のFKの精度も上がっているものの、

それでも及第点レベルであり、それ以上のレベルではない。

そう踏まえると征也、亜土夢、アランの中で1人は90分間の中で出場してさせておく必要性がある。

最後まで攻める姿勢をみせたもののゴールを割る事ができず結局1対1のドローに終わった。

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まあ試合内容は以前と比べて格段に良くなっているし、

守りに入ったの勝ち点1ではなく、

攻めたの勝ち点1という点ではこれまでと違った勝ち点1となる。

もちろん勝つに越した事はないけれど16試合を振り返っても

磐田戦を除けば全て2点差以内の試合であり、

2点以上取れるようになれば十分挽回できる内容でもある。

そう考えれば2点以上取る事を目指すサッカーがこれから必要となる。

その意味でもサイド攻撃の精度の向上、さらにそれに適した選手起用が必要でもある。

この試合を振り返ってもやはり2トップには今最も適した組み合わせは

ロペス、平井の2トップになるだろう。

ミシェウは元々MFなので本来FWじゃない。

司令塔としての役割を担うという意味ではサイドハーフに下げてプレーさせたいところだ。

そしてやはり終盤での選手起用についてはFW4人の起用は正直バランスが良くない。

中盤を無くしてパワープレーに徹するなら良いが、

サイド攻撃から崩すなら今後お勧めできない。

できる事なら使ってもFWは3人、MFを3人が望ましいだろうし、

どうしてもFW4人入れるなら1人を2列目に下げて

4−2−1−3の前線4枚をダイヤモンド型にした方がまだ良い。

そして最後までFKを蹴れる選手を必ず残す事だ。

最後はFW4枚という攻めの姿勢は評価できるけれど、

それに対する攻撃オプションの意思統一が今後求められるだろう。

次節はアウエーで札幌相手だがここで確り勝ち点3を取る事で

17試合で勝ち点差3に縮める事ができる可能性があるだけに

17試合で15位との勝ち点差3に縮め、得失点差を少しでも縮める事も必要だ。

少しずつ勝ち点差を得失点差を縮める戦いを今を辛抱強く自信を持って戦っていこう!

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