6日Jリーグ12ナビスコカップ第5節が行われ、

アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで鹿島アントラーズと対戦し、

0対1でFW大迫の鮮やかなヘッドに沈み

2勝0分2敗得失点差0勝ち点6で3位のままだったが

清水、鹿島が勝ち点12となり予選突破はほぼ絶望的な状況となった。

黒崎監督辞任後初のホームでの戦いは守備のベースは維持されたものの、

攻撃は監督不在の中では攻めてを作る事ができず選手を活かすためにも

早急に監督を決定する必要がある事を痛感した。
私は黒崎監督辞任後初の観戦試合となった訳だけれど

柏戦後の16日清水戦までの3週間は非常に重要な3週間になると

考えていただけにやはりどんな形であれ監督が決まらない事には

システムと戦術について語りようがない状況だ。

これまでのシステムと戦術ではダメだ!

とサポーターが断を下してしまった中で戦術は辛うじて

これまでの守備のベースが残っているものの、

いざ攻撃は?となると今いる選手から大幅に変更して挑むという事が難しいのが実情だ。

監督代行だったチームを観ればそうだけれど、

監督が決まらない状況ではどうしても前任者のシステムと戦術を継続するしかない。

早い話弄れない。

弄ったら選手たちは余計混乱するからね。

そういう意味では今の新潟はシステム理解度という点が欠如している事と、

戦術なき戦いを強いられているのが実情だった。

この試合はそういう観点から振り返りたい。

alb2012.06.06(1)


alb2012.06.06(2)


アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

GK東口

DF

右SB村上 CB鈴木 CB石川 左SBジンス

MF

ボランチ 三門 本間

右SH藤田 トップ下ミシェウ 左SH亜土夢

FWロペス

これまで黒崎前監督が築き上げてきたシステムをそのままに挑んだ。

alb2012.06.06(3)


alb2012.06.06(4)


まずこの試合の意味だけれど、

この試合に勝てばナビスコ予選突破へ鹿島と勝ち点9で並び

最悪でも第7節まで予選突破の望みが繋がる。

それとは逆に次の清水戦までキッカケにする試合だ。

その両立をしなければならないだけに戦い方は非常に難しいものだったのは否めない。

まして監督が不在の中だからなおさらだった。

選手たちのプレーについては動きは悪くなく、

ボールに積極的にチャージし、鹿島よりも運動量では勝っていた。

逆に鹿島はリーグ戦の低迷を象徴するように攻撃がチグハグでカウンターからチャンスを作るも、

それ以外では決定的なチャンスを作れない展開だ。

メンバーだけ見ればリーグ屈指のメンバーが揃っているし、

攻撃陣も興梠、ジュニーニョ、ドゥトラもいるんだけれど攻め手を欠いたという感じだ。

最もFWは長身じゃないから高さでは負けていなかったのも大きいんですけれどね。

さて新潟はというと守備面についてはこれまでのベースを

そのままにリーグ戦の堅守を維持されていた。

これが崩れたらチーム再建何ても不可能ですから

これだけの守備を維持できているのは新潟にとって浮上する救いだ。

攻撃面についてはこれまでロペスのカウンター1本に掛けていたが、

ボランチの本間がトップ下まで上がるシーンが目立ち、

三門がアンカーという役回りのケースが観られた。

アンカーの場合は運動量と幅広い守備、さらに守備力が高い必要があるけれど、

これをできるのは新潟では三門ぐらいだ。

その意味では三門は本間が前に出た時残って

守備のバランスを保っていたので前線に枚数を掛ける事ができる面では悪くない。

最もカウンターはサイドバックとアンカーがバランスを保てば

防ぐ事は可能なので新監督になっても三門のアンカーにして攻撃の枚数を増やす

というオプションは考えても良いと思う。

これまではミシェウがトップ下に下がりゲームをコントロールしていたが、

本間が前へ出る事でFWに近い位置でプレーしていたが、

私から観ると今のシステムと選手構成ではミシェウは機能しないという結論に達している。

この試合でもそうだったんだけれどミシェウがパスを出せず迷っているシーンが観られた。

亜土夢や征也へパスを出したいのだろうが、

如何せん2人はマルシオとヨンチョルじゃないので

個人で打開するだけの力は劣る訳で結局出しどころがない。

中盤で奪っても前へ出そうとしてもロペスしかいないので

パスの選択肢が自然と横かバックパスになってしまう。

仮にこれが2トップでミシェウがトップ下なら2つあるので4つの攻撃の選択肢が生まれる。

早い話ミシェウを活かすシステム構成になっていないし、そういう選手構成じゃない。

今日の選手構成を見ればジンス以外は昨年と同じメンバーでプレーしている訳で

それで行き詰った訳で同じ選択をしても行き詰るだけだ。

もしミシェウを起用するためにはトップ下以外での起用が不向きというのが

実はミシェウの起用を難しくさせている。

トップ下をやるなら4−4−2の中盤をアンカー、両SH、トップ下とすればまだ起用できるし、

監督次第では3−4−1−2のトップ下の1で起用するなら起用する意味があるかな?と思う。

それ以外だとミシェウを活かす展開は難しい。

あとこの試合で先発した亜土夢についても今のメンバー構成を考慮すると

先発の起用は厳しいかな?と感じる。

この試合では左SHでは有効な動きができていなかったし、

ゴール前で迷うシーンがありできればリードした後半に

運動量でかき回してあわよくばゴールを狙う役回りの方が良いかもしれない。

征也については右サイドで効果的な攻撃参加と守備をしていたし、

セットプレーでは欠かせない選手なので今後も右SHでの起用を継続してよいと思う。

前半唯一惜しかったのはFWロペスのシュート位というゴール前でのプレーが

まだまだ積極性と決断力に欠くシーンが目立った。

そして後半だけれど、前半の攻め手に欠いてしまった事で攻撃が完全にチグハグな状況だった。

特に右サイドからのクロスが偏った為に相手に読まれてしまったシーンが多く、

できる事ならクロスだけでなくミドルシュートを増やす事も必要だ。

後半は新潟が悪い時のゴール前でシュートすら打てない状況に陥っていた。

そして後半は3枚のカードを切った訳だけれど、1枚目は亜土夢に代えて木暮を起用した。

時間帯も後半5分と早い段階だったが亜土夢の調子やシステム面を考慮しても交代するのは仕方ない。

ただここで木暮だったのかな?というのはある。

確かにドリブルとパスの精度は高いけれど、

ここで左サイドが得意なヨングンを起用しても良かったのではと思う。

両サイドのクロスもそうだけれど、積極性も買える選手だけに

神戸戦のナビスコでは彼のシュートから平井のゴールが生まれていた。

ここで木暮を出すよりほかの選択肢があったのでは?とは感じる。

ただ戦術が定まらない中でプレーする選手たちの混乱した状況は考慮しなければならない。

特に後半30分、33分に本間に代えて武蔵、ミシェウに代えて平井を投入したが、

この2人を入れるならロペス、平井、武蔵の3トップにしなければならなかった。

だが実際には武蔵が左SH、平井がトップ下とどう使おうか?

という部分で決める事ができなかった。

私が監督だったら中盤は右MF征也、アンカー三門、左MF木暮にして

FWをロペス、武蔵1,5列目に平井にして中央のゴールに近い位置でプレーさせる。

そうでもなければクロスからの競り合いもできず、

1トップにも限界がある以上両サイドからの攻撃でシンプルなパワープレーも可能になった。

しかし結局この辺のシステム理解度が欠如しているゆえに

そういうシステムも組めない現状があった。

そして守備が持ちこたえていた中で後半41分にMF本山のクロスを

FW大迫が鮮やかに決めて新潟は持ちこたえていた守備が最後の最後で崩された。

でもこれは大迫のヘッドを褒めるしかない。

あれはどのGKでも見送るしかない。東口は責められない。

そしてそのまま終了し新潟はナビスコ杯予選リーグ突破は絶望的となった。

alb2012.06.06(5)


4位以下の敗退は決まったけれど、

新潟はかすかに望みはあるもののそれも次の横浜戦に勝って

7節の大宮戦で得失点差+4で鹿島が清水に敗れた場合ぐらいしか望みが無い。

次の横浜戦に勝利できればかすかな望みは繋がるという事ではある。

とはいえ他力本願に変わりない。

それは横浜戦に勝利した場合という事でそれは置いとくけれど、

この試合で見えた事は監督が決まらない中では

攻撃の戦術及びシステムは宙に浮いたままだという事だ。

ある程度監督はこの人という候補が上がっていれば

まだ戦術やシステムを論じられるが、

守備のベース以外は攻撃面については選手たちもどうやって攻めようか?

という部分でゴール前で迷い続けてしまう。

ミシェウが亜土夢がゴール前でパスの出し所に躊躇するようにどうやって点を取るのか?

どうやって攻めるのか?というのが現状ない。

ただサイドからクロス、正面で行けそうならシュートという状況では相手を崩す事も厳しいし、

それぞれ攻撃の描く展開が描けないのは無理もない。

1点ビハインドでパワープレーという選択肢もないほどだから

これも弊害といえば弊害だが、

今の選手たちの多くは鈴木監督時代の4−4−2(4−2−2−2)、

4−3−3(4−1−2−3)そして黒崎監督時代の4−2−3−1位しかやっていない。

時々3−4−3(3−4−2−1)はあるけれどあまり効果的じゃない。

反町監督時代は相手に合わせて色々なシステムをやったし、

選手もその時々に合わせて選手起用をしたものだけれど、

そういう点では反町監督時代と違いシステム理解度は限られてしまう。

戦術もマルシオシステムと言われた中盤からくさびで崩すパスサッカーと

ロペス1本のロングボールの速攻カウンター位しか戦術の手が

存在しないからそれ以外の戦術理解度にも欠如しているのは仕方ない部分もある。

システムに応じて、戦術に応じて適合する選手を起用する必要性がある訳で、

カウンターサッカーなら2トップでドリブルの得意な選手を配置して

両サイドの突破かクロス、パスの得意な選手を配置する必要性があるように、

今の選手構成でどの選手がどの戦術に適合するのか?という部分も考える必要性はある。

守備面は4バック及びダブルボランチかアンカーという形を形成すれば

どの攻撃戦術になったとしても対応はできるだろう。

この試合では攻撃のシステム及び戦術なき中でプレーを強いられただけに

いくら攻撃の練習をしてもその部分が明確にならなければ得点は遠いと思う。

ゆえにいち早く監督を決めて戦術とシステムを示さなければ先へは進まない現実だけが残った。

次節はナビスコ杯第6節アウエー横浜戦だけれど、

相手は予選敗退しているだけにメンバーを落とすだろうが、

新潟には1試合も消化試合はない。

その中で勝ち点3を掴んで望みを繋ぐ事ができるか?

可能性は最後まで諦めない事!

そして最後まで信じる事!

必ずシュートで終わる事!

今できる事はこの3点を実行する事だ。

最後まで望みを繋ごう!

alb2012.06.06(6)


ブログランキング・にほんブログ村へ

Rankingブログランキングに参加しております。

アルビレックス新潟の奇跡―白鳥スタジアムに舞う (Big comic books)アルビレックス新潟の奇跡―白鳥スタジアムに舞う (Big comic books)
著者:飯塚 健司
販売元:小学館
(2005-03)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る