6月2日公開の映画「ファイナル・ジャッジメント」を鑑賞した。

この映画は「幸福の科学」の大川隆法氏が製作総指揮した作品で、

平和な日本にアジアの大国が攻めてきて占領下に置き、

管理統治下の中で宗教すら認めない中で弾圧される中日本人の若者たちが立ち上がるストーリーである。

宗教関連作品という事にもなるが、東日本大震災などで今の日本に必要な事を解こうとしている

大川隆法氏の意思の全てが込められている作品であり、言わん事はわからない作品ではないとは思う。
当初は私もこの作品を観る予定はなく、

確か3年前にアニメブッタをやった位しか覚えていなかったりする。

たまたま仕事関連でそういう会員?がいた事もあり

鑑賞券が回ってきたからでは観てみましょうかという感じだ。

しかしそういうのを見ると実際に鑑賞料金を払って観る人はどれぐらいいるのかな?と思うんですけれどね。

さてまあ映画のレビューへと入りますけれど、

ストーリーはこれまで平和だった日本が突如東アジアの大国に

日本が侵略され植民地化されるという筋書だけれど、

第2次世界大戦以前までなら侵攻して領土拡大をする時代だったけれど、

第2次世界大戦後はそういう戦争は認められておらず分離独立戦争などがある程度だ。

そんな領土がほぼ固まった世界の中で実際に他国侵略をする

アジアの大国に日本が支配されるという流れだ。

その国はあの国を指していると思うが、

確かに現実に日本領土内の領土権を主張している位ですから、

いかに自分の国を守るべきか?という部分も考えなければならないし、

日本だからこそ色々な自由思想がある事が

どれだけ恵まれているかも考える必要があるのかもしれない。

そんな色々な現実を考えながらレビューしたい。

キャスト

鷲尾 正悟演じる三浦孝太

リン・ポルト演じるウマリ・ティラカラトナ

中岸 憲三演じる海東健

中岸 雄二郎演じる田村亮

遠山 明日香演じる水田芙美子

西ノ宮 薫演じる飛坂光輝

早鐘 希演じる水澤愛奏

森谷 光彦演じる一太郎

市原 直樹演じる深澤友貴

鷲尾 秀子演じる芦川よしみ

鷲尾 哲山演じる並樹史朗

ラオ・ポルト : 宍戸錠

ストーリー

アジアの大国、オウランの軍事的拡張を脅威に感じた26歳の青年、鷲尾正悟は、

2009年の衆議院議員選挙に立候補するも落選。

しかしそれから数年後、正悟の予測は的中し、

日本はオウランに占領され、言論や信教の自由が弾圧される事態に。

正悟は地下組織「ROLE」に参加し、信仰者をかくまうべく奔走するが……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして日本が他国に侵略されるという危機を抱いていた青年が

選挙に立候補してその脅威を訴えるも誰も振り向こうとせず選挙は見事に落選するというものだ。

確かに人は先を見据えるだけの予測をできる人ってそれほど多くないし、

いくら熱く訴えてもその現実に直視するまで理解できないものだ。

現実福島第一原発事故も事故前は絶対安全に設計されており事故は起きないと

散々言って反対派の意見は淘汰されてきたが、

事故が起き、その現実に反対派の意見に耳を傾ける人が

圧倒的に多くなり今原発再稼働問題で国を2分させている。

確かに危険なものをどう扱うのか?という難しい部分があり、

やはり安全なものが他に有ればそちらを使うだろう。

しかしその安全な物があったとしてもこれから数十年掛かる訳であり、

それを踏まえて議論しなければならないが、

日本人はとにかく極端だ。

すぐにはできない事ですぐに止めろ!

すぐにできない事から続けよう!

ではなく今後転換する上でどうするか?

という中間論が必要な訳で、私ならドイツのように今は止めない。

ただし10年後には全て止めましょう!

それまでに止める準備をしましょうという考えが最も現実的であり、無理のない結論だ。

この映画の場合はどちらかというと沖縄問題や尖閣諸島問題に直結している感じであり、

沖縄に基地を無くそうという運動が根強いが、

では基地が無くなった場合沖縄をどうやって守るのか?という議論が殆どない。

日本が今平和でいられるのはどうしてなのか?

という疑問の答えがあるにも拘らずそれを言わない。

沖縄問題にしても基地の有無の問題ではなく、もし無くなったどうなるのか?

という部分を考えなければならない。

確かに住宅地周辺に基地があるのは非常に好ましくない。

では住宅地から離れた場所に基地を移そうとすればまたそこの周辺の反対にあったりする。

でも個人的には軍事基地というのは住宅地近くに配備するものではないと考えていますし、

防衛的にも住宅地から離れていた方が防衛し易い訳で、

その辺の問題は確りクリアしなければならないでしょう。

映画では日本が東アジアの大国オウランという国の侵略の危機にも関わらず

国民は無関心のまま暮らしており、

選挙でこの事を訴えた青年鷲尾正悟の言葉は誰に届かず選挙は落選した。

失意の中にある正悟はそれから数年間特に何をするでもなく各地を転々とするのだった。

しかしそれから数年後オウランが日本に侵攻し、

日本は何も抵抗できずオウランの植民地となった。

そしてそこでこれまで許されてきた各宗教は全て排除され、

自由を奪われ、オウランの管理主義となるのだった。

日本でも江戸時代にはキリスト教の弾圧が行われ、

江戸幕府が終わるまで続いたけれど、これはそれと同じことであり、

宗教の自由を奪うという事は人の自由を奪うという事を示している。

個人的に宗教を持つ事は否定しない。

ただしそれが度が過ぎるほどの信仰で社会的な事件をもたらすものであるなら認められない。

要するに迷惑を掛けなければ問題視しないという事だ。

そしてこの現状を打開すべくレジスタンス組織ROLEが組織されるのだが、

そこで裏切りも経験した正悟はそれでも対話して解決すると諦めないのだった。

果たして正悟はどうやって日本を救うのか?

そしてそれで日本は本当に救われるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

正直ラストの部分はアラブの春を最終的には連想するのでしょうかね?

アラブの春では絶対的なリーダーはいませんが、民衆がどうしたいのか?

を1つにするのは民衆なのだという事を言いたいのでしょうし、

それを決めるのは民衆ですよという意思表示なのだろうと思う。

でも実際問題話せばわかるほど現実は甘い世界じゃなく、

あくまで理想の世界はこういう世界を目指していると考えた方が良いと思う。

話し合いで解決しないから戦争が起こる訳で、

話し合いで解決すれば世界から戦争は無くなるでしょうね。

総評として宗教映画の位置づけになる作品なので一概に商業的な作品とは言い難いが、

言いたい事はわかるものの、現実的には理想論になるだろう。

理想論に近づけばそれは世界の平和へ向かう事になるのだが、

今日本に欠けている国を守るとはどういう事なのか?

そして国とはどういう事なのか?

を考える上では確かに一理あるし、その上で民衆が無関心ではいけないという事も解いている。

国が他の国の植民地になってもどうでもよいというなら意見する資格を得ないが、

自分の国はどうあるべきかという意見こそ必要であり、

それが民衆の最終的な国の総意になるのだと思う。

選挙の投票率が他の国に比べて圧倒的に低い日本において

自分の祖国の事を無関心でいる事そのものが日本の危機であり、

その意見を投じてこそ初めて関心へと変わる。

国の国民である以上無関心ではいけないという事を示した作品なのだと感じた。

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