4月28日公開の映画「わが母の記」を鑑賞した。

この映画は井上靖原作の作品を映画化したもので、

年老いた母親を介護する事になった小説家の息子が孫たちや親せきと共に母親の介護をし、

母親が亡くなるまで描いたストーリーである。

誰にも介護する時を迎える事になるが、

介護の時間が長くなればなるほど父親、母親の介護の難しさと

それでも変わらぬ家族の絆を観終わった時に感じる事になるだろう。
誰にも訪れる両親の介護だけれど、

井上靖の実際の母親の介護を描いた作品ゆえ

やはり現実の介護は相当大変だったのだと思う。

特に10年に渡る痴ほう症を患っていた母親の介護は普通の介護とは違うものだし、

現在の施設でもなかなか引き受けてくれないケースも少なくない。

この時代は老人ホームという施設がそれほど普及していない時代でもあるし、

長生きする人がまだまだ少なかった時代・・・

その中で家族、親せき総出で母親を介護した姿を振り返りたい。

キャスト

伊上洪作演じる役所広司

伊上八重演じる樹木希林

伊上琴子演じる宮あおい

伊上桑子演じる南果歩

伊上志賀子演じるキムラ緑子

伊上郁子演じる ミムラ

伊上紀子演じる菊池亜希子

瀬川演じる三浦貴大

貞代演じる真野恵里菜

伊上美津演じる赤間麻里子

伊上隼人演じる三國連太郎

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

作家、伊上洪作は、年老いた両親を訪ね、世田谷の自宅兼事務所と、

伊豆の実家とを行き来する生活をしていた。

姉・妹との三人兄弟だったが、幼少の頃、1人「土蔵の叔母さん」に預けられて育った洪作は、

自分は母から捨てられたという思いが常にあり、

大人になってもことある度に、そのことで母親と喧嘩していた。

しかし、父親が死ぬと、母の物忘れがひどくなる。

世田谷の家に引き取る頃は、洪作が誰かさえ分からなくなっていた。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして痴ほう気味になった母親八重が夫隼人を亡くしてから

落ち込みが激しくなりさらに痴ほうが進んだ。

それを息子である洪作が面倒を見ようとしたもののやはり仕事場としている

東京と伊豆は遠く、姉たちとお手伝いさん、親せきによって面倒をみていた。

とはいえ長い間面倒を見させるわけにもいかず、

洪作は娘の琴子に八重の面倒を見るように命じたのだった。

この時代の父親ってのは亭主関白的な人が多く、父親の威厳は絶対という時代だった。

ゆえに琴子らは厳しい環境で育ち、時には父親に反抗する事もあったほどだ。

そんな中で八重を東京の自宅に連れてくる作業も

一苦労であり家族総出で八重をつれてきた。

夜には徘徊して家族の悩みは尽きない。

まあうちも祖母の晩年には母親が付き添っているほどだったし、

色々介護が大変だった姿を見ているので

やはり祖父を亡くしてしまうといくら気丈でも孤独感を抱えてしまうものだ。

気丈に見えれば見えるほどそうなる。

そういう姿を実際に見ているとこの家族の苦労はわかるものだ。

そして次第に月日が流れ八重は息子すら認知できないほどになっていた。

それでも家族は最後まで八重の事を愛し

そして家族の絆の中で八重は亡くなっていく事になるのだが、

結末は劇場で観てほしいけれど、

10年以上に渡る介護によって家族の有り方はそれぞれ抱くものは違うものの、

それでも最後まで家族の絆は変わらなかった。

長年介護に付き添った家族、お手伝いさん、親せきの人々も亡くなっても

やはり1つの家族形として最期を看取ったのだった。

総評して誰にも訪れる最期には家族がいる人、いない人もおり

全て同じ最期を迎えられる訳じゃない。

そんな中でもやはり家族の中で最期を迎えられる事は幸せな最期になるだろうし、

1人で最期を迎えるよりも家族で最期を迎えられるようにありたいものです。

10年以上に渡る介護もまたその子として生まれてきた

家族の責務なのだという事を教えてくれた作品でした。

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