まあ公式戦６連敗ぐらいで監督を代えているようでは

どんなチームを目指すつもりなのか全くビジョンが見えてこないという事にもなる。

勝てばいいというなら誰が監督でも良いという事になるが、

野球もサッカーもそうだけれど、

多くのチームは監督代わればシステム、戦術、采配面で色々変わってくる。

そうなれば選手構成はシステム、戦術、采配に合わせた構成が必要となるが、

シーズン終了後ならそれもできるけれど、

シーズン途中からではそれを着手する事はまずできない。

野球の場合は途中交代しても投手陣が揃っていたりすれば何とかなるけれど、

サッカーの場合は攻守のバランスが必要となり、

攻撃面を強化すれば当然守備面に影響をもたらすし、

システムを例えば４バックから３バックに、

２トップから１トップ＆３トップに変えれば全然選手起用が変わってくる。

神戸の場合元々は堅守速攻カウンターのチームだったゆえに

これをポゼッションサッカーに展開する事は容易じゃない。

まして新戦力も多くベースを崩せば機能する前に大きな時間を要する。

サッカーはそれほど単純なものではない。

代表ならそれも可能だろうが、クラブチームはそういう訳にもいかず、

以前のベースをどう活かすべきなのかも必要だ。

中には以前のベースを変えて成功している浦和や前任者のベースを

そのまま活かして好調な広島の例はあるものの、

それは元々のベースがそのシステムにマッチしていたり

システムに合わせた起用をしている側面もあるし、

何よりシーズン前に選手構成を組んでいるから可能である。

これをシーズン途中からやるとなると監督の方針に合う合わないが生じるゆえに

最初上手くいっても後で上手くいかないとか、最初から上手く機能しないというケースが目立つ。

過去の例をみても監督交代して残留に導けたケースはあるものの、

上位争いしたケースはＪリーグでは唯一２００６シーズンに

横浜ＦＣが高木琢也監督を就任させてＪ１昇格に導いたケースがあるだけだ。

それ以外では良くても賞金に届かない１桁順位が精々だ。

要するに監督を代えるという事は今いる選手構成に

見合った監督を就任させなければならないという事だ。

神戸の場合は確かに大型補強をしたけれど、

昨シーズンまで在籍したポポが退団した事で俊足の攻撃的な選手を失った影響でカウンターができず、

さらに田代が怪我で最近まで離脱していた事も不振の原因だし、

それに大久保まで最近離脱している始末だ。

かなりの不運も重なっており一概に監督の責任だけとは言えない。

噂の西野朗氏だけれど、柏、ガンバ時代のサッカーを観ているけれど、

概ねガンバ１０年間のサッカーが主体になる事を踏まえれば

攻撃的ポゼッションサッカーを展開する事になるのだろう。

ただボランチ司令塔になるべき遠藤のような選手がいないので

代わりができるとすれば野沢になるだろうけれど、

根本的にサッカースタイルが違うからね。

金にものを言わせて代えるのは結構だがシーズン途中に監督を代えて

浮上できるほど甘くないだけにこの交代で当面神戸もサッカースタイル確立まで

時間を要する事となるだろう。

しかし今季はあまりに監督交代が早く多過ぎるシーズンだ。

１０節も越えないうちにＪ１で３人も監督が交代した事は

過去にも前例が殆どないだけに安易な監督交代だけ叫ぶサポーターほど

その後のプランがないだけに交代させたいなら確りプランを述べて頂きたいものだ。



ブログランキングに参加しております。

ヴィッセル神戸 2011 シーズンレビュー〜核心〜 [DVD]
出演：ヴィッセル神戸
販売元：video maker(VC/DAS)(D)
(2012-03-30)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る


ヴィッセル神戸 2010シーズンレビュー 〜絆〜 [DVD]
出演：ヴィッセル神戸
販売元：video maker(VC/DAS)(D)
(2011-05-27)
販売元：Amazon.co.jp
クチコミを見る