14日に被災地の南三陸町と石巻市へ行ってきた写真を掲載した訳ですけれど、

一応写真を乗せただけでしたのでここから私なりに感じた事を写真を見ながらレビューして行こうと思います。
実際に行かなければわからない事って実に多いし、

やはり行ってわかった事もあったのが今回の南三陸町への視察旅行でした。

一応これ仕事で行っているので仕事についての事は

ここではあまり写真では掲載する事はまずないんですけれど、

今回だけはBlogでもTwitterでも震災関連の事は多く語ってきているだけに

実際に自ら観て撮った写真を掲載する事こそ現地へ行ってきた意味というものは大きいと思うし、

これが被災地の現実という事を改めて身を持って感じたという事です。

そしてその途中には福島県を通過した来て訳ですけれど、

正直放射能は見えないだけに常時滞在しない限りは

それほど被爆のリスクは高くないものの、

それでも福島県の浜通りから中通りは放射能管理区域である事に

変わりないだけに見えないという事はそれだけ真実を曖昧にするものだという事を感じます。

そうでなくても私の住む新潟県や宮城、岩手、関東圏はセシウムが

飛び散った事実がある訳で他人事ではありません。

そんな中で被災地へ向かった訳ですけれど、

まず道中という点については福島県では見かけは

何も変わらず時折青いビニールシートが見えたけれど、

あれは除染した土などを被せたのだろうか?

とも感じるが実際には通過した風景だけを見ただけなのでここではそれ以上は語れない。

仙台市に入ったけれど、仙台市中心部は地震があったのか

わからないほど何事もない風景しかなかった。

仙台市にいるだけでは正直何もわからない。

さらに仙台港を眺めると確かに津波にあった爪痕を感じるけれど

それでも良くわからないほどだ。

ただ南三陸町へ向かう高速道では地震の爪痕が酷く今でも復旧工事が続いていた。

この辺まで来ると多少なりとも地震の爪痕は中越沖地震で観た光景を私は思い出す。

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そして南三陸町へ向かっていく訳だけれど、

正直山沿いを走った限りでは津波が来た痕跡も地震で倒壊した

痕跡もわからないほどだったけれど、

山沿いを抜けて海岸に近づくとこれまで何度もテレビの映像で観た光景が広がってきた。

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1年1か月を経ても放置されている廃棄された軽自動車

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そして廃棄された自動車と何もない基礎部分・・・

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この2枚は復旧工事中のようですけれど周りには何もない状況に変わりなく・・・

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この2枚は本来石巻線が走っているはずだった線路の倒壊跡で何も手つかずのままになっています。

そしてここから南三陸町の町の中心部へ向かっていくのですけれど

ここからは本当に凄い光景だけが広がっていたね。

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地盤沈下により土のうを積み上げて高潮に備えている。

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ここからは本当に基礎以外がれきが残っているか建物の骨組みが残っているかの光景しかなかったですね。

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幸いRC造の頑丈な建物だけは津波に耐えて残っているけれど

写真だけ観てもその津波の威力が凄かった事が良くわかります。

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反対側にはトンパックにがれき類が積められており、放置されている状態ですね。

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この2枚は本当に基礎以外跡形もない光景となっています。

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そしてRC造と違い鉄骨造の建物は骨組みだけ残している状態です。

津波の時は鉄骨造よりRC造でなければ耐えられないという事がこれでハッキリわかる写真です。

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そしてそんな中でも営業しているガソリンスタンド・・・ここで営業するのは復興のための給油基地という位置づけになりますね。

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先を見る限り全て津波で建物が流された事がハッキリわかる状況ですからね。

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この3枚はニュースでも良く観た防災庁舎の写真です。

近くで見れば見るほど全て津波が飲み込んで行ったのがわかりますし、

ここで最後まで避難を呼びかけていたのだという現実をこの庁舎が無言で語っているという感じです。

そして毎日供養に訪れる人が後を絶たないという事も感じました。

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この写真は残った建物の先に見えるのが南三陸町の集められたがれきです。

建物の大きさを見ればわかると思いますけれど、

どれだけ大量のがれきが今も手つかずに残っているのかという事です。

集められたけれど行先が無いがれきが今も大量の山となって残っているというのが現状です。

焼却するにも埋め立てるにも再生するにも施設の能力は限られているだけに

将来関東大震災や関西大震災、東南海地震では

これ以上のがれきの山となる事は言うまでもないだけに

そのがれきの山を当事者になった時このままにしておけるのだろうか?と感じました。

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この写真は橋を撮った写真です。津波でかつての水位ではなくなり辛うじて橋が残ったという感じです。

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残りの写真は南三陸町を去る時の光景を映したものですけれど、

これだけの建物や施設が手つかずのままになっているのは

これまでの地震や震災ではまず有り得ないと思いますし、

この1年以上何をしてきたのか?というのが率直な気持ちです。

このままで良い訳じゃないという事を感じました。

この後私は石巻のふれあい商店街へ行ってきて被災したお店の人と会話して当時の話を聞いたり、

写真を見せてもらったりしました。

もちろんその時に買い物もしましたけれど、

そこで聞いた話は石巻の商店街も1メートルの津波で多くのお店が被害を受けた事、

そして義援金は何1つ届いていない事も語られていました。

確かにこれまで義援金の配布が殆どされていないという話は良く聞きましたけれど、

一体私たちの義援金は何処へ消えたのか?と思ってしまいます。

本来義援金はこういう困った人たちに届けて上げるのが

本来の趣旨なはずなのにそれが成されていない。

これまで義援金を寄付したのは何だったのか?と思ってしまいます。

義援金は建物などの再建ではなく生活している人たちの

再建のための義援金だという事を認識しなければならない。

その意味では今後義援金は間接的な義援金ではなく

直接的な義援金をする必要性があるのだと感じました。

その為には今の時代はインターネットを利用して

全国からネット販売や通販で注文をするなどで直接的な支援こそ

私たちが望んでいる支援に繋がるのだと感じますし、そうして行くべきなのだと思います。

当てにできない政府ではなくあくまで直接的な支援ができる方法を考えるべきだと思います。

そしてやはりがれきについては色々な事が言われています。

でもハッキリしているのはこのままにしておくべきではないという事です。

広域処理については異論があるのは大いに結構だと思います。

しかしこのままの量を地元だけで処理する事は物理的にも難しいですし、

何より施設を建設するにも時間が掛かる。

それでもどうすればこのがれきを処理する事ができるのか?

その為にはやはり本来の廃棄物の処理方法を確り熟知し、

さらには放射性廃棄物の処分方法も確り年頭に置く必要があると思います。

現時点で高濃度放射性廃棄物を処理保管できる場所は六ヶ所村しかなく、

その他の処理方法についても

浅地中トレンチ処分

浅地中ピット処分

余裕深度処分

地層処分

と放射性レベルに応じて処理方法が異なります。

詳しくはhttp://www.enecho.meti.go.jp/rw/index.htmlを観てほしいところですが、

これらの処理方法を熟知した上で何処に処理すべきかを議論しなければならないのに

今は受ける、受けないと2者択一しているレベルでしかありません。

1度被災地に立ちがれきの山を目の前で観てなお

そういう受ける、受けないしか回答できないようでは

正直そんな低レベルな話ではらちが明かないと言わざる得ないと思います。

真剣に考えるべきはこのがれきどう処理しどうするべきなのか?

受けないなら受けないなりにどう処理すべきか確り述べるべきだし、

少なくても被災地の人たちに向こう10年以上

がれきの山の中で暮らしてくださいとは言えないですね。

拡散するなも結構だが、では向こう10年以上地元で何とかしろというのも考えもの、

やはり反対する前に1度は震災がれきを目の前で

観て考えるべきなのだと現実にがれきを観て廃墟となった町を観て強く感じました。

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