もうすぐ被災地へ行って被害状況と復興の現状を見て来るんだけれど、

やはり何かを語る上では実際の状況を現地へ行って観てこなければわからない事が少なくない。

そんな中で今1番の問題点となっているのは

原発再稼働問題とがれき受け入れ問題だ。

その点を踏まえて書き綴りたい。
まず原発再稼働問題についてだけれど、

再稼働させて1番懸念されている事はこのまま再び原発が推進され元に戻ってしまう事だろう。

安全が保障される訳じゃないのは言うまでもないが、

やはり最低でもそれぞれの原発があと何年稼働できるのか?

という部分について詰めていかなければならないとは思う。

元々原子炉の耐久性は30年で設計されている訳で、

それを延長して40年以上使い続けている事そのものが本来間違いの元であり、

福島原発事故も海外の見識者の中には欠陥が指摘されていた

原子炉を震災前に廃炉していたらこの事故は防げたという見識者もいるほどだ。

私も廃炉していくべきだと考えているけれど、

問題はこれが急にできないという事だ。

その理由が燃料棒の数があまりに多過ぎるという部分と、

最終処理場の場所を確保できていないという事だ。

1部の話では最終処理場をウランを産出するモンゴルに作るという話もある位で

具体的には決まり切っていない。

廃炉するには最終処分先が決まらない限り廃炉はできない。

しかも一斉にはできない。

それを踏まえると東京電力、東北電力、中部電力は廃炉作業に入っても良いとは思うが

それ以外の原子炉を廃炉するには人手が足りないという問題も生じてしまう。

54基の商業用原子炉廃炉作業を考えたら今世紀一杯は絶対に掛かる。

それならその前に廃炉する年数を定めて順次廃炉していく事が

今はドイツのように考える時間が必要である。

ただ止めるだけでは何の解決もしない。

ドイツのように10年の時間があれば再生エネルギーの開発と建設する時間と廃炉するための

燃料棒及び使用済み燃料棒の処分先を探す時間がある。

ただこれをただちにやろうとしても処分先も再生エネルギーの開発及び建設ができるものではない。

火力発電にも更新作業が生じる事を踏まえれば

廃炉は1日にして成らずという事を認識すべきだ。

ここ数か月様々な意見を観て聴いて感じたけれど、

5月に泊原発が止まる事で全ての原発が止まる。

そうなれば原発が稼働しない夏を迎える事になる。

政府がもし動かすとなればその時は即解散総選挙を実施し、

原発廃炉を推進する首相が就任すれば首相権限で停止させる事は可能だという事は

昨年の浜岡原発で実証済みだ。

原発を動かさない方法は原発を動かす人を落選させ、

原発を廃炉へ導く人を首相にする事が1番の近道だ。

それを選べるのは国民の投票でもある。

原発の再稼働の有無を含めてどうしたら1番ベストで

どうしたら廃炉へ導けるのか廃炉するための手順を見据えて考えて行きたいところだ。

次はがれき問題だけれど、

近いうちに行く震災地のがれきをBlogにアップできればと思うし、

自ら観てきた光景を載せる事で何かを伝えられると思う。

その上でがれきをどうすべきで長期にがれきが残ればどういう事になるのか?

という点も指摘して行きたい。

それは後日の事になるが、最近色々な意見を聴いていると

とにかく震災がれき=放射能がれきという印象が強過ぎて

本当にそれを現地の作業を観て語っているものでないのが多過ぎるという事だ。

今はインターネットで情報を多く知る事ができるとはいえ

やはり自らの目でがれきを観ている訳じゃないから

がれきが山積みされている現場はどんななのか?と言われるとわからないと思う。

それが現地では山積みになっており、

異臭が発生するほどだから仮設住宅に住む住民は悪臭の中で暮らしているのが現実だ。

雨が降れば余計悪化する。

それがいずれ被災地の健康被害にも繋がりかねないゆえに

速やかな処理が急がれている訳だが、

現状では遠い地域での受け入れは無理としても隣県での処理は

避けられない事実があるもののその隣県の処理すら反対されている。

福島は例外として宮城、岩手はこれらのがれきを地元で

自力で処理するとなれば向こう10数年は要するだろう。

私は最近受け入れ反対の人の意見がこう聴こえる。

震災がれきは受け入れない自分たちのがれきは自分たちで処理しろ!と・・・

この言葉を当てはめるなら地産地消になるが、

受け入れを反対した愛知や徳島、和歌山、関西圏など東南海が起きて

被災したとしてもそのがれきは全て地産地消で処理するという事を意味する。

まさか自分たちのがれきは汚染されていないから他県で処理しろと言えば

間違いなくそれ以外にも色々な廃材の問題があり受け入れられないと

頭を抱える事になるだろう。

そうならないためにも他県も今回の教訓を踏まえて処理場の増設、

処分場の選定を進めておく必要がある。

北海道、愛知、京都、大阪、徳島、九州などは被災したがれきは

全て地元で何とかするんですよね?

土地がある県は良いでしょうけれど、

東京や大阪で震災したらまず無理だという事は述べておきます。

高層ビルの廃材の量は地方のビルと違って半端じゃない量ですからね。

そういう現実を踏まえて本当にどう処理すべきかを

建立的な意見を多数上げていく必要がある訳で、

ただ拒否すれば解決するというものでない事は肝に銘じなければならないだろう。

次回ではいよいよ現地で観て感じた現地レビューを行う予定ですので

現地の写真を辿りながらレビューしたいと思います。

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