31日Jリーグ12第4節が行われ、アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで

16位ガンバ大阪と対戦し、1対1でMFアラン・ミネイロのFKで先制するも

PKを与えて同点にされてしまい両チームとも決定力を欠きドローで今季初の勝ち点1を手にし、

0勝3敗1分け勝ち点1得失点差−3で16位に浮上した。

今季初観戦となった試合は初のFW3人同時出場となったものの

それぞれの攻撃の形を作れないまま終わってしまい、

攻撃の形を模索し続ける事になりそうだ。
今季初観戦となったけれど、

これだけ寒い中で駆けつけたサポーターにとっても絶対勝ちたい試合だった。

特にこの試合では初めてロペス、平井、矢野が同時出場する事もあり

3人が揃った時どんな攻撃を観る事ができるのか?

という興味があったしこの3人が揃った時どういうシステムがベストなのか?

という課題もできた試合だった。

対するガンバ大阪も監督が交代した事もありどんなサッカーを展開するのか?

という興味もあっただけに両チームにとって絶対負けられない戦いだった。

そんなFW3人そろい踏みの試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−2−2

GK小沢

DF

右SB村上 CB大井 CB石川 左SBキム・ジンス

MF

ボランチ 三門 本間

右SH矢野 左SHアラン

FW ロペス 平井

今季初のそろい踏みとなった試合は矢野が右SHに入ってロペスと平井の2トップでスタートした。

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試合は前半開始から新潟がガンバ大阪の立ち上がりを攻める。

ガンバ大阪にとって前節までの悪いところを引きずっており落ち着かない中底をついた格好だ。

そして前半5分FKのチャンスでMFアラン・ミネイロのキックが矢野の頭を超えて

そのまま入り新潟が待望の先取点をゴールを奪った。

このゴールは矢野がいた事で生まれたゴールなので矢野が導いたゴールといって良いシーンだ。

矢野の高さを警戒した事でGK藤ヶ谷が反応できずそのままゴールに吸い込まれた。

その後もガンバ大阪の守備陣は落ち着かず攻勢を仕掛けるも

決定的な場面で決める事ができず逆に新潟は前半21分一瞬のカウンターから

DF大井がペナルティエリアでPKを献上してしまい、

これをFWラフィーニャに決められ同点に追いつかれる。

それから次第にガンバは中盤で試合を組み立て始め、

新潟もロペス、平井、矢野がカウンターで応酬するも前半は1対1で折り返した。

後半になるとガンバ大阪が遠藤を中心にボールを回し始め守勢に回るケースが多くなった。

後半は多くの時間で新潟がボールを支配する時間が圧倒的に少なく、

ボールを拾えないシーンが目立った。

何度もゴール前まで攻められるも、DF陣が奮闘しゴールを許さない。

新潟も少ないチャンスを活かして攻めるもGK藤ヶ谷のセーブに阻まれる。

後半16分にFW平井に代えてMF亜土夢を投入しロペス、矢野の2トップにするも

ポジションが被ってしまい逆に拾えなくなってしまう。

後半41分にはMFアランに代えてボランチの小林を投入して完全にドロー狙いとなり、

ガンバもFWを下げた事で前線の起点がなくなり、

結局決定力を両チームとも欠いて試合は両チーム今季初の勝ち点となるドローに終わった。

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この試合を振り返ると守備陣についてはPK以外の場面については良く守り切ったし、

守備面についての不安はそれほど多くない。

大輔が欠けたものの、夏場になればそういう試合がある訳であり、

その時には大井、石川のCBコンビで乗り切る事は十分可能という事をこの試合では示してくれたし、

4試合で6失点だが大敗している訳じゃないので守備面に大きな問題は少ない。

SBについては村上、ジンスの攻撃力をもっと活かしたいところだし、

ここをどうやって連携して行くかがポイントになる。

ジンスの攻撃時のオーバーラップはかなり魅力的であり、

高徳と違った左SBとして活躍してくれる事を感じさせた。

やはり今季の問題は前線となる訳だけれど、

アランのFKは噂通りの精度があり、

新潟にとって昨シーズン大きな課題だったセットプレーはアランが入る事で大きく改善させている。

動きという点ではまだまだだが攻撃的なセンスも持っており

2列目かトップ下でプレーさせる事がベストだろうし、

この試合まで左SHでプレーしたが今日のメンバーなら

3トップにしてトップ下にした方が良いのではないだろうか?と思う。

そしてこの試合で始めて揃ったロペス、平井、矢野だけれど、

2トップに拘るとなると難しい人選になると思う。

現実問題この組み合わせで1番合わないのはロペス、矢野の組み合わせだ。

確かに高さという面では2人がいるとかなり競れるけれど、

2トップのポジションで考えると被っているシーンが目立ち

役割を共有する事は少し難しいのかな?と思う。

逆にこのコンビなら確りお互いの連携を取った上で組まないと

2人が空中戦で競るのはFKとCKだけで良い訳だから

中央で2人が競ってしまうと拾えるボールすら拾えなくなる。

逆にここに平井を入れるとロペスか矢野が競る事になるので

平井はそのこぼれ球を拾うという役割を担える。

この3人を同時に出場させるならやはり2トップではなく3トップだという事だ。

その時の組み合わせを考えると中央はやはり矢野にして

突破力のある平井、ロペスを両Wとした方が良いと思う。

そのトップ下にアランが入るのがこの組み合わせならベストではないだろうか?

それかもし2トップで拘るなら私なら矢野、平井の2トップにして

ロペスを2列目にすると面白いと思う。

矢野の右SHは確かに守備面では良いかもしれないけれど、

前線の空中戦を考えると矢野とロペスを入れ替えた方が良いのかもしれないし、

その方が2列目からのシュートを狙う積極性ではロペスとアランの方が

圧倒的に強い訳でその方がシュート数が増えると感じる。

この試合で3人同時に出場させるとどうしても

後半控えのFWが不在になってしまう欠点もあっただけに

ミシェウが戻ってくる事を踏まえてももう一度前線は考慮すべきなのかな?と感じる。

そしてこの試合で最も気になったのは攻撃の形だ。

昨シーズンまでは速攻カウンター中心で時々サイド攻撃だったが、

この試合を観る限り中央に偏り過ぎた攻撃が目立った。

村上、ジンスのサイドをもっと活かしたサイド攻撃を増やさないと

今のメンバーを活かせないと思うし、攻撃に厚みを作れない。

そうなれば前線4枚にミシェウを入れる事で中盤の組み立てを

アランとミシェウがやるというシーンが作れるはずだし、

本当に攻撃的な場面を作るならアンカーにして攻撃の枚数を5枚に増やすという考え方もある。

ただ今のメンバーを考えるとリードを許さない限り

アンカーシステムである4−1−2−3はしない方が良いだろう。

戦術面で中央突破に加えてサイド攻撃を増やす事で攻撃に厚みを持たせてほしいところだ。

次節のリーグ戦は横浜戦となるが、次節のリーグ戦は観戦欠場となっており、

欠場した横浜戦ではこれまで勝ち点を確実に積み重ねているので期待したいところだし

浮上のキッカケを掴んでくれるはずだ。

そしてナビスコ杯ではアウエーで清水戦となるが、

ここで勝ち点を確保できるかがポイントとなる。

厳しい戦いが続くけれど4月は浮上のキッカケになる月としたい。

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