がれき処理の最大の障害となっている放射能汚染・・・

この汚染を除染する事は容易じゃなく、

海洋に流れたものは事実上除染は不可能というよりも

元々放射能を抑制するのが水であり、

海水である以上放射能を海深くとなるのは当然だ。

今回はがれき処理の障害となっている放射能問題について書き綴りたい。
おそらくもし福島第一原発事故が防げていれば

今頃がれき処理の受け入れる市町村も多く手を上げていただろうし、

ここまで各市町村の住民から拒否反応を受けなかったと思う。

そうでなくても関東、東北中心に放射能汚泥や焼却灰が溜まり続けており

このままでは保管施設の限界も近い。

今回はどうやって放射能汚染された廃棄物をどうすべきなのか?という点だ。

この問題を解決させない限り復興は絶対進まないだけにまず廃棄物の処理は

主にどういう場所で処理されるのか?という事から触れると、

通常廃棄物の処理は再生できるものについては再生に回し、

できないものを埋め立て、もしくは焼却する。

その観点から分るとおり廃棄物を処理するためには

なるべく住宅地から離れたところに設置される事が多い。

それは公害汚染で問題になった60年代〜70年代の教訓もあるし、

人口の少ない地域の方が問題も少なく迷惑を受ける人も少ないのが主な理由だ。

普通の廃棄物でそんな状況なのだから当然放射能廃棄物は

人が近寄らないような場所でしか管理できない。

そうなれば今人が近づけず、最適な場所は福島第一原発周辺となるのが自然だ。

福島第一原発周辺は高濃度のセシウム137などで

汚染されており除染する事は困難に近い。

逆に言えばこの場所で除染作業する事そのものが不可能に近い状況だ。

周辺町村のアンケートでも4割以外は帰らないと決断しており、

戻っても生活する事、生計を立てる事は無理に等しい。

確かに故郷を失う辛さ、愛着ある土地を離れたくないという気持ちは十二分に理解する。

ただこの状況で戻ったところで必ず将来後悔する結果になるのは

チェルノブイリを見れば明らかなだけに、

国と東電が全住民に対して土地や財産に対して80%〜100%の補償をし、

コミュニティを維持に極力した集団移住を進めるべきだ。

戦国時代天地人の主人公の国主だった上杉景勝が秀吉の命で越後から会津へ国替えさせられ、

家康に敗れた事で会津120万石から米沢30万石へ国を追われた事を思えば補償も受けられ、

移住地も斡旋できるなら住民の英断1つで日本は復興へ前進する事ができる。

核燃料の保管もそうだが、まずここに放射能廃棄物の最終処分場を作る以外に

現時点で有効な場所もなければ、有効な手段もない。

住民の気持ちは痛いほどわかるけれど、

それでも戻れないと告げる事も住民にとって踏ん切りが付く事にもなるので帰還ではなく、

移住に切り替えるべきだ。もう色々除染について情報収集しても

所詮水でその場所の放射能を流すだけであり根本的な解決にはならない。

チェルノブイリの現実を見れば今除染ではなく、

今汚染された放射能廃棄物の行き場を示しセシウム137の半減期を迎える

30年後から半世紀後に本格的な除染を行うべきなのではないかと思う。

全ては周辺住民の英断1つで復興が進むか進まないかが決まる。

例え町村を失ってもそこに住んでいた人たちが集団で移住先に行けば

そこで培った伝統は受け継がれる。

それが長い月日を経てもそこで培った伝統を子孫が受け継いでくれるはずだ。

未来のための英断する時は目の前に迫っている。

次は大津波で壊滅した市町村の今後の有り方について触れたいと思います。

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