1月14日に新潟で公開された映画「恋の罪」(R18+指定)を鑑賞した。
この映画は1990年代に渋谷区円山町ラブホテル街で起きた
実在の殺人事件からインスパイアされた作品で
幸せな生活に満たされない日々を送っていた女性がある誘いを受けた事でSEXに芽生え、
次第にその快楽の深みにはまって堕ちていくストーリーである。
実際の事件をモチーフにしているだけあってその衝撃はあまりにも大きいものであり、
その世界観の理解度はかなり高く、最後は衝撃的な結末を観る事となるだろう。
この映画は1990年代に渋谷区円山町ラブホテル街で起きた
実在の殺人事件からインスパイアされた作品で
幸せな生活に満たされない日々を送っていた女性がある誘いを受けた事でSEXに芽生え、
次第にその快楽の深みにはまって堕ちていくストーリーである。
実際の事件をモチーフにしているだけあってその衝撃はあまりにも大きいものであり、
その世界観の理解度はかなり高く、最後は衝撃的な結末を観る事となるだろう。
実際の事件をモチーフにしているものの、
その事件の内容そのものが衝撃的な内容で観ている側としたら
その世界観は理解の範ちゅうを超えている。
そして性に溺れていく女刑事もまた性に溺れていた。
そんな溺れた世界観の中で辿り着くのが常軌を逸した殺人事件の真実だった。
R18+指定という厳しい作品内容ではあるものの、
園子温監督の要求に応えて3人の女優が見事までに肉体を晒すのだが、
その中で水野美紀さんも初めてのヌード作品となったが、
映画では脱げる女優が重宝されるケースがあるものの、
現実問題人気女優がヌードになるケースはあまりない。
その原因が人気女優になればなるほど広告を多数抱えているために
必然と脱ぐ作品でも脱げないケースで作品の本質を損なってしまうケースも少なくない。
映画で必然と脱ぐためには広告を抱えない事だ。
水野美紀さんも10年前なら絶対実現できなかったのは
そういう広告を多数抱えていた為だ。
そんな3人の女優が性に溺れて行った先を演じる訳だが、
その世界観はまさに官能世界・・・
行き着いた先に待っていた結末とは一体・・・
キャスト
吉田和子演じる水野美紀
尾沢美津子演じる冨樫真
菊地いずみ演じる神楽坂恵
ストーリー
殺人課の刑事・吉田和子は、ラブホテルで浮気の最中に呼び出され、
渋谷区円山町の殺人現場に向かう。
そこにあったのは、マネキンと接合された無惨な女性の死体。
彼女は私的な興味を覚えながら、捜査を進めていく。
専業主婦のいずみは、夫にベストセラー作家を持ち安定した静かな生活を送りながらも、
寂しさと虚しさを感じていた。
ある日、近くのスーパーでアルバイト募集の貼り紙を見た彼女は、そこで働く事にする。
慣れないそぶりのいずみに、スーツ姿の女性が話しかけ…。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしてこの事件はあるラブホテル街の一室で
切断された遺体が発見されて始まる。
その事件の経緯を追う和子は殺された人物がどんな人なのかを追っていた。
そこで浮上した第一の人物が菊地いずみという作家の妻だった。
いずみは神経質な夫と結婚したために息苦しい生活を送っていた。
朝の9時に出勤し、夜の9時に帰宅する規則正しい生活、
さらに決まった石鹸、決まった位置があり、少しでも変わっていると叱られる。
そんないずみは夫のいない日中に働く事にした。
もちろん夫の了承を取った上で・・・
そして働き出したいずみは冴えないスーパーの試食係として働いていたが、
そこである人と出会う。
その女性はエリと言ってモデルのスカウトをしていた。
そしてそれに乗ったいずみはその撮影に参加する事にしたが、
実はその撮影はAV撮影だった。
良くありますよね。
若い女性ならモデルをやりませんか?という話をされて、
行った先は実はAVだったという・・・
これは熟女層、人妻層狙いのAVだと思うけれど、
そういうスカウトに引っ掛からない知識と性格が
いずみにはなかった事で次第に堕ちていく。
そして和子が次に調べた人物は尾沢美津子という
大学助教授として教壇を取っている女性だった。
大卒で大学助教授という肩書を持っていた事で
どうしてそういう女性が被害者として上がったのかというのだが、
この美津子という女性はいずみに接触を図り陥れた人物だった。
その経緯はラストシーンでわかるのだが、
どうしてこういう女性が堕ちてしまったのか?
というのが実に理解するのが難しかったりする。
実際生活的にはお金にも困らず、
いずみも美津子もそれなりの地位がありながら堕ちて行った。
陥れた美津子と堕ちたいずみの共通点は何だったのか?
というのが1つなのだが、
地位があって満たされない事は確かにある。
地位が無くても満たされる事もあるが、地位があっても満たされない事もある。
要するにお金があるから幸せか?という事だ。
2人はお金に困らない生活を手にしていた。
でもそれが満たされる状況だった訳じゃない。
それはいずみに子供がいなかった事もあるが、
いずみにとって夫との生活は奴隷のような窮屈な生活だった。
これは神経質な相手程そうなんだけれど、
人は窮屈にされればされるほど追い込まれてしまう事がある。
それはある意味束縛を超えた状況だが、
人はある程度自由を与える必要性がある訳で
その自由があるから続けられるというのがある。
全てが管理に置かれたら人は次第に満たされなくなるものだ。
そして美津子は裕福な家庭に育ちながら満たされなかったものは家族だった。
確かに家は裕福でも裕福上に家族の愛情が受けられなかったというケースはある。
その愛情がわからないまま育ってしまうと
それが異常な性へと向けられてしまうのだ
というケースが美津子なのだろうと私は感じる。
結末は劇場で観てほしいが、
いずれも私たち庶民からすれば裕福で満たされた印象を受ける事でも、
それが必ずしも満たされていない事は少なくないという事だ。
お金の何を満たしてくれたのか?
という事だが、確かに生活は満たしてくれたかもしれないが、
相手との事は何も満たされなかった。
それがお金だけでは満たされないという事だ。
この映画を通じて満たされるとは何なのかを考えさせられ、
裕福だから幸せとは限らない事を伝えたかったのだと私は受け取っている。
総評として、満たされなかった先に辿り着いたのが異常な性への執着だった。
人は満たされないと異常な事へ執着してしまうものだ。
この映画では性への執着だったが、
何に満たされればこのような事が起きないのかは
やはりその場所に対する愛なのだと感じる。
その愛に辿り着けなかったがゆえに2人は堕ちてしまった。

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その世界観は理解の範ちゅうを超えている。
そして性に溺れていく女刑事もまた性に溺れていた。
そんな溺れた世界観の中で辿り着くのが常軌を逸した殺人事件の真実だった。
R18+指定という厳しい作品内容ではあるものの、
園子温監督の要求に応えて3人の女優が見事までに肉体を晒すのだが、
その中で水野美紀さんも初めてのヌード作品となったが、
映画では脱げる女優が重宝されるケースがあるものの、
現実問題人気女優がヌードになるケースはあまりない。
その原因が人気女優になればなるほど広告を多数抱えているために
必然と脱ぐ作品でも脱げないケースで作品の本質を損なってしまうケースも少なくない。
映画で必然と脱ぐためには広告を抱えない事だ。
水野美紀さんも10年前なら絶対実現できなかったのは
そういう広告を多数抱えていた為だ。
そんな3人の女優が性に溺れて行った先を演じる訳だが、
その世界観はまさに官能世界・・・
行き着いた先に待っていた結末とは一体・・・
キャスト
吉田和子演じる水野美紀
尾沢美津子演じる冨樫真
菊地いずみ演じる神楽坂恵
ストーリー
殺人課の刑事・吉田和子は、ラブホテルで浮気の最中に呼び出され、
渋谷区円山町の殺人現場に向かう。
そこにあったのは、マネキンと接合された無惨な女性の死体。
彼女は私的な興味を覚えながら、捜査を進めていく。
専業主婦のいずみは、夫にベストセラー作家を持ち安定した静かな生活を送りながらも、
寂しさと虚しさを感じていた。
ある日、近くのスーパーでアルバイト募集の貼り紙を見た彼女は、そこで働く事にする。
慣れないそぶりのいずみに、スーツ姿の女性が話しかけ…。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとしてこの事件はあるラブホテル街の一室で
切断された遺体が発見されて始まる。
その事件の経緯を追う和子は殺された人物がどんな人なのかを追っていた。
そこで浮上した第一の人物が菊地いずみという作家の妻だった。
いずみは神経質な夫と結婚したために息苦しい生活を送っていた。
朝の9時に出勤し、夜の9時に帰宅する規則正しい生活、
さらに決まった石鹸、決まった位置があり、少しでも変わっていると叱られる。
そんないずみは夫のいない日中に働く事にした。
もちろん夫の了承を取った上で・・・
そして働き出したいずみは冴えないスーパーの試食係として働いていたが、
そこである人と出会う。
その女性はエリと言ってモデルのスカウトをしていた。
そしてそれに乗ったいずみはその撮影に参加する事にしたが、
実はその撮影はAV撮影だった。
良くありますよね。
若い女性ならモデルをやりませんか?という話をされて、
行った先は実はAVだったという・・・
これは熟女層、人妻層狙いのAVだと思うけれど、
そういうスカウトに引っ掛からない知識と性格が
いずみにはなかった事で次第に堕ちていく。
そして和子が次に調べた人物は尾沢美津子という
大学助教授として教壇を取っている女性だった。
大卒で大学助教授という肩書を持っていた事で
どうしてそういう女性が被害者として上がったのかというのだが、
この美津子という女性はいずみに接触を図り陥れた人物だった。
その経緯はラストシーンでわかるのだが、
どうしてこういう女性が堕ちてしまったのか?
というのが実に理解するのが難しかったりする。
実際生活的にはお金にも困らず、
いずみも美津子もそれなりの地位がありながら堕ちて行った。
陥れた美津子と堕ちたいずみの共通点は何だったのか?
というのが1つなのだが、
地位があって満たされない事は確かにある。
地位が無くても満たされる事もあるが、地位があっても満たされない事もある。
要するにお金があるから幸せか?という事だ。
2人はお金に困らない生活を手にしていた。
でもそれが満たされる状況だった訳じゃない。
それはいずみに子供がいなかった事もあるが、
いずみにとって夫との生活は奴隷のような窮屈な生活だった。
これは神経質な相手程そうなんだけれど、
人は窮屈にされればされるほど追い込まれてしまう事がある。
それはある意味束縛を超えた状況だが、
人はある程度自由を与える必要性がある訳で
その自由があるから続けられるというのがある。
全てが管理に置かれたら人は次第に満たされなくなるものだ。
そして美津子は裕福な家庭に育ちながら満たされなかったものは家族だった。
確かに家は裕福でも裕福上に家族の愛情が受けられなかったというケースはある。
その愛情がわからないまま育ってしまうと
それが異常な性へと向けられてしまうのだ
というケースが美津子なのだろうと私は感じる。
結末は劇場で観てほしいが、
いずれも私たち庶民からすれば裕福で満たされた印象を受ける事でも、
それが必ずしも満たされていない事は少なくないという事だ。
お金の何を満たしてくれたのか?
という事だが、確かに生活は満たしてくれたかもしれないが、
相手との事は何も満たされなかった。
それがお金だけでは満たされないという事だ。
この映画を通じて満たされるとは何なのかを考えさせられ、
裕福だから幸せとは限らない事を伝えたかったのだと私は受け取っている。
総評として、満たされなかった先に辿り着いたのが異常な性への執着だった。
人は満たされないと異常な事へ執着してしまうものだ。
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