1月14日公開の映画「マイウェイ 12000キロの真実」 を鑑賞した。

この映画は第2次世界大戦時にノルマンディーで捕虜となった

東洋人が語った真実で朝鮮占領時代から満州、ソ連、ドイツと

捕虜になりながらも生き抜いてきた2人の東洋人の生きてきたロードが描かれる。

今年最初の作品は壮絶な時代を戦ってきた2人の日本人と朝鮮人の

それぞれの境遇と葛藤が描かれており、

その中で本当に生きる意味を知っていく事となるだろう。
今年の開幕作品に選んだのが約2年ぶりとなる韓国作品だった。

純粋に韓国作品となると5年ぶりとなる。

それだけ観たい作品がなかったと言えばそれまでだけれど、

私自身韓国映画の相性が良くないというのが率直な理由だったりする。

ただそれは過去の事ではあるんだけれど、

今回の作品は日本が朝鮮半島を国土としていた時代に

2人の日本人と朝鮮人がマラソンで五輪を目指そうとするも

戦争となりそれぞれ立場が変わりながらも生き抜いていくストーリーである。

忠実に日本が韓国を領土としていた時代の差別も描かれており、

こういう歴史を知る上では非常に重要な事だし、

やはり事実は事実として受け止めなければならないのだと感じる。

私位の世代ではもうそういう朝鮮占領時代の感情もなければ、

そういう時代の事も実はあまり良く知らなかったりする。

でも現実は占領下になれば当然占領した国に従う事となり、

長年中国の傘下的だった朝鮮としたらその事が

戦後67年の月日を経ても消えない傷となっている。

その時代を知っている人たちにとってはその時代の苦しみが消えないのはわかるが、

それはこれからの世代ではその事実を受け止めつつ

今後そのような事が無いようにしていく時代になっている事も理解する必要があると感じる。

その生き抜いた時代をレビューしたい。

キャスト

キム・ジュンシク演じるチャン・ドンゴン

長谷川辰雄演じるオダギリジョー

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

1944年、第二次大戦末期。ノルマンディー上陸作戦後、

ドイツ軍捕虜の中に一人の東洋人が発見された。

誰一人として彼の話す言葉はわからない。

連合軍の尋問を受けた彼が語り始めたのは、

朝鮮からソ連、ドイツ、三つの国境を越えてノルマンディまで5年間、

12000キロに及ぶ信じられない物語だった。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして1928年現在のソウルは日本の統治下に置かれていた。

朝鮮併合により挑戦は日本の領土となっていた時代だ。

当時の朝鮮は中国が混乱の中にあり北からはソ連が押し寄せる中で

欧州列強の植民地にならないために日本の傘下に入るに至った経緯があるようだけれど、

確かに強力な軍事力をもっていなかった朝鮮にとっては欧州が植民地化し

混乱している中国に頼れないゆえの苦渋の選択だったとは思う。

それでもやはりどこかの国の傘下に入れば

当然その国に従わなければならないゆえに

当時の朝鮮人は日本人からの差別を受ける時代が続く事になる。

そういう経緯があるゆえに今の時代でもその時代に

日本が朝鮮を侮辱したという歴史として歴史問題として取り上げているのだけれど、

確かにそれは大きな過ちであり、

日本も敗戦によりその過ちをしない上で

自衛権以外の他国を侵略しない憲法第9条が存在する訳であり、

長く歴史を辿れば元寇で元に従って日本を攻めてきた時代を除けば、

朝鮮には秀吉の時代に2度、

そして1900年前半に日本は朝鮮を領土としている事実は消せないものだ。

それは敗戦と共にアメリカの決定や国連の決定により終わったが、

それからもう67年の月日が経ている。

そう考えるとこの映画を観る上でその時代に起きた事は事実として捉え、

そしてその事が今後無きようにしていくべきなのだろうと強く感じなければならない。

若い世代はもう日韓交流の前向きなだけに

そういう世代が今後日本と韓国との懸け橋になっていく事を信じたい。

話しを戻すと、1928年に2人の少年はソウルで出会った。

1人は朝鮮人のキム・ジュンシク、もう1人は日本人の長谷川辰雄だった。

2人はマラソンで幻となった東京五輪を目指してライバル同士だったが、

戦争が2人を切り裂いていく。

最初の戦場では満州でソ連軍との対峙の時に辰雄が日本軍司令官として、

ジュンシクが一兵として戦場で再会したが、

当時は日本人が朝鮮人を侮辱するという関係だった。

ゆえに壮絶ないじめをジュンシクらは受けている。

当然配置されるところは命を落とすような配置であり、

それに真っ向から反対すればジュンシクは辰雄に拷問を受けた。

そんな中ジュンシクは仲間と脱走するが、

そんな中ソ連軍が奇襲攻撃を掛けてきて日本軍は大敗を屈し、

辰雄はそれでも引くな戦え!

と命じるも辰雄とジュンシクは捕まってしまう。

そしてソ連軍の捕虜となり厳しい労働を受けるが、

そこでは立場が同じになるも、

班長が朝鮮人となり辰雄はそんな状況で厳しい拷問を受け続けた。

そんな中でドイツがソ連に侵攻した事で射殺される寸前でジュンシクと辰雄は命を逃れて、

ソ連軍としてドイツ軍と戦うが、そこで多くの仲間が戦死し、

ジュンシクはその戦いで耳を、辰雄は瀕死の重傷を負うも、

命からがらその戦場を抜けてドイツへ向かったがそこで再び2人は捕虜となる。

そして3年後に2人は再会しドイツ軍として連合軍と戦う事になるのだった。

結末は劇場で観てほしいけれど、この映画は2人が生き抜いた境遇もあるけれど、

やはり1番描かれるのは日本人が朝鮮人にした仕打ちが1番印象深く映った。

人は何時の時代も占領下の民衆をしたとみなす事が少なくないし、多い。

そしてそれは日本人も朝鮮人だけでなく中国人にもした事であり、

それがこれまで続く歴史問題の1つなのだ。

その事実は今生きる日本人も受け止めるべきだと思うし、

この映画からこれからこのような事が無い時代を

お互いに築かなければならないのだと感じる。

それでもそんな酷い目に合わせた日本人が最後で酷い目にあった

朝鮮人に助けられてこれまでの過ちを悔いて、

その意思を継いで生きるという決断を下している。

どんなに酷い目にあったとしても生き抜くためには

そういう人も助けなければ生き抜けない時代だっただろうし、

何より初めて出会った時から2人は運命的なものを感じていたのだろうと感じた。

総評としてこの映画は日本人としては酷い事をした、

朝鮮人としては酷い事をされたという見方になるだろうけれど、

そういう辛い歴史があるから今の平和があり、

お互い歩み寄ろうとする歴史に繋がっていくのだと思う。

今はスポーツでそれぞれライバルとして競う事は良しとしても

それ以外ではお互いの国が手を取り合う時代に

なっていかなければならない事を感じる映画だった。

過去を確り学び、そしてその過去の過ちを犯さない

という事を今の世代は確り学ばなければならないだろう。

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