12月3日公開の映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」を鑑賞した。

この映画昨年公開された「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」の

第2弾シリーズで舞台は富山の地方鉄道を舞台に定年間近になった

電車の運転手が突然仕事がしたいと介護の仕事を初めて家を飛び出した。

夫婦が紆余曲折を経てお互いの仕事への理解と愛を知っていくストーリーである。

最近は定年を迎えた夫婦が離婚するケースもあるけれど、

けして他人事じゃないし、お互い理解しているようで理解していないと

このストーリーを見て感じ改めて夫婦の愛の絆について考える事になるだろう。

RAILWAYSシリーズ第2弾では定年を迎えようとして運転手が主人公だ。

前回は49歳にして電車の運転手になった男を描いたけれど、

このシリーズではそういう地方都市ながらも温かみある人たちとの

ふれあいが舞台の1つでもある。

今回は富山を舞台に定年間近の運転手が老後に夫婦で水入らずの暮らしをしようとしたら

妻が突然働き出した事に戸惑い理解に苦しみながらも、

次第にお互いの仕事を理解して愛の絆を再確認して行くんだけれど、

団塊世代の男はとにかくがむしゃらに働いて家を支えるという意識で仕事してきた世代で、

人によっては家庭を妻に任せっ切りだったりする。

それが突然仕事を辞めて家にいる時間が増えると

それまで妻が抱えていた不満が一気に爆発してしまい

熟年離婚へと繋がる人が多いようだ。

確かに家は妻が守るものという意識で育ってきた世代なので

どうしてもお互いの相互理解が乏しくなっている事は少なくない。

そんな中でこれまで仕事に打ち込んできた自分の人生、

そしてどうして妻が働き始めたいと思ったのかを

それぞれの仕事を通じて知っていく過程をレビューしたい。

キャスト

滝島徹演じる三浦友和

滝島佐和子演じる余貴美子

片山麻衣演じる小池栄子

小田友彦演じる中尾明慶

井上信子演じる吉行和子

片山光太演じる塚本高史

島村洋二演じる岩松了

河野啓司演じる徳井優

楠木雅也演じる中川家礼二

深山朋香演じる仁科亜季子

沢田良子演じる清水ミチコ

出前のオヤジ演じる立川志の輔

吉原満演じる米倉斉加年

冴木俊也演じる西村雅彦

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

富山地方鉄道に勤務する運転士の滝島徹。

35年間無事故無違反、仕事一筋の日々を過ごし59歳を迎えた彼は、

定年を一カ月後に控えていた。

そんなある日、妻の佐和子が結婚を機に辞めた看護師の仕事を再開すると宣言する。

定年後の残りの人生はずっと専業主婦として家事を任せきりだった妻のために、

という気持ちが打ち砕かれた思いの徹は佐和子の申し出をどうしても理解できない。

二人は口論となり、佐和子は家を出て行ってしまう…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして定年間近に迫った徹は定年延長せずに

定年退職する事を決意していた。

老後は夫婦水入らずでこれまで妻に負担をかけてきた労いをするつもりでいた。

そんなある日妻の佐和子が突然介護の仕事をしたいと言い出した。

佐和子は依然看護師をしていたが、

結婚を機に退職し、さらに母親の介護で長年仕事をできない事情を抱えていた。

そんな中長年家を支えた佐和子が突然仕事をしたい

という事を徹は理解できず話し合おうともしない。

確かに50半ばになってから仕事をしようとするのは相当な決断がないと難しいし、

逆になかなか勤め先がないのも実情だ。

しかし佐和子は看護師の資格があった事もあり、

人手不足である事も恵まれ介護の仕事に就く事ができた。

そんな徹には残り1か月で新人の研修をする事になった。

新人運転手友彦は元々埼玉の出身だったが、

レッドアローが引退して富山で走っている事を知って富山電鉄で運転手になったのだった。

しかし徹は初日から友彦に向いていないと言って厳しく接する。

これは実は徹も最初はそう言われた事をそのまま友彦に言ったそうだけれど、

確かに長年無事故無違反を続けるとそこを基準に比べるものだから

どうしても厳しい目で見てしまうのはある意味仕方ない事だ。

それでも徹の厳しい指導もあり友彦は次第に運転手としての自覚に目覚めていく。

そんな中佐和子は家を出て行って徹に離婚届を出して

徹はその本気に戸惑うしかなかった。

そんな時結婚して出産間近だった麻衣が家に来て

佐和子の気持ちも解ってほしいと言われますます徹は戸惑うのだった。

そんな中佐和子は末期がんの女性を担当する事になり

母親の最期にしたくないという想いで患者の希望を優先する。

しかしなかなかその想いが担当医に届かないもどかしさを感じていた。

そんな中担当していた女性が突然行方不明になり、身内と共に探す。

その女性は徹が運転する電車に乗車していた。

その電車が落雷で停電して立ち往生してしまう。

そんな中その女性が苦しみ出し、

その女性の担当者が佐和子と知った徹は無我夢中で佐和子に連絡する。

果たして佐和子はその女性を助けられるのか?

徹は佐和子の仕事ぶりをみて何を感じるのだろうか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

やはりこの夫婦を見て思ったのはお互いの事を確り理解し合えば解り合えたのだという事だ。

それも徹が佐和子の仕事を間近で見なければわからなかったであろう事も

こういう同じ場所でそれぞれ違う立場からそれぞれの仕事を見た時

どうして佐和子が再び働きたいと言い出したのかを徹は痛いほど良く解った。

電車の運転手も友彦に掛ける言葉で命を背負っている事を忘れるな!という言葉通り、

佐和子も命を背負っているのだ。

同じ命を背負っているからこそ解る事もあるのだと思うし、

そして徹にとって佐和子がそれほどの覚悟で仕事をしたかったのだと

佐和子の仕事ぶりで知った。

そして徹はある決断をするのだけれど、

まあ確かに1度離れても再び一緒になる事はできますからね。

そしてそれぞれ本当にやりたい事を見つけてリスタートしたのだった。

総評として定年後の熟年離婚が増えているけれど、

本当にこれまで一緒にいた中で本当に互いの事を理解していたのだろうか?

と立ち止まらなければならいだろうし、

そこで理解し合えていなければ再び理解し合うように

とことん話し合って理解する事が必要なのだと思う。

仕事に明け暮れてきた人にとっては

この映画を観た後に心当たりのある人が多いかもしれない。

そんな時にはこの映画を観て是非夫と妻が理解し合っているのかを再確認してほしいと思います。

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