3日Jリーグ11最終節が行われ、

アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで2位名古屋グランパスと対戦し、

0対1でFW玉田の芸術的なFKに沈んで力尽き胴上げこそ避けられたが、力の差を突きつけられ、

10勝9分15敗勝ち点39得失点差-8で14位と

過去最低順位タイと過去最低勝ち点2011シーズンを終えた。

過去名古屋に対してホーム6連勝と負けなしだったものの、

最後はチーム力の差と戦力に対する戦術の限界を痛感した最後となった。
負けると優勝が決まる可能性があったこの試合では

何としても阻止しなければならなかった。

そういう試合なので名古屋から浦和戦並の3000人のサポーターが襲来した訳だけれど、

消化試合の新潟でこれだけの注目を受ける試合ができるのは

ある意味今年の日程を見た時からうすうすは感じていた。

Jリーグ特命PR部マネージャーのあだっちーが来場し

来季のユニフォームをお披露目するなど最終節開始までは

絶対阻止するという気持ちが非常に強く選手たちも全力で阻止するために奮闘した。

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しかしやはり今季の新潟の力ではそれも叶わないほど深刻なものだった。

来季へ向けた課題、今季の象徴するシーンが多かった試合を振り返りたい。

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アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

GK小沢

DF

右SB村上 CB鈴木 CB千葉 左SB酒井高徳

MF

ボランチ 菊地 本間

右SH田中 トップ下ミシェウ 左SHヨンチョル

FW ロペス

今季のベストメンバーで王者名古屋に挑んだ。

試合は前半から名古屋のロングボールに苦しむも組織的な守備で何度も跳ね返す。

新潟もカウンターから逆襲を掛けるがゴール前でシュートまで持ち込めずゴールは遠い。

前半は警告4枚出されながらも何とか0点に抑えた。

この試合の主審東城穣は名古屋よりの判定が多く、

新潟には不利な判定も少なくなかったが、

これは新潟の実力が足りないからでもある。

ファウルで止めないと止められないほどの状況もあっただけにこれは仕方ない部分だ。

後半も耐え続けたが、後半9分ゴール正面でFKを与えてしまい。

これをFW玉田が芸術的なFKで右隅に突き刺し名古屋に先制を許してしまった。

その直後新潟はメンバーチェンジをするが、

私自身ここでどうして警告を受けていない

ヨンチョルを代えて警告を受けたミシェウを残したのか?というのがある。

確かにヨンチョルの動きは好調ではなかったものの、

ヨンチョルをそのままにしてミシェウを代えた方が

明らかに突破する展開を作れたと思う。

その後新潟は守備を固める名古屋ゴールに迫るも

シュートまで持ち込む事ができずこのまま終了し、

新潟は名古屋の胴上げこそ他力で間逃れたものの、

J1昇格後最低勝ち点39で終わった。

まず名古屋との力の差があまりにも大き過ぎた。

そして最後まで得点力不足、戦術の限界に苦しんだ。

今年のテーマはアグレッシブ&スピードでFWにスピードある

ロペスを起用して速攻からゴールを狙ったけれど、

やはりこの戦術を活かす上で今年のベストメンバーで

4−2−3−1システムでは活かす事が無理だったのだと感じた。

確かに最近主流の4−2−3−1システムは

何処のチームも採用はしているものの

このシステムはやはりサイドの突破と中央とトップ下に得点力選手を配置して

初めて成立するシステムである。

今年の新潟の戦術はサイド攻撃からのクロス、

並びにロングボールによる速攻主体だったけれど、

ロングボールの速攻主体にするにはこのシステムはあまりにも不適合だった。

実際GKからロングボールをフィードしても

ロペスが絶対的な高さある選手じゃないのでどうしても空中戦に勝てる確率が低い。

その上でしかも1人で競り合うのだから

相手ディフェンダーと競り勝てる可能性は限りなく低くなってしまう。

そうなれば当然ボールを中盤で奪われるケースは増えるので

どうしても守勢に回る時間が多くなってしまった。

昨年までならFWに高さある矢野、大島で競り勝ち

両サイドにマルシオ、ヨンチョルで突破できたけれど、

今年はその高さもなければヨンチョルだけに偏った突破では

サイド攻撃も半減した事実が今季を象徴していた。

さらには堅守速攻スタイル以外に後半戦は確立しなかった事で

ゴール前を1度完全に固められると殆ど得点する要素もなかった。

これはボランチからの展開力不足によるところも大きいが、

FKで打開する事の難しさと堅守速攻スタイルだけでは

上位進出は困難だという事を思い知った1年だった。

ただ今季矢野、マルシオ、永田というFW、MF、DFの要が3人も抜けた

シーズンの中で残留争いを勝ち抜いた事は色々な意味で

彼らがいなくても生き残れたという財産にはなったし、

若手も鈴木、酒井高徳を中心に大きく成長した。

ただ今年は夏場に五輪予選で大事な4試合を主力となった鈴木、酒井高徳を欠くなど

苦しい時期も過ごした事を踏まえれば夏場にけが人を多数出し、

若手不在で控えすらいなかった時期も切り抜けた事を踏まえると

よく残留したという意味は例年とは違ったものがある。

もちろん来季への課題は大きく残したし

今のままの戦術では来年同じ繰り返しになる事も

十分悟ったはずなのでその点については今季の総括で確り書き綴りたい。

今年1年初めてシーズンパスでメイン中央から16試合見届けた訳だけれど、

やはり中央から観る試合展開は実に観やすいし

これまでと違った視野で観る事ができた。

また来年も同じ席から選手たちをサポートするけれど、

来季こそ必ず1桁順位を確保できるように選手たちの奮闘に期待したいと思います。

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