10月29日公開の映画「ステキな金縛り」を鑑賞した。

この映画は裁判に失敗続きの女性弁護士がラストチャンスの案件で

承認が落ち武者の幽霊という唯一の証人を法廷に出廷させて

奇想天外な裁判で奇跡を起こしていくストーリーである。

人には霊感が強い人には見えると言われる幽霊だが、

実際にいると思って観てしまえばすんなり入り込む事ができるし、

何より裁判は真実を明らかにする場だという事を最後に実感する事になるだろう。
三谷作品3年ぶりの新作となったけれど、

今回は実際には有り得ない裁判が舞台となるわけだが、

最初から有り得ないでは面白くないので、

ここではあえて有り得るという過程で追っていくんだけれど、

裁判とは本来真実を明らかにする場だという事をこの作品では最終的に示している。

確かに最初は色々疑わしい事を問うのだけれど、

両者の攻防もさることながら、

本当にやっていない被告をどうやって無罪に導き、

相手に異議なしを言わせるかが本当の裁判だ。

その意味でそういう核心を突いた作品だし、

そこまで辿り着くまでにそれぞれの思いが描かれている部分が面白い。

果たしてこの裁判の行方はどうなるのか?

事件の経緯を追いながらレビューしたい。

キャスト

宝生エミ演じる深津絵里

更科六兵衛演じる西田敏行

速水悠演じる阿部寛

小佐野徹演じる中井貴一

菅仁演じる小林隆

矢部五郎演じるKAN

矢部鈴子演じる竹内結子

日野風子演じる竹内結子(一人二役)

日野勉演じる山本耕史

木戸健一演じる浅野忠信

阿倍つくつく演じる 市村正親

宝生輝夫演じる草剛

工藤万亀夫演じる木下隆行

段田譲治演じる小日向文世

日村たまる演じる 山本亘

旅館「しかばね荘」の女将・猪瀬演じる戸田恵子

旅館「しかばね荘」の主人・猪瀬演じる浅野和之

占部薫演じる生瀬勝久

伊勢谷演じる梶原善

野島演じる阿南健治

心霊研究家演じる近藤芳正

村田大樹演じる佐藤浩市

前田くま演じる 深田恭子

悲鳴の女演じる篠原涼子

ドクター演じる唐沢寿明

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

弁護士の宝生エミは、裁判を任されても失敗ばかり。

ラストチャンスとして与えられた仕事は、妻殺しの容疑で捕まった矢部五郎の弁護だった。

矢部は「犯行時間は、旅館で落ち武者の幽霊にのしかかられ、金縛りにあっていた」という。

その旅館を訪ねたエミは、更科六兵衛という落ち武者の幽霊に遭遇し、

裁判で矢野のアリバイを証言してくれるよう依頼する。

六兵衛は証言台に立つことを承知するが、六兵衛は誰にでも見えるわけではなく…。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして、亡くなった父の後を継ぎ弁護士になった

エミは父のような弁護士を目指すも裁判は毎回失敗続きでとうとう後が無くなった。

そんな中である殺人事件が発生する。

その殺人事件は頭部を強打して死亡しており、ある家の庭で発見された。

その犯人と逮捕された被告はその妻の夫であり、

ボタンがそこに落ちていた事が決定的な証拠となり、そして現在裁判中だ。

しかしその被告人にはアリバイがあり、ある古びた旅館で金縛りにあっていたと証言する。

当然そんなの証拠として採用される訳がないという事で証拠を探しに

被告人が泊まったという旅館へエミが向かう。

そしてエミはその旅館には落ち武者の幽霊が出るという所だった。

そしてエミはそこで一泊する事となり幽霊が出る部屋で眠りに入ろうとしたら・・・

突然金縛りにあってしまい、そして目を開けると・・・

そこに落ち武者の幽霊がエミの上に乗っかっていた。

しかしエミの火事場の馬鹿力?

で落ち武者の幽霊を吹っ飛ばした。

金縛りに合ってしまうと動けないようだが金縛りの力が弱かったのか?

まあそれはさておき、そこでその落ち武者の幽霊が

かつて北条氏も仕えた更科六兵衛という歴史上では裏切り者とされる武将だった。

その六兵衛をエミは証人として出廷を求める。

しかし六兵衛はある一定の人でなければ見えない幽霊で見えない人には尽く見えない。

ファミレスのウェイトレス、タクシーの運転手も見えないが、

どういう訳か通りがかりの男とコールガールの女には六兵衛が見えて、

被告人の五郎にも見えた。所長には見えず、これをどうやって証明するか?

というのがあったが、エミは六兵衛を部屋に残して所長のやっている事を

六兵衛が見てエミに伝える事で六兵衛の存在を証明したが、

問題はこれをどうやって法廷で証明するかだ。

ライバル弁護士である小佐野徹は科学で証明できないものは証拠にならないと言い張る。

そして前代未聞の裁判が始まった。

そこからのやり取りはかなり笑えるものだけれど、まず証人を証明するのに苦労する。

まず幽霊は暗くならないと表に出る事ができない。

そして何より見えない人には全く見えない。

そんな中で色々な手段を使って証明しようとするが、

ただ六兵衛はどういう訳か息を吹く事ができた。

これを使って音を出す事を思いついたエミはその音で証明させようとするが、

徹に却下と異議を申し立てられる。

さらに心霊磁気装置なるものを使って霊を映し出すがこれも却下されるも、

最終的には徹が六兵衛が見えた事で前代未聞の裁判が開始されるが、

ここからは幽霊だろうと関係ない真の裁判が始まった。

しかし百戦錬磨の徹にエミは苦戦する。

しかし六兵衛の子孫が見つかった事で新たなる証人も呼び出し

六兵衛の人物像を語って信用を取り戻そうとするが形勢は完全に不利なままだ。

それでもエミは六兵衛や周りに応援されて事件の核心に迫っていく。

果たしてこの事件の真実をエミは暴く事ができて

被告人の無実を証明する事ができるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

有り得ないとわかりながらも真剣な法廷の場でありながら最後まで面白く、

そして素敵な結末を描いてくれた事が本当にブラボーを言える裁判だった。

元々冒頭で犯人がわかってしまっているものの、

そこまで辿り着くまでどうやって追い詰めるのか?

というのがある意味ポイントだったけれど、

やはり落ち武者の幽霊とくれば・・・

これ以上にない証人がいる訳だ。

確かにあの証人ならどんな犯人でも言い逃れはできないし、

検察も異議なし!

になってしかるべきだ。

検察はあくまで被告人が犯人だと起訴している訳だから

当然その証拠を見せつけられない限り被告人の犯行を立証しようとする。

ボタン以上の最大の証拠を見せない限りはこの裁判は覆せない。

その意味で本当の真実に辿り着けた事、

そして六兵衛の名誉回復、

エミの会いたかった人に会えた事が素敵な完となった。

総評として裁判は真実を証明する場だという事を描いたところも良かったし、

有り得ない事でも有り得ると思えばこれほど面白く観れる裁判もないと思う。

そして犯人は必ず被害者に追い詰められるという事もね。

追い込まれる事で秘めている力を発揮したエミは

その後の幸せを六兵衛が何時までも見守っているだった。

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