21日スペシャルドラマ「アイシテル〜絆〜」を視聴した。

このスペシャルドラマは2009年4月に放送された

連続ドラマ「アイシテル−海容−」の20年後を描いた作品で、

加害者少年の弟として生まれた少年が殺人犯の弟と知り、

その事で人と接する事を避けてきたが、

ある女性との出会いで生まれた意味をそして生きる意味を見つけていくストーリーである。

2年前のドラマの時には色々考えさせられたけれど、

事件後に生まれた弟の視点から描いたストーリーはその後の贖罪の意味、

そしてその家族の意味を改めて考える事になるだろう。
まずこのドラマを語る前に本当ならこのドラマで

大きく関わらなければならない人がある事情で関われなかった。

ただその人がいなければこのストーリーが成立しない事は誰もが解っていたし、

成立させる上でこのドラマを描く上で1番迷惑の掛からない方法で

描かれる事になった事は十分想像できる。

原作は未読ゆえ正確にはわからないものの、

事務所を迷惑は掛けられないと辞めた気持ちは解るし、

このドラマも迷惑は掛けられないという気持ちがあったのは想像できるし、

製作者サイドそして出演者たちはその気持ちと社会的影響を配慮し

あえて出演するとは告知しなかったのだと思う。

告知すれば当然騒ぎになる事は想像できた訳で、

放送まで極秘扱いだったのだろう。

それでもこのドラマに必要な人だったからあえて極秘出演という形になったものの、

このドラマを成立させてくれた事は視聴者としても感謝するし、

俳優として責任は果たしたと思う。

色々困難はあると思うけれど、その気持ちには同調するし、

違うと感じれば確り指摘するので日本を本当に動かし変える為に今後も頑張ってほしいと思います。

という事で1番懸念された事が回避された事で

このドラマが成立したので改めてストーリーに戻るけれど、

2年前のドラマでは色々考えさせられそして色々思うところもありながら

結論を出して行ったんだけれど、2年前に出した結論が正しかったのか?

と言われると私の出した結論そのものに悔いはないのでその結論についてはブレる事はない。

ただどんな結論を出したとしてもその後がある訳で

2年前に出した結論とその後の結論について考えてレビューする事になる。

20年後に描かれたアイシテル絆はどう繋がれていくのだろうか?

ストーリー

さつきの息子・智也が小学2年生の清貴を殺害した事件から、

20年以上の歳月が流れた。

事件後に生まれた智也の弟・直人は、兄を憎み、さつきとも距離を置いて暮らしていた。

かつて智也と直人は仲の良い兄弟で、幼い直人は優しい兄の智也を慕っていた。

しかし、直人が12歳のとき、24歳になっていた智也は、

直人に何も言わずに突然家を去り、何も知らない直人はただ悲しむ。

直人が高校2年生の時、インターネットから智也の起こした事件を知る。

自分が家族にだまされていたのだと大きなショックを受けた直人は、

なぜ事件について黙っていたのかとさつきを責め、怒りをぶつける。

さつきは、いかに家族みんなで直人を愛してきたかを語るが、

直人は受け入れられず、自分が生まれてきたことを後悔する。

それ以来、他人と距離を置き孤独な日々を送ってきた直人。

そんなある日、直人は偶然入った工房で、そこに飾られたある絵を見て涙を流す。

その絵を描いたのは、工房の主・須磨の孫・加奈だった。

須磨は、そんな直人に何かを感じ、工房で働いてほしいと頼む。

工房で働き始めた直人は、須磨や加奈の明るさに救われ、安らぎを覚える。

そして、加奈と少しずつ心を通わせていく。

やがて直人と加奈は結ばれ結婚するが、直人は子供を持ちたくないと加奈に告げる。

子供にまで十字架を背負わせたくないという直人の強い思いからだったが、

加奈は妊娠してしまう。

生みたいと訴える加奈、生まれてこない方がいいと言う直人。

直人は、このままでは加奈を傷つけ苦しめてしまうと思い、

全てを断ち切るために兄の智也に会う決心をする。

以上日テレHPアイシテル〜絆〜より


今回は20年の時を経てもその事件と事実は消えないという事だ。

それはその家族もそうだけれど、

20年の月日を経ても忘れられる事はないという事で

その中で生まれた直人はその事実を高校生の時に初めて知り、

そしてその事実で周りの人たちは去っていった。

人は出来事でしか判断しない人が大半だから、

その人が犯した事であるならともかく、

直人はその家族というだけで差別され、

そして友達も離れて行った事で人との関わりを避けるようになっていた。

そんな中直人はある女性と出会う。

その女性は加奈といい、祖父の工房を手伝っていた。

その工房を偶然訪れた直人は加奈の祖父に頼まれて働き始めるが、

次第にその周辺は直人の家族の情報が知られる事になる。

しかし加奈はそれを気にせず、

直人と出会えた事で自分も幸せに出会う事ができたと直人を受け入れ、

祖父も受け入れ直人と加奈は結婚したのだった。

その生い立ちの中で直人はさつきと和彦そして智也に望まれて生まれてきた。

それを知るにはやはり年月と経験が必要だという事は理解するし、

それでも理解するのが難しい事もわかる。

実際に殺人犯の弟というだけで周りは敬遠し、

離れて行った事実が直人を苦しませ続けた。

高校の時に智也の写真がネットで流失している訳だが、

これは14年前の神戸の事件でも実際に流失しているので

こういう事は身近にいた第3者が情報を持ち出したのだと想像できる。

そんな中で加奈と出会い、その加奈も小さい時に母親から

虐待を受けて生きる意味を見い出せずリストカットを何度も経験している。

直人と加奈は同じような境遇で生きてきた。

そんな2人が出会った事でそれぞれの理解をし合うが、

やはり直人はこの苦しみを自分で終わりにしたいと加奈と結婚はしたけれど、

子供は作らないと加奈に告げていた。

しかし時が過ぎ直人は加奈が妊娠した事に酷く動揺するが、

祖父に生まれた意味について長く生きても答えは見つからないという言葉に、

加奈は妊娠した事で母親の気持ちが解ってきたと話し、

直人は1つの区切りをつけようと智也と会う事を決める。

そして智也と久しぶりの再会を経てわかった事は智也は死ぬまで笑う事ができない、

泣く事もできないという中で生きなければならないという事だった。

清貴くんの十字架を背負って生き続けなさいと

言われてからその重みを10歳で十分理解し

そしてそれを毎日清貴くんに供養する事で償い続けていた。

実際に清貴くんを殺したその事実を受け入れているからこそだけれど、

それは20年を経ても50年を経ても続くのだという事実だけがそこにあった。

その中でも直人の事を気に掛けていながら生きてきたし、

直人がいたから生き続けられたという事も語られていた。

それを知った直人は家族に望まれて生まれてきた事を

本当に実感し父親になる事を決意し、加奈は直人の子を産み、

智也は再び遠くへ消えたのだった。

どうして消えたのか?

と問われればやはりその存在が近くにいる事そのものが

さつきにも直人にも良くないと解っていたからこそ自ら家を出た。

私は直人にはこの事件について関わりがない訳で、

直人、さつきを苦しめないために智也を戸籍から除籍した方が

何かあった時でも家族は咎められる事はないだろうし、

野口から森田へ変えた事もそうだったように

そのままの存在がある事はその後の家族を苦しめるという事を

智也は確り理解していた。

確かに智也には夢はもうない。

その中で唯一願ったのは直人の幸せだった。

それは家族として唯一の願いという事は直人も最後に確り受け止めた訳で、

新しい命が誕生した事で自分が生まれた意味を知る事ができた。

直人の存在は家族にとって絆を繋ぐ事だったのだと

20数年の時を経て直人が辿り着いた答えだったし、

その生まれた意味はこれからも加奈と生まれた子供と共に探し続ける事になるのだと思う。

智也もまた清貴くんの十字架を背負って1人で生きて行く・・・

どんなに時が過ぎても事実は消えないし、その十字架を背負う。

ただその十字架はその家族に背負わせてはならないと切に感じた。

やはり智也のような加害者とその家族は

切り離さなければならないのだという結論は今も変わらない。

その結論が正しいかはそれぞれの価値観だが、

責任を背負うのはあくまで当事者だけである事を

私たちは確り受け止めなければならないのだと思う。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Rankingブログランキングに参加しております。

アイシテル−絆− [DVD]アイシテル−絆− [DVD]
出演:稲森いずみ
販売元:バップ
(2012-01-18)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


アイシテル~海容~ DVD-BOXアイシテル~海容~ DVD-BOX
出演:稲森いずみ
販売元:VAP,INC(VAP)(D)
(2009-08-21)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


アイシテル〜海容〜前編 (KCデラックス)アイシテル〜海容〜前編 (KCデラックス)
著者:伊藤 実
販売元:講談社
(2007-03-06)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


アイシテル‾海容 後編アイシテル‾海容 後編
著者:伊藤 実
販売元:講談社
(2007-03-06)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


アイシテル−絆− 前編 (KCデラックス)アイシテル−絆− 前編 (KCデラックス)
著者:伊藤 実
販売元:講談社
(2010-12-13)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


アイシテル−絆− 後編 (KCデラックス)アイシテル−絆− 後編 (KCデラックス)
著者:伊藤 実
販売元:講談社
(2010-12-13)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る