9月17日公開の映画「ラビット・ホラー3D」(PG-12指定)を鑑賞した。

この映画は映画を見ていた女性と男の子がウサギのぬいぐるみを取ってしまった事で

様々な現象に巻き込まれていくホラーストーリーである。

流れを辿っていくと、その先にみるのは忌まわしき記憶と

自分の後悔の念が作り出した世界だという事に気づいていくが、

その心の闇の深さに最後には愕然とする事だろう。
ホラー作品は一体何時振りだろうか?

というほど久しぶりのホラー作品だったんだけれど、

3Dのホラーは内容次第ではかなり迫力があるし、

ホラーほど3Dで伝えられる迫力あるコンテンツなのだという事を気づかされた感じがする。

それもこの作品が確りしたストーリーだからこそであり、

ストーリーがまずければ当然その効果が薄れるとは感じる。

今回のストーリーはある日映画を鑑賞していたらスクリーンから

ウサギのぬいぐるみが飛び出してきて、

そのウサギのぬいぐるみに関わる現象に巻き込まれていくのだが、

その先に見る真実には愕然とする事になる訳だが、

どうしてこういう事になってしまったのか?

それをレビューしながら書き綴りたい。

キャスト

今里キリコ演じる満島ひかり

今里大悟演じる澁谷武尊

今里公平演じる香川照之

医者演じる大森南朋

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

ブーム到来中の3D映画を鑑賞していた姉と弟は、

突然スクリーンから飛び出してきたウサギの縫いぐるみを受け取ったことで、

以来弟は夜な夜な階段の納戸から広がる不思議な世界に誘われてしまう。

ウサギの着ぐるみがいる遊園地のような世界に不審を抱いた姉が弟の後を追うと、

弟を連れ去ろうとするウサギ人が突如襲ってきて……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして冒頭からショッキングはシーンから始まる訳だけれど、

キリコの弟である大悟は死にかけのウサギを安楽死させる。

というよりも殺した。

それ以来大悟はウサギ殺しと言われ、

それを姉であるキリコが見守っているのだったが、

そのキリコはある事故で話せなくなっていた。

そんなある日大悟が映画館でみた戦慄迷宮3D を鑑賞していたら

スクリーンからウサギのぬいぐるみが飛び出してきた。

それを大悟が手を伸ばしたらどういう訳か受け取れてしまったのだった。

ここから様々な現象の始まりになる訳だが、

大悟はウサギのぬいぐるみに誘われるがままついて行くと

そこはある遊園地に辿り着く。

そしてそれが次第にウサギのぬいぐるみに追われる事になる。

大悟の声を聞いたキリコは大悟を助けるために手を引っ張る。

そして何とか大悟を助ける事ができた。

そんな中キリコの父公平はこの事に触れようとしなかった。

そして翌日今度はキリコも大悟と共に遊園地に誘い込まれ、

そこからキリコの中に眠っていた記憶がよみがえってくる。

それがどうしてキリコが関わる事になり、

そういう現象を作り出してしまったのかに繋がる訳だが、

これを語ってしまうとネタバレとなるので解り難く書いていく事になるが、

キリコには数年前にある女性と対面した。

その女性は公平の再婚相手だった訳だけれど、

キリコはその女性に対して毛嫌いを起こしていた。

そんな中でキリコにとって消えない傷を負う事になる。

これはストーリーの中盤にある傷跡があるのでそれが後々の種明かしに繋がっていく。

大悟を助けようとするキリコだったが、それが次第にキリコにも忍び寄ってくる。

そしてキリコは次第に自らの過去の記憶の中に忘れられない闇を思い出す事になっていく。

果たしてその闇とは何なのか?

そしてキリコはウサギのぬいぐるみの過去から逃れる事ができるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

これを観終えて色々考えさせられてしまったというのが最終的に感じるところだね。

最近は離婚する夫婦も多く、死別したりして母親を亡くしている子も少なくない。

中には再婚して別の人を母親と呼ばなければならない子もいる訳だが、

全ての子がすんなり受け入れられるものじゃないのは色々な事例でもある訳だが、

中には姉妹のように仲良くなる人もいれば、犬猿の仲という人もいるし、

生理的に受け付けない人だっている。

キリコの場合は生理的に受け付けられなかったという事例に当てはまるのだろうけれど、

そういう状況になると何をしたとしても焼け石に水という言葉が当てはまるだろうが、

どんなにその子に良くしようと努力しても受け付けないものだ。

受け付けないだけならまだ良いけれど、

それが悲劇に繋がったなら・・・

そう考えて行くとこのキリコの闇の深さは非常に大きくキリコにとっては

絶対に思い出してはならない記憶になってしまう訳だ。

そう思うとこの映画が伝えたかった事は人との接し方は時としてどんなに親切に接しても

悲劇を招く事があるという事を最後に伝えたかったのだと感じたのだった。

総評としてこのラストシーンは途中でその伏線が隠されており、

その伏線を振り返るとキリコを救うにはもうこれしか術がなかったという事になるのだろう。

深い心の傷は1度追ってしまうと恐らく亡くなるまで消える事はないのだと思うし、

その深い心の闇に次第にキリコが耐えられなくなって行った事は容易に想像できる。

そしてそれを終わらすにはこれしかなかったのだと思うと

人との接し方の難しさを改めて最後に痛感する事になるだろう。

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