9月10日公開の映画「探偵はBARにいる」を鑑賞した。

この映画はバーでしか依頼を受けない変わった探偵がある女性の依頼を受けて

調査した案件が大きな組織が絡んでおり、次第に事件に巻き込まれていくストーリーである。

今時珍しい携帯を持たない捜査をする探偵だが、

そのアナログ間が実に絶妙なやりとりと

裏社会の恐ろしさを引き出しているのかもしれない。
今の探偵もハイテク機器を駆使した捜査が主流だけれど、

今回登場する探偵は今時珍しいバーの電話でしか依頼を受けないという変わり者だ。

そこに格闘に滅法強い相棒と共に捜査して行くのだが、

携帯があるとGPSや盗聴などやり易い事もある反面、

便利過ぎてそういう機器に頼らない捜査も必要だという事もある。

そんな距離感が絶妙に描かれている訳だが、

事件に巻き込まれた探偵が次第にその事件が

ある事件を発端とした復讐劇だという事に気づかされていく。

果たしてその依頼人の捜査の全貌とは?

そして真実に辿り着いた時に見る結末とは?

キャスト

探偵演じる大泉洋

高田演じる松田龍平

沙織演じる小雪

霧島演じる西田敏行

岩淵恭輔演じる石橋蓮司

岩淵貢演じる本宮泰風

近藤京子演じる街田しおん

近藤恵演じる吉高由里子

近藤百合子演じる竹下景子

相田演じる松重豊

南演じる中村育二

桐原組組長演じる片桐竜次

その他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

俺”は札幌の歓楽街ススキノの私立探偵。

相棒兼運転手の高田と組んで厄介事を片付けるのが生業だ。

ある晩、いつものバーで寛いでいると、コンドウキョウコと名乗る女が電話で依頼を告げる。

ところが、その依頼のせいで“俺”は怪しい男たちに拉致され、

人里離れた雪原で生き埋めにされてしまう。

命からがら脱出した“俺”は事の真相を探り始める。

そんな矢先、高級クラブ「コンチェルト」の美人ママ、沙織に出会う。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして探偵が依頼を受けるのは

バーの電話のみという事でこの電話に掛けてくる

相手の殆どが訳ありな相手しかいない。

その為殆どの調査は危険が付きまとうために探偵は

相棒に高田という喧嘩に滅法強い相棒と共に行動する。

事件の発端は3年前に発生した殺人事件から始まる。

その事件については直接探偵が知っていくのは終盤なのだが、

その事件はある女性が焼死体で発見され、

その犯行にはある大きな裏組織が関わっていた。

そしてその後その件に関わった男が殺され、事件は1年後に再び進展するのだった。

バーに電話を掛けてきたコンドウ・キョウコという女性の依頼で調査を開始した探偵は

その調査を開始した直後いきなり雪に生き埋めにされる。

それでこれはただの事件じゃないと悟った探偵は危険を知りながらも調査を進めていく。

時折掛かってくるコンドウ・キョウコの電話を手掛かりに

調査を進めていくとあるやくざの組にぶつかった。

そこには以前シンナー中毒で亡くなった組員がおり、

その組員の家族に聞き込みをして乗り込んだが、

そこでは大勢の組員が待ち受けており、

探偵と相棒は再び酷い目に遭ってしまう。

次にある男を調査した探偵だったが、

その男の正体がそのやくざの組の頭だった。

そしてそこから次第に事件の全容が明らかになっていくのだが、

探偵には地元で知り合いのやくざから情報を入手しており、

そしてこの黒幕には沙織という1年前に未亡人となった女性が絡んでいる事を掴んだ。

そして沙織は1年前の事件で夫を失いながらも

関西系のやくざの頭との結婚をするというのだ。

そしてその直後コンドウ・キョウコの依頼で調査していたやくざの頭が何者かに殺される。

その直後探偵もこの調査から身を引けと脅されるのだった。

そしてコンドウ・キョウコからの最後の依頼で探偵は小樽へと向かうのだった。

果たして小樽には何があるのか?

そしてこの事件の結末とは一体・・・

結末は劇場で観てほしいが、

裏組織が絡んだ事件というのは普通の表の常識では通用しない世界なので、

色々な危険が存在する。

探偵も3度も大きな危険な目にあっており、最後には身を引けと迫られる。

それでも引かない探偵は捜査を続けていく訳だけれど、

この事件の全容を知った時コンドウ・キョウコが既に事件で死亡した人物であり、

どうしてコンドウ・キョウコの名を使って探偵に依頼してきたのか?

というのが最後で明らかになる。

そしてその先に待っていたのはやはり1年前に起きた殺人事件に繋がる復讐劇だった。

実際には探偵はその復讐劇の為に探偵は借り出されてしまったようなものだった。

それでも最後のシーンについては裏社会なら有り得る復讐劇の結末だったと思う。

総評として愛する人を殺された依頼人が復讐のために探偵を利用して復讐した復讐劇には

裏社会だからこその仁義なき戦いを見た。

その結末は実に何も残らないものだったけれど、

その復讐劇の報酬としてある物を探偵に贈られた。

やはり愛された人を愛してくれた感謝がその贈り物に記されていた。

その想いはこの復讐劇の先の結末と最初からその覚悟で

依頼してきた事を予感させるものだったのだと観終わって感じるのだった。

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