8月27日公開の映画「神様のカルテ」を鑑賞した。
この映画は夏川草介原作の「神様のカルテ」を映画化した作品で、
信州の松本市にある小さな病院に努める内科医が
的確な診察で多くの患者が病院に訪れる。
そんなある日末期がんの患者を受け入れる事となり、
その患者の最期を看取る事を苦悩しながら医療を進めていくストーリーである。
人間誰もが最後の時が訪れるけれど、
その最期をどう過ごし、どう迎えるのかを考えさせてくれる作品となるだろう。
この映画は夏川草介原作の「神様のカルテ」を映画化した作品で、
信州の松本市にある小さな病院に努める内科医が
的確な診察で多くの患者が病院に訪れる。
そんなある日末期がんの患者を受け入れる事となり、
その患者の最期を看取る事を苦悩しながら医療を進めていくストーリーである。
人間誰もが最後の時が訪れるけれど、
その最期をどう過ごし、どう迎えるのかを考えさせてくれる作品となるだろう。
私も今年身内が亡くなりその最期まで看取ったんだけれど、
今の時代は延命治療を施せる時代となり、
延命を図ろうとすればいくらでも延命する事が可能ではある。
しかしそれも一定の年齢や一定の病気ではほんのひと時伸ばせるかでしかなく、
いずれ私たちは人生の最期を迎える事となる。
そんな中で孤独に亡くなる人も多くなり、
発見されるまで数か月なんていうケースも珍しくなくなった。
そんな中で1人に内科医が何処の病院でも入院を断られた患者を引き受ける事となり、
患者と向き合いながら自らの将来、そして患者と向き合う事で苦悩する姿も描かれる。
果たして患者との接し方は?そしてどのような最期を看取る事となるのか?
キャスト
栗原一止演じる櫻井翔
栗原榛名演じる宮崎あおい
砂山次郎演じる要潤
外村静枝演じる吉瀬美智子
水無陽子演じる朝倉あき
男爵演じる原田泰造
学士演じる岡田義徳
東西直美演じる池脇千鶴
貫田誠太郎演じる柄本明
安曇雪乃演じる加賀まりこ
他多数のキャストでストーリーが進行する
ストーリー
美しい自然に囲まれた信州の一地方都市・松本。
勤務5年目の青年内科医・栗原一止は、医師が不足しながらも
「24時間、365日対応」で大勢の患者を抱える本庄病院に勤めている。
この小さな病院では専門外の診療をしたり、
働き詰めで睡眠が取れなかったりすることが日常茶飯事。
それでも一止は、クールな先輩外科医・砂山次郎、
有能で美人の救急外来看護師長・外村静枝、
同期の冷静沈着な病棟主任看護師・東西直美、
まだ青いところのある新人看護師・水無陽子、
曲者上司・貫田誠太郎らと共に厳しい地方医療の現実と向き合いながら、
同じアパート"御嶽荘"に住む、大家兼絵の描けない画家・男爵、
博学な大学生・学士との語らい、
そして何よりも最愛の妻・榛名との
心温まるひとときに日々の疲れを癒しながら激務を凌いでいた。
そんな折に一止は母校の医局を通じ、大学病院に勤めないかと誘われる。
「良い医者」になる為の最先端医療が学べる医局…。
しかし、一止の前には毎日本庄病院にやってくる大勢の患者がいる。
悩む一止。そんな彼の前に大学病院から
「あとは好きなことをして過ごして下さい」と見放された
末期ガン患者・安曇雪乃が現れる。
もう医学ではどうしようもない安曇さん。
それでも、安曇さんは何故か一止を頼ってやってきていた。
そんな安曇さんと触れ合う中で一止は、命を救うこととは?
人を救うということとは? という医者としての在り方、
人間としての在り方を見つめ直していく。
そして、時を同じくして一止にとっての安らぎの場であった御嶽荘でも、
学士との別れの時が迫っていた。
一に止まると書いて「正しい」と読むその名の通り、
一止は惑い苦悩した時こそきちんと立ち止まって考える。
そして、一止はまた歩き始めるために"ある決断"を下す…。
以上神様のカルテHPより
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして、舞台は長野の松本市の病院が舞台となる訳だけれど、
小さな町の病院となると、医療体制も十分じゃなく厳しい環境の中での毎日の診療となるし、
その中で共鳴救急の患者も含まれる。
その中で内科医ながら患者から頼られてくる
医師栗原一止は的確な診察で多くの患者から信頼を得ていた。
彼が当直の時には夜中にも関わらず患者が行列を作るという位だから・・・
まあ24時間体制の病院とはいえ夜中まで
患者が並ぶ病院って本当にあるのだろうか?とは思うが、
そのカルテには事細かな診察経緯が書かれていた。
医者にとって的確な診断ができるかどうかは非常に重要な事であり、
的確な診断ができる事はそれだけ判断能力が優れているという事である。
そんな一止には妻榛名がいた。
榛名は写真家として色々な風景写真を撮っていた。
その風景写真で少しでも人を癒せたらと思いながら毎日写真を撮っている。
一止と榛名はそれぞれイチさん、ハルと呼んでいた。
2人が住むのは昔旅館だった建屋で、
そこで長年共同生活を送りながら残る2人との共同生活を送っていたのだった。
そんなある日一止の元に大学病院へ来ないか?という誘いを受ける。
一止は最新医療を学べる医局へ行ける事は医者としての出世の道でもあった。
しかし一止はこれまで見ている患者や待っている患者の事を思うと決断できないでいる。
そんなある日一止の元に末期がんの患者が訪れてきた。
その人は安曇雪乃というかつて教師をしていた人だった。
まあ末期がんの患者を引き受ける病院というのは
実際のところなかなかないのが実情だ。
病院はそもそも治す事を前提にあるものであり、
亡くなる事を前提としていないのが理由だ。
私も身内が亡くなった時には心筋梗塞で植物状態となり、
大学病院へ搬送されたものの、そこにいられるのは2か月ほどだった。
大学病院の最新医療施設は本当の凄いんだけれど、
そこではあくまで重症患者の治療が最優先で、
長くは置く事ができない事情があった。
そして何より植物状態の患者で延命治療を望まない場合は
置く事ができないというのもあるのだった。
そして2か月後に病院を転院する事になったのだが、
やはり地方病院という事もあり最新の大学病院より設備が劣るのは言うまでもなかった。
そういう患者を受け入れる病院が限られているという現実を私も経験しているので、
安曇雪乃のような患者が行ける病院というのは
こういう地方病院以外にはないのが実情だったりする。
老人ホームですら受け入れかねると断られる時代なので
介護士を目指しながら世話し切れない人は入れない
という病院や老人ホームがある中で看病に疲れ切る家族の姿もある。
確かに老人ホームは増えたけれど、
それも世話できる人限定だったら
老人ホームの意味があるのだろうか?と思いますけれどね。
安曇雪乃さんを受け入れる事を決めた一止は雪乃の最期を迎える日まで
どう接して行くのか思い悩みながら日々を過ごしていった。
そしてその中でこれまで共同生活をしていた1人を送り出すシーンがあるんだけれど、
それぞれ現実を向き合わなければならない日が
必ず来るのだという事を描いているのが良かった。
そして雪乃はある日に見たい場所があると一止に告げるのだった。
果たして一止はその希望に応える事ができるのか?
そして一止は医局へ行くのだろうか?
結末は劇場で観てほしいけれど、
最期の看取り方について考えさせられた作品だった。
それぞれの看取り方があるとは思うんだけれど、
中には1人で迎えるより誰かと迎えたいという人もいる。
雪乃のように病院で最期を迎えられる人は実際に多くないし、
そういう最期を迎えられた事で雪乃は本当に幸せだったと私は思う。
そしてその日が来るまで患者と向き合った一止と榛名の姿には
本当にひと時でも安らぎを与える事ができるならと思うし、
みなさんがそういう最期を迎えられたらと思うのだった。
総評として、誰もが最期の時を迎える。
その最期の時をどう過ごすかはそれぞれ違うだろうけれど、
最期を迎えるに当たり本当に良かったと思える最期を迎えたいものだと思うし、
それを送り出す私たちも最大限にできる事をしてあげられるようにしたいですね。
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今の時代は延命治療を施せる時代となり、
延命を図ろうとすればいくらでも延命する事が可能ではある。
しかしそれも一定の年齢や一定の病気ではほんのひと時伸ばせるかでしかなく、
いずれ私たちは人生の最期を迎える事となる。
そんな中で孤独に亡くなる人も多くなり、
発見されるまで数か月なんていうケースも珍しくなくなった。
そんな中で1人に内科医が何処の病院でも入院を断られた患者を引き受ける事となり、
患者と向き合いながら自らの将来、そして患者と向き合う事で苦悩する姿も描かれる。
果たして患者との接し方は?そしてどのような最期を看取る事となるのか?
キャスト
栗原一止演じる櫻井翔
栗原榛名演じる宮崎あおい
砂山次郎演じる要潤
外村静枝演じる吉瀬美智子
水無陽子演じる朝倉あき
男爵演じる原田泰造
学士演じる岡田義徳
東西直美演じる池脇千鶴
貫田誠太郎演じる柄本明
安曇雪乃演じる加賀まりこ
他多数のキャストでストーリーが進行する
ストーリー
美しい自然に囲まれた信州の一地方都市・松本。
勤務5年目の青年内科医・栗原一止は、医師が不足しながらも
「24時間、365日対応」で大勢の患者を抱える本庄病院に勤めている。
この小さな病院では専門外の診療をしたり、
働き詰めで睡眠が取れなかったりすることが日常茶飯事。
それでも一止は、クールな先輩外科医・砂山次郎、
有能で美人の救急外来看護師長・外村静枝、
同期の冷静沈着な病棟主任看護師・東西直美、
まだ青いところのある新人看護師・水無陽子、
曲者上司・貫田誠太郎らと共に厳しい地方医療の現実と向き合いながら、
同じアパート"御嶽荘"に住む、大家兼絵の描けない画家・男爵、
博学な大学生・学士との語らい、
そして何よりも最愛の妻・榛名との
心温まるひとときに日々の疲れを癒しながら激務を凌いでいた。
そんな折に一止は母校の医局を通じ、大学病院に勤めないかと誘われる。
「良い医者」になる為の最先端医療が学べる医局…。
しかし、一止の前には毎日本庄病院にやってくる大勢の患者がいる。
悩む一止。そんな彼の前に大学病院から
「あとは好きなことをして過ごして下さい」と見放された
末期ガン患者・安曇雪乃が現れる。
もう医学ではどうしようもない安曇さん。
それでも、安曇さんは何故か一止を頼ってやってきていた。
そんな安曇さんと触れ合う中で一止は、命を救うこととは?
人を救うということとは? という医者としての在り方、
人間としての在り方を見つめ直していく。
そして、時を同じくして一止にとっての安らぎの場であった御嶽荘でも、
学士との別れの時が迫っていた。
一に止まると書いて「正しい」と読むその名の通り、
一止は惑い苦悩した時こそきちんと立ち止まって考える。
そして、一止はまた歩き始めるために"ある決断"を下す…。
以上神様のカルテHPより
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして、舞台は長野の松本市の病院が舞台となる訳だけれど、
小さな町の病院となると、医療体制も十分じゃなく厳しい環境の中での毎日の診療となるし、
その中で共鳴救急の患者も含まれる。
その中で内科医ながら患者から頼られてくる
医師栗原一止は的確な診察で多くの患者から信頼を得ていた。
彼が当直の時には夜中にも関わらず患者が行列を作るという位だから・・・
まあ24時間体制の病院とはいえ夜中まで
患者が並ぶ病院って本当にあるのだろうか?とは思うが、
そのカルテには事細かな診察経緯が書かれていた。
医者にとって的確な診断ができるかどうかは非常に重要な事であり、
的確な診断ができる事はそれだけ判断能力が優れているという事である。
そんな一止には妻榛名がいた。
榛名は写真家として色々な風景写真を撮っていた。
その風景写真で少しでも人を癒せたらと思いながら毎日写真を撮っている。
一止と榛名はそれぞれイチさん、ハルと呼んでいた。
2人が住むのは昔旅館だった建屋で、
そこで長年共同生活を送りながら残る2人との共同生活を送っていたのだった。
そんなある日一止の元に大学病院へ来ないか?という誘いを受ける。
一止は最新医療を学べる医局へ行ける事は医者としての出世の道でもあった。
しかし一止はこれまで見ている患者や待っている患者の事を思うと決断できないでいる。
そんなある日一止の元に末期がんの患者が訪れてきた。
その人は安曇雪乃というかつて教師をしていた人だった。
まあ末期がんの患者を引き受ける病院というのは
実際のところなかなかないのが実情だ。
病院はそもそも治す事を前提にあるものであり、
亡くなる事を前提としていないのが理由だ。
私も身内が亡くなった時には心筋梗塞で植物状態となり、
大学病院へ搬送されたものの、そこにいられるのは2か月ほどだった。
大学病院の最新医療施設は本当の凄いんだけれど、
そこではあくまで重症患者の治療が最優先で、
長くは置く事ができない事情があった。
そして何より植物状態の患者で延命治療を望まない場合は
置く事ができないというのもあるのだった。
そして2か月後に病院を転院する事になったのだが、
やはり地方病院という事もあり最新の大学病院より設備が劣るのは言うまでもなかった。
そういう患者を受け入れる病院が限られているという現実を私も経験しているので、
安曇雪乃のような患者が行ける病院というのは
こういう地方病院以外にはないのが実情だったりする。
老人ホームですら受け入れかねると断られる時代なので
介護士を目指しながら世話し切れない人は入れない
という病院や老人ホームがある中で看病に疲れ切る家族の姿もある。
確かに老人ホームは増えたけれど、
それも世話できる人限定だったら
老人ホームの意味があるのだろうか?と思いますけれどね。
安曇雪乃さんを受け入れる事を決めた一止は雪乃の最期を迎える日まで
どう接して行くのか思い悩みながら日々を過ごしていった。
そしてその中でこれまで共同生活をしていた1人を送り出すシーンがあるんだけれど、
それぞれ現実を向き合わなければならない日が
必ず来るのだという事を描いているのが良かった。
そして雪乃はある日に見たい場所があると一止に告げるのだった。
果たして一止はその希望に応える事ができるのか?
そして一止は医局へ行くのだろうか?
結末は劇場で観てほしいけれど、
最期の看取り方について考えさせられた作品だった。
それぞれの看取り方があるとは思うんだけれど、
中には1人で迎えるより誰かと迎えたいという人もいる。
雪乃のように病院で最期を迎えられる人は実際に多くないし、
そういう最期を迎えられた事で雪乃は本当に幸せだったと私は思う。
そしてその日が来るまで患者と向き合った一止と榛名の姿には
本当にひと時でも安らぎを与える事ができるならと思うし、
みなさんがそういう最期を迎えられたらと思うのだった。
総評として、誰もが最期の時を迎える。
その最期の時をどう過ごすかはそれぞれ違うだろうけれど、
最期を迎えるに当たり本当に良かったと思える最期を迎えたいものだと思うし、
それを送り出す私たちも最大限にできる事をしてあげられるようにしたいですね。
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