23日公開の映画「ロック 〜わんこの島〜」 を鑑賞した。
この映画は2000年8月に大噴火した三宅島を舞台に、
三宅島で暮らしていた家族が三宅島の大噴火により全島民避難を余儀なくされ、
家族に愛犬との離れ離れになりながらも再会し
再び三宅島に戻るまでを描いた実話のストーリーである。
天災により一時避難を余儀なくされた島民たちの
約4年半に渡る避難生活を観ると
今福島原発事故による人災で避難を余儀なくされる人たちの想いと
重なる部分があり一時避難に対する苦悩と故郷への想いが描かれている。
この映画は2000年8月に大噴火した三宅島を舞台に、
三宅島で暮らしていた家族が三宅島の大噴火により全島民避難を余儀なくされ、
家族に愛犬との離れ離れになりながらも再会し
再び三宅島に戻るまでを描いた実話のストーリーである。
天災により一時避難を余儀なくされた島民たちの
約4年半に渡る避難生活を観ると
今福島原発事故による人災で避難を余儀なくされる人たちの想いと
重なる部分があり一時避難に対する苦悩と故郷への想いが描かれている。
実話を元にした作品であるけれど、三宅島が噴火したのが2000年7月、
それから1か月後には全島民避難という苦渋の決断を要した訳だけれど、
それから避難解除まで実に4年半という月日は色々な事を変えてしまったし、
それでも故郷に帰りたいという想いが募る日々だったと思う。
今福島原発事故によって故郷から一時避難している人たちがいるけれど、
こちらは三宅島と違い人災であり、天災との性質は異なる。
しかしどちらにしても故郷から避難しなければならず、
何時か故郷へ帰りたいという想いは同じだという事に変わりがない。
そういう想いを受けながらレビューしていきたいと思う。
キャスト
野山松男演じる佐藤隆太
野山貴子演じる麻生久美子
野山芯(小学2年生)演じる土師野隆之介
野山芯(小学6年生)演じる佐原弘起
鶴屋肇演じる岡田義徳
福田喜一演じる柏原収史
真希佐代子演じる原田美枝子
野山房子演じる倍賞美津子
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
太平洋の小さな島、三宅島。そこで民宿を営む野山一家。
小学生の芯は、生まれたばかりの子犬に“ロック”と名付け、愛情を注ぐ。
2000年8月、三宅島・雄山が大噴火する。
島外避難をすることになった野山一家だが、その矢先、ロックがいなくなる。
慣れない東京での避難生活が始まるが、必ず島に帰る、
ロックは生きてる、という希望を胸に、一家は毎日を懸命に生きていく。
そんなある日、芯たちは噴火災害動物救護センターでロックと奇跡の再会を果たす。
しかし、避難住宅では犬は飼えない。
どんどん体調を崩し弱っていくロック。
島にはいつ帰れるかもわからない。
様々な不安と葛藤の中、芯はある決意をする……。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして実話を元にしているだけあって
やはり本当の出来事を軸にしている分避難した島民たちの苦悩だけでなく、
そのペットたちも避難する事で大きなストレスを抱える動物も
少なくないという事が確り描かれている。
元々三宅島は20数年に1度噴火する島であるので
島民にとっては自然と共存しながら生活しているし、
三宅島で育った人たちは三宅島で生活する事が当たり前だ。
その中で野山松男は一度は東京へ出たけれど、
妻貴子との結婚を機に三宅島で民宿を営んでいた。
その子供芯は愛犬ロックを育てながらの毎日を送っていた。
そんな中で起こったのが2000年7月の三宅島の大噴火だった。
大噴火した事で火山ガスが島中に蔓延し生活できる環境で無くなった。
当初は残っていた野山家も全島民避難で三宅島を離れる事になった。
そこではぐれてしまった愛犬ロックとの再会が描かれるけれど、
やはりペットも家族の一員であり、
人間同様避難させなければならないのだと痛感する。
福島では人間だけ避難させてペットが置き去りというケースが
多かっただけにそういう対応では三宅島島民を避難させた
東京都の速やかな行動は正しかったと言える。
そういうところからペットの一時避難場所という施設が必要でもある訳だが、
そこで芯は苦渋の選択を迫られた。
避難した東京ではアパート暮らしでペットを飼う事ができない。
そこで多くのペットは里親に出されるという現実があった
それは野山家にとっても苦渋の選択だった訳であり、
芯も苦渋の選択でロックを里親に出した。
そしてその時に松男が里親になる人にあるお願いをするのだった。
そのお願いとは何だったのか?
そして野山家は三宅島へ戻るのだろうか?
結末は劇場で観てほしいけれど、
4年半という長い月日の一時避難は本当に想像を絶するほど辛い日々だったと思うし、
それで失ったものも少なくない。
松男の親友の死もそうだけれど、そんな苦しい中でも故郷へ帰るという気持ちは
年月を経ても変わる事はなかった。
何時か帰る日が来るという希望を野山家の人たちは一度も失わなかった。
避難当初は何時戻れるのか不透明な中だったから
中には戻る事を断念した人も少なくない。
それでも戻ろうとする人たちがいたのも事実だ。
ただこれについては非常に難しい事で、
こういう自然災害については何時戻れるのか目途が立たないケースも少なくない。
例え戻れたとしてもその再建は容易じゃない。
まして今回の福島の人災についてはそれこそ
三宅島の10倍の時間を要するだろうから
そう思うと私たちは長期一時避難という事の難しさを
今一度考え直さなければならないのではないだろうか?
総評として三宅島の島民たちは4年半という長き避難生活を経て三宅島へ帰島した。
その間避難先である東京で仕事をしながら生活を続けた訳だけれど、
そのサポートを行政が確り行った事で実現できた。
しかし今福島では残念ながら行政のサポートも不足し、
東京電力も満足な補償すらしない中で避難した住民は
明日を見えない避難生活を送っている。
政府の直ぐに帰れるように全力を尽くすというが、
それは少なくても20数年先の話と捉えたら
その間一時であれ集落、町レベルで20数年一時避難する場所を
確保しなければならないし、サポートしなければならない。
それが例え子供や孫の世代になったとしても
親の故郷へ帰れるようにしなければならないだろう。
天災と人災の違いはあるにせよ、
長期避難がどれだけ大変であり、
避難している人たちは生きている間に帰りたいと願っているのか
政府並びに東京電力全役員社員は
この映画を観てとんでもない事をしたのだと悔い改めて頂きたい!
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それから1か月後には全島民避難という苦渋の決断を要した訳だけれど、
それから避難解除まで実に4年半という月日は色々な事を変えてしまったし、
それでも故郷に帰りたいという想いが募る日々だったと思う。
今福島原発事故によって故郷から一時避難している人たちがいるけれど、
こちらは三宅島と違い人災であり、天災との性質は異なる。
しかしどちらにしても故郷から避難しなければならず、
何時か故郷へ帰りたいという想いは同じだという事に変わりがない。
そういう想いを受けながらレビューしていきたいと思う。
キャスト
野山松男演じる佐藤隆太
野山貴子演じる麻生久美子
野山芯(小学2年生)演じる土師野隆之介
野山芯(小学6年生)演じる佐原弘起
鶴屋肇演じる岡田義徳
福田喜一演じる柏原収史
真希佐代子演じる原田美枝子
野山房子演じる倍賞美津子
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
太平洋の小さな島、三宅島。そこで民宿を営む野山一家。
小学生の芯は、生まれたばかりの子犬に“ロック”と名付け、愛情を注ぐ。
2000年8月、三宅島・雄山が大噴火する。
島外避難をすることになった野山一家だが、その矢先、ロックがいなくなる。
慣れない東京での避難生活が始まるが、必ず島に帰る、
ロックは生きてる、という希望を胸に、一家は毎日を懸命に生きていく。
そんなある日、芯たちは噴火災害動物救護センターでロックと奇跡の再会を果たす。
しかし、避難住宅では犬は飼えない。
どんどん体調を崩し弱っていくロック。
島にはいつ帰れるかもわからない。
様々な不安と葛藤の中、芯はある決意をする……。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして実話を元にしているだけあって
やはり本当の出来事を軸にしている分避難した島民たちの苦悩だけでなく、
そのペットたちも避難する事で大きなストレスを抱える動物も
少なくないという事が確り描かれている。
元々三宅島は20数年に1度噴火する島であるので
島民にとっては自然と共存しながら生活しているし、
三宅島で育った人たちは三宅島で生活する事が当たり前だ。
その中で野山松男は一度は東京へ出たけれど、
妻貴子との結婚を機に三宅島で民宿を営んでいた。
その子供芯は愛犬ロックを育てながらの毎日を送っていた。
そんな中で起こったのが2000年7月の三宅島の大噴火だった。
大噴火した事で火山ガスが島中に蔓延し生活できる環境で無くなった。
当初は残っていた野山家も全島民避難で三宅島を離れる事になった。
そこではぐれてしまった愛犬ロックとの再会が描かれるけれど、
やはりペットも家族の一員であり、
人間同様避難させなければならないのだと痛感する。
福島では人間だけ避難させてペットが置き去りというケースが
多かっただけにそういう対応では三宅島島民を避難させた
東京都の速やかな行動は正しかったと言える。
そういうところからペットの一時避難場所という施設が必要でもある訳だが、
そこで芯は苦渋の選択を迫られた。
避難した東京ではアパート暮らしでペットを飼う事ができない。
そこで多くのペットは里親に出されるという現実があった
それは野山家にとっても苦渋の選択だった訳であり、
芯も苦渋の選択でロックを里親に出した。
そしてその時に松男が里親になる人にあるお願いをするのだった。
そのお願いとは何だったのか?
そして野山家は三宅島へ戻るのだろうか?
結末は劇場で観てほしいけれど、
4年半という長い月日の一時避難は本当に想像を絶するほど辛い日々だったと思うし、
それで失ったものも少なくない。
松男の親友の死もそうだけれど、そんな苦しい中でも故郷へ帰るという気持ちは
年月を経ても変わる事はなかった。
何時か帰る日が来るという希望を野山家の人たちは一度も失わなかった。
避難当初は何時戻れるのか不透明な中だったから
中には戻る事を断念した人も少なくない。
それでも戻ろうとする人たちがいたのも事実だ。
ただこれについては非常に難しい事で、
こういう自然災害については何時戻れるのか目途が立たないケースも少なくない。
例え戻れたとしてもその再建は容易じゃない。
まして今回の福島の人災についてはそれこそ
三宅島の10倍の時間を要するだろうから
そう思うと私たちは長期一時避難という事の難しさを
今一度考え直さなければならないのではないだろうか?
総評として三宅島の島民たちは4年半という長き避難生活を経て三宅島へ帰島した。
その間避難先である東京で仕事をしながら生活を続けた訳だけれど、
そのサポートを行政が確り行った事で実現できた。
しかし今福島では残念ながら行政のサポートも不足し、
東京電力も満足な補償すらしない中で避難した住民は
明日を見えない避難生活を送っている。
政府の直ぐに帰れるように全力を尽くすというが、
それは少なくても20数年先の話と捉えたら
その間一時であれ集落、町レベルで20数年一時避難する場所を
確保しなければならないし、サポートしなければならない。
それが例え子供や孫の世代になったとしても
親の故郷へ帰れるようにしなければならないだろう。
天災と人災の違いはあるにせよ、
長期避難がどれだけ大変であり、
避難している人たちは生きている間に帰りたいと願っているのか
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