24日Jリーグ11第7節が行われ、

アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで

ジュビロ磐田と対戦し1対1でMFチョ・ヨンチョルのPKで先制したが、

後半MFジウシーニョに決められ勝ち切れずホーム開幕戦はドローとなった。

東日本大震災後初のホームとなったけれど、

試合勘が欠けていた訳じゃなく試合そのものはまだまだ課題が残った。

そしてこの日を最後にお別れとなった

ファビーニョスクールコーチの挨拶が最後に行われた。
いよいよJリーグが再開しこれからは各地域のチームが

地域を盛り上げて日本の力になる番である。

今季初のホームとなったアルビレックス新潟は開幕戦で

福岡に3対0で圧勝してこれからという矢先だっただけに

出鼻を挫かれた感じにはなった。

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それでも中断期間の1か月半で戦術面については

それなりに課題も見えてきたし、

後半の戦い方がこれからの最大の課題になりそうだ。

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そしてこの日でチームのスクールコーチとして

子供たちを指導してきたファビーニョコーチが

東日本大震災の不安から帰国する事になった。

最後の挨拶については試合レビューを振り返ってからにしたい。

アルビレックス新潟のフォーメーションは4−2−3−1

GK東口

DF

右SB藤田 CB千葉 CB石川 左SB酒井高徳

MF

ボランチ 小林 本間

右SH三門 トップ下ミシェウ 左MFSHヨンチョル

FW ロペス

新潟の今季のベストメンバーで挑んだ。

試合は開始早々新潟がわずかなチャンスを活かしPKを獲得した。

このPKをMFヨンチョルが決めて新潟が幸先の良い先制をしたが、

その後は前半30分まで磐田ペースで進む。

度重なるシュートはGK東口が落ち着いてセーブしてゴールを許さない。

磐田の反撃時間を耐えた新潟は前半30分過ぎから

次第にリズムが作り出され、

FWロペスがMFミシェウが次々シュートを放つもゴールできない。

確かにゴールはできなかったけれど、

FWロペスについては矢野より運動量はないけれど、

大島より運動量がありスピードも意外なほど

速くポジショニングも良いので慣れてくれば

1トップシステムでも十分活かせるところだ。

前半は新潟リードで折り返した。

後半になると完全に磐田ペースとなり再三のピンチが続く、

ここでベンチが動く。

DF藤田に代えてMF菊地を投入するが、

この采配については正直疑問符がつく。

確かに藤田の守備はお世辞にも良いとは言い難い。

最も札幌時代は右MFだったから右SBという事を考えると

多少守備面では不安がないとは言えない。

でもこの展開からして藤田に代えて菊地を投入するなら

どうして菊地を右SBだったのか?という事だ。

私が監督ならこの菊地の起用は絶対ないが、

仮に使うとしても菊地の得意とするポジションは何処なのか?

という事を確り考えて使うべきだ。

開幕戦ではMF小林に代えてDF鈴木を投入し

CBに入れ三門をボランチに、

左SB経験も豊富なCB石川を左SBに回して、

DF酒井高徳を右SBに回し藤田をSHに上げた。

酒井高徳は元々右SB&SHだった選手だから問題ない。

ただ今回そのまま右SBに入れたがこれは完全なる間違いだ。

選手は本来得意なポジションで力を発揮するもので、

これまでの経験からして右SBでの起用はそれほど多くなく、

どうしても使いたいなら今回の場合はCBが適正だった。

選手がいないならともかく、

ベンチには右SBの内田、CBの鈴木もいた訳で

藤田が守備が不安で代えるなら適材適所のチョイスがあったはずだ。

結局この後失点してしまった事でサイド攻撃は完全に影を潜める事になる。

時間的にも後半16分という時間帯で守備しか選択肢がなくなる

起用は完全なる采配ミスとしか言わざる得ない。

私ならここで代えるなら内田を入れて得点を取られたとしても

反撃できるメンバーを残しておく。

同点に追いつかれた新潟はその後後半27分に

MFミシェウに代えてFW川又、MF小林に代えて木暮をいれて

完全なる4−4−2システムにした。

このシステムにするなら余計サイドバックを

得意とする選手じゃないといけない訳だが・・・

終了間際に新潟はCKからチャンスを作ったが

FW川又のヘッドはGK川口に阻まれホーム開幕戦はドローに終わった。

試合を振り返ると磐田に攻められた印象が強かっただけに、

新潟ももっと積極的に仕掛けてシュートを打たなければならなかった。

そして1番の課題として前半と後半では完全なる別チームとなってしまう事だ。

昨シーズンまではマルシオがフル出場すれば

マルシオのチームとしてどんな形になっても崩れなかったが、

今回は絶対的なMFがいないので

その時のシステムと選手構成に応じて構成しなければならない。

その良い典型がMFミシェウを下げてFW川又を入れて

完全な2トップにした事だ。

ミシェウが入ると登録上はFWだけれどほぼトップ下として

プレーするこれでボールを拾いやすくしているんだけれど、

攻撃の時はサイドの上がり方次第で攻守の切り替えが代わるし

逆に活かし切れないケースがある。

ここまでの試合を観ていくと途中で交代する選手は

FWミシェウ、MF小林、DF藤田が交代対象だ。

小林は年齢的にフル出場が難しいし、

ミシェウは運動量が前半から多いので後半途中までしか持たない。

藤田もサイドバックとして考えると運動量が豊富とは言い難い。

この3つの交代枠をどう活かすのか?

というのが1つの問題だ。

この試合では右SBの藤田を交代した。

守勢に回っていたという事を踏まえても、

ここは右SBの経験豊富な選手か?

ポジションチェンジして対応するか?

という選択肢があったが、

ここでのチョイスはボランチとCBが得意の選手を右SBに起用した。

確かに守備には定評はあるものの、

それほど経験が豊富じゃないポジションではその守備は半減しかねないし、

SBからの展開力とボランチからの展開力、

CBからの展開力じゃあ視界的にも違う。

中央が得意なら中央でプレーさせるべきだ。

最も私ならこの起用は絶対にしませんけれどね。

選手がどう考えてもいない時には使うかもしれないが・・・

代える上で同点にされるリスクが高い1対0の展開では

同点にされても反撃できるシステムとメンバー構成が

必要な事を考えなければならないし、

これが後半40分過ぎなら守備的要員を入れて対応しても問題ないが、

あまりにも逃げ切ろうとする意図が大き過ぎて

磐田に隙を見せてしまった事が後半23分の失点につながった。

次節ではここを確り考えて采配を振るわなければならない。

試合の事はここまでにするけれど、

この試合終了後2年間ジュニアスクールでコーチしてきたファビーニョが

ブラジルへ帰国する事になった。

本当に新潟サポーターに愛され、

そして新潟を愛してくれる外国人はファビーニョを超える外国人はいない。

理由は言うまでもないけれど、

この大震災で多くの別れがJリーグチームに襲っている。

10年間日本でプレーしたマルキーニョスの退団もショッキングだったが、

新潟にとってこれほど新潟を愛してくれた

ファビーニョが帰国を決断するのは本当にショックな事だ。

でもやはり家族として考えれば少しでも安全な母国に戻った方が

良いと決断するのは自然な事なのかもしれない。

こういう事に出くわすと東京電力と政府は

多くの人たちを離れ離れにさせているという事を

自覚してないという事をここでハッキリ述べたい。

でも離れ離れになっても心は繋がっている・・・

それは何処にいても同じだという事を私たちは忘れてはならない。

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