23日スペシャルドラマ「ヤング ブラック・ジャック」を視聴した。

このドラマは手塚治虫原作のブラック・ジャックの若き日の姿を描いたドラマで

なぜブラック・ジャックは無免許医師になったのか?

なぜブラック・ジャックは法外な手術代を請求するのか?

そしてドクターキリコとのエピソードも描かれるオリジナルストーリーである。

ブラック・ジャックが活躍する前に

どうして無免許医師になったのかも注目するところだし、

命を救うためには何が必要なのかを確り考えさせられるストーリーは

今の日本の現状を亡くなられても問いかけている

手塚治虫の問いかけを考える事になるだろう。
もう手塚治虫氏の代表作であるブラック・ジャックだけれど、

無免許医師でありながら数多くの命を救うという奇跡を演じる天才医師であり、

法外な手術代の多くは恵まれない人たちへと寄付されていくのだが、

そのブラック・ジャックが無免許医師として生きていく事になる

ストーリーが今回オリジナルとして描かれている。

命を救うのに医療知識は絶対必要だが、

そこに医師免許が必ず必要なのか?というのがある。

特に今回は東日本大震災で多くの事を考えさせられただけに

実に興味深いタイミングだ。

法律を守って救える命を見捨てるのか?

それとも救える命を救うのか?

その問いかけについてレビューしたい。

キャスト

間時生演じる岡田将生

八坂優奈演じる仲里依紗

八坂渚演じる波瑠

桐生直樹演じる小澤征悦

間美都子演じる戸田菜穂

辰巳勝也演じる賀来賢人

本間丈太郎演じる市村正親

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

あるクリスマスの日、9歳の少年・時生は、母親の美都子と

ショッピングモールで待ち合わせをしていた。

その時、都内で起こっていた連続爆破事件の犯人から

次なる爆破予告が警察に入ったというニュースが流れる。

爆弾が仕掛けられたのは、時生が美都子を待つ場所だった。

美都子は必死に時生を助けようとするが間に合わず、

爆発に巻き込まれてしまう。

二人は意識不明の重体に陥り、東慶大学病院に運び込まれる。

外科医の本間が時生のオペを執刀、

切断状態の右手足を縫合し焼けただれた顔の半分に

褐色の肌が移植され、時生は奇跡的に一命をとりとめた。

回復するまで母に会うことを止められた時生は、リハビリに励む。

そして半年後、時生は美都子と再会。

しかし美都子は、ずっと意識を取り戻すことなく眠り続けていた。

大きなショックを受ける時生だったが、

本間から「医学が発達すればお母さんは目覚めるかもしれない」と言われ、

医師になって美都子を目覚めさせようと決意する。

それから15年、時生は24歳の医大生になっていた。

彼は後に、高額な報酬を要求する無免許医ブラック・ジャックとして

知られるようになる男の若き日の姿だった。

時生は、15年前と変わらない姿のまま生命維持装置を付けて

人工冬眠状態で眠り続ける美都子と地下室で暮らし、

美都子を目覚めさせる方法を探していた。

東慶大学病院理事長の娘であり医大生の優奈は、

通りで倒れて心肺停止状態に陥った女性を発見し、心臓マッサージをしようとする。

そこへ時生が現れ「心臓マッサージより先にすることがある」と、

適切な応急処置をほどこして女性を救う。

優奈は、時生の鮮やかな処置ぶりを見て、時生を医師と思いこむ。

その時に時生は手帳を落とし、優奈が拾う。

手帳には、幼い時生と美都子の写真が挟まっていた。

数日後、医師国家試験を受験した優奈は、

会場で同じく受験していた時生と再会。

時生が医大生と知った優奈は驚き、時生に興味を持つように。

その後優奈は、わけあって病院に行けない患者を

時生が無免許で治療していることを知る。

手帳を返してほしいという時生に優奈は

「返してほしければ家まで取りに来てほしい」と告げるのだった。

時生が優奈の家に手帳を取りに行くと、

優奈の家では優奈の試験終了を祝うパーティーが行われていて、

優奈の家族と優奈の恋人・直樹と本間が顔をそろえていた。

そんな中、優奈の妹・渚が突然倒れ…。

以上日テレヤング ブラック・ジャックHPより


今回はブラック・ジャックが事故で母親が意識不明のまま眠り続け、

自身は奇跡的に命を取り留めるところから始まる。

爆発事件に巻き込まれた時生は母親である美都子を助けるために医者を目指す。

それまで懸命なリハビリで奇跡的な回復をする時生は24歳の医大生になっていた。

ある日時生は突然倒れた女性を助けた事で出会う

八坂優奈は時生のずば抜けた医療技術に興味を持った医大生だった。

そしてその日に置いていった手帳を読んだ優奈は

その手帳を返そうと時生の後を追うが、

そこで見たのは眠り続ける時生の母美都子と医療施設だった。

まあ最もこの頃から闇医者をやっていた訳だから

それなりの収入はあった訳で、これだけの医療施設があるのはわかる。

そこで見た時生の医療技術は格段に凄いものだった。

そんなある日手帳を返すために時生は優奈の家を訪れるが、

そこで再会したのはかつて自らを救ってくれた外科医の本間だった。

そしてそこで出会うもう1人の外科医直樹は後に

ブラック・ジャックのライバルとなるドクター・キリコの若き日の姿だった。

そこで出会った2人だったが、

突然そこで優奈の妹である渚が苦しみ出して倒れる。

時生はその症状から念のためバイオ検査をするように優奈に助言する。

そして運び込まれた渚は内臓が壊死している事に

考えられない症状だと驚愕する本間と直樹はいうが、

優奈のバイオ検査でその原因が判明しさらに驚愕する。

今の医療範囲では助からないという本間と直樹だったが、

優奈は渚を救うために時生のところへ向かう。

そして時生は渚を救いには全ての臓器を移植すれば助かると言うが、

これまで全ての臓器を移植した事例はなく、

さらにそこには同じ型の臓器が必要だった。

しかしそれを認めない直樹は・・・

そしてその頃母美都子の病状が悪化し帰らぬ人となった。

自らの医療技術で救えなかった時生は絶望するが、

本間はこれも天命だと言った事で吹っ切れた

時生は奇跡的に同じ臓器のドナーが渚と一致する奇跡に遭遇する。

そして渚を救う手術を執刀するのだった。

はたして時生は渚を救う事ができるのか?

オリジナルストーリーだったけれど、

その内容は実に興味深く、

どうしてブラック・ジャックとして生きていく事になったのかを

医者として救える命に資格が必ずしも必要なのか?

というのはこれまでブラック・ジャックだけに限らず

数多くの題材で描かれてきている。

医療は倫理的な問題で行える医療技術があっても行えないケースもある。

例えばクローン治療なんかはそうだけれど、

国によっても医療範囲が違い一概に範囲を違うケースもある。

時生が医者を目指したのは当初母美都子を救うために目指したけれど、

それが母美都子を失ってからは救える命を

救い医者となって数多くの命を救う事になるのだが、

その母との事が現代医療に対する限界を感じさせただけでなく、

救える命を救えない今の現代医療に対する疑問視が

時生には当時からあったのだろう。

でも母美都子は確かに亡くなったけれど、

その臓器は渚の中で生き続ける事になった。

それにより時生は救える命に資格は必要ないという事を改めて確信したのだった。

確かに資格は無いより有った方が良いけれど、

それが必ずしも必要かというとそれが逆に足かせになるケースがない訳じゃない。

今回起きた未曾有の東日本大震災では

海外から多くの医師を派遣してくれた国があった。

だが現実日本では日本での医師免許か国際免許がなければ医療行為ができず、

何も治療らしい治療ができないケースも多かった。

目の前に救える命があるのに救えないという

今目の前に起こっている現実にそれが資格で阻止されるのなら、

果たして資格を持つ意味があるのだろうか?という事だ。

今回のストーリーでも医者でありながら渚の命を救った事で

感謝した父親の姿が描かれていたけれど、

命を救うのに資格の有無ではなく本当に救える命があるのなら

救う事が本当の医者なのだという事を

手塚治虫氏は亡くなられてもなお問いかけているのかもしれない。

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