4月23日公開の映画「GANTZ PERFECT ANSWER」を鑑賞した。

この映画は2011年1月に公開された「GANTZ」の続編で、

戦い続ける事でしか抜ける事ができない戦いの中で

大切な人がターゲットにされ思い悩みながら

星人と戦い続けるストーリーである。

前編では謎が多かったGANTZの正体は

戦い続ける事で次第に明らかになり

最後の決断には争いがもたらす上で

誰かが決断しなければならない選択となるだろう。
前編ではGANTZに召喚された玄野計と加藤勝、

そして岸本恵が星人と戦い続ける事でこの戦いから

抜け出す手段を探していく。

そして1つの答えとして100点取ったら

誰かを生き返らせることができるか自ら解放されるという事だった。

そしてその戦いで加藤勝、岸本恵が犠牲となり

まず玄野計は加藤勝とGANTZのカギを握る西丈一郎を生き返らせる事を目指した。

それから5か月後というのが今回だ。

今回は5か月間戦い続けている玄野計が加藤勝の弟の面倒を

小島多恵と面倒を見ているという形で始まる。

それと同時にもう1つのGANTZが動きだし次々とターゲットを呼び戻し始める。

その先にはあるターゲットが玄野計を苦しめる事になる。

果たしてそのターゲットとは?

そして最後のPERFECT ANSWERとは?

ストーリー

黒い謎の球体−GANTZ−に召還され、

異形の“星人”と呼ばれる存在との戦いを強いられる人間たち……。

主人公・玄野と加藤は、星人=敵を殺さなければ脱出できない

という理不尽な状況に追い込まれる。

戦いを続け、生き抜くことを選択する玄野と、

暴力に支配された世界を嫌悪し、戦いを否定する加藤。

対立する2人を軸に、極限状態に追い込まれた様々な

人間たちの想いが交錯していく。

終わることのない苛烈な戦闘の中で、

2人が、この不条理な世界に下した究極の選択とは……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして事件は加藤勝と岸本恵を失ってから5か月後になる。

その前にGANTZ事件を追い続けたフリーライターと

刑事の重田正光が事件を追っていた。

確かにこれだけ現実世界で不可解な事件が続き、

さらに行方不明事件が続けば当然調べる人がいるのは当然だ。

そしてフリーライターは既に殺され、

重田正光はその後も事件を追い続けていた。

玄野計は小島多恵と5か月前に失った加藤勝の弟の面倒を見ていた。

その頃別のところでは人気女優の鮎川映莉子の元に

小さなGANTZ玉が何者かに届けられていた。

これはGANTZの仕業だけれど、

その指令の中には様々な人物をターゲットにするように仕向けられていた。

これがGANTZのカギを握る人物らしいけれど・・・

そしてそれと並行してGANTZを追う謎の集団がいた。

それに気づいていない玄野計たちは

何時も通りGANTZの命令によって戦い続けていた。

そんな中玄野計たちの元に次々と召喚されていく。

召喚されて普段通りGANTZの命令で戦いの場に転送されるが、

何時もと違う・・・その頃鮎川映莉子は既に3人をGANTZの命令で葬り、

次なるターゲットは小島多恵だった。

後を追う鮎川映莉子の行動に謎の集団と重田正光が追う。

そして謎の集団が玄野たちへ向けて銃口を向けた事で戦いの火ぶたが切られた。

現実世界での戦いは数多くの犠牲者を出し、その中で戦う玄野たちだったが、

そこで玄野は小島多恵が列車に乗っているのを知り、

彼女を守るために戦いこのミッションをクリアした。

そしてこの戦いで鈴木良一と玄野計が100点を超えて

100点メニューでそれぞれ加藤勝と西丈一郎を生き返らせた。

そこでカギを握る西丈一郎から

もうすぐGANTZは電池切れを起こすというものだった。

そしてついに緊急ミッションとして最後のターゲットが示される。

そのターゲットは小島多恵だった。

どうして彼女がターゲットになったのか解らず困惑する玄野計だったが、

玄野計は彼女を守るために戦いの場へ向かうが、

自分たちの味方も敵に回し、さらになぞの人物が襲いかかってくる。

果たしてGANTZは玄野計に何の答えを求め、

そして玄野計は小島多恵をそして加藤勝らを救う事ができるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

この事件の経緯を考えると一度は死んだ人間を召喚し

星人と戦わせるという事だったけれど、

結局のところGANTZそのものが異星人の兵器であり、

何時の時代からか存在し続けているという結論で良いのかもしれない。

その中でその時GANTZと同化した人間がその意志の元で死んだ人間を召喚し、

戦い続けさせてきたというところだが、

その同化した人間もまた人間の寿命が尽きると

GANTZも消滅する仕組みになっているらしい。

消滅すれば当然GANTZに召喚された人間は全て死ぬ事を意味していた。

それを回避するためとこれ以上戦いを続けさせないために

GANTZと同化した人間が自らが星人との対決を

決着させるために召喚し続けてきたのだろう。

その中で100点を取って戦いから退いていた

GANTZの精鋭たちを呼び寄せる必要があった。

最後の聖戦の為には絶対必要だった。

そして集められた精鋭たちは玄野たちを助ける事になる。

そして最後の結論だけれど、

GANTZの仕組みがどうなっているのかを

最後に理解したのが玄野計だけだったというのが

あのセリフに繋がる訳だけれど、

終わらせるためには何かを犠牲にしなければならない

というのは何時の時代にもあるし、

そういう厳しい戦いを経験したからこそそう思うようになるのだと思う。

玄野計が下した決断は争いを終わらせる上で

争いの根源を自らが止める決断だった。

自らの決断で戦いが終わるなら・・・

それもPERFECT ANSWERになるのだと思う。

総評としてこの戦いを通じていかに殺し合う事、

争う事が愚かな事なのかをGANTZは示したかったのだろう。

それは人間を同化させることでそういう考えの者を探すための

召喚だったと考えればある意味納得できる部分があるし、

逆に人間は愚かな争いを経験しなければ解らない

動物なのだという事を改めて痛感する。

争うのではなく、競う事こそ必要なのであり、

その中で争う事の無意味を認識する事ができたなら

このGANTZが示したPERFECT ANSWERの意味を

理解する事ができるだろう。

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