21日サッカーアジアカップ準々決勝日本対カタール戦が

カタール・アルガラファ競技場行われ、

3対2で日本がDF吉田の退場で10人になるも

MF香川の2ゴール1アシスト、

DF伊野波の代表初ゴールで逆転勝ちを収め準決勝進出を果たした。

試合は前半12分にカタールが日本のオフサイドトラップを破り

FWセバスチャンのゴールで先制を許す苦しい展開も、

日本は次第にペースを握り出し、

前半28分MF本田のパスをMF岡崎のループボールを

MF香川が押し込み同点に追いついて前半を終了した。

後半日本はペースを握りカタールはロングボールから

カウンターを狙う展開で迎えた後半16分に

DF吉田がこの試合2枚目の警告で退場となり

10人になる苦しい展開でカタールはFKから

MFファビオセサルが直接決めてリードを許した。

日本は1人少ない中攻め続け、

後半28分MF岡崎のパスからMF香川が

落ち着いて決めて同点に追いつき、

日本はカタールのパワープレーを防ぎ切った

後半44分MF長谷部のスルーパスに反応した

MF香川がGKとDFの競り合いで

こぼれたボールをDF伊野波が押し込み

日本が劇的な逆転勝ちで準決勝進出を決めた。

これでザックジャパンは準決勝で韓国とイランの勝者と対戦する。
完全アウエーの中10人になりながらも競り勝った戦いは必ず次に繋がるし、

1試合目より2試合目、2試合目より3試合目という事で

試合を重ねる事によって選手たちの連携も良くなり、

次第にチームらしくなってきた。

元々今大会のメンバーは欧州でプレーする選手たちが中心なんだけれど、

その中で欧州組だけに頼らず控え選手も確り起用して

戦うザックの采配も光るものがある。

劇的な戦いを振り返りたい。

ザックジャパンのフォーメーションは4−2−3−1

GK川島

DF

右SB伊野波 CB吉田 CB今野 左SB長友

MF

ボランチ 長谷部 遠藤

右MF岡崎 トップ下本田 左MF香川

FW前田

川島が出場停止から復帰し、出場停止の内田に代わって伊野波が入った。

試合はホームのカタールがサポーターの大声援に押され

開始から積極的に攻勢に転じる。

そして前半12分カタールはオフサイドトラックを

潜り抜けたFWセバスチャンのゴールで先制を許す苦しい展開となった。

オフサイドギリギリだっただけに気を抜いたプレーが

命取りになったシーンだった。

そして日本はその後カタールの攻勢に押されるが、

次第に日本がペースを掴みだす。

ここで日本は4試合目という事もあり連携が良くなり、

MF本田と香川の共存もそれぞれが

ポジションチェンジをする事で解決を図った。

あまり試合をしないでぶっつけ本番を迎えたために

香川と本田の意思疎通が上手くいかなかったけれど、

この試合では本田と香川が確りそれぞれの特徴を出していた。

まず本田については香川がいる事で

トップ下や左右でキープ力を活かしたラストパスを演出し続けた。

それが前半28分のMF岡崎への絶妙のパスになった訳だけれど、

得点を取れるMFも魅力だけれど、

こういう得点を演出するのも

トップ下の魅力の1つだから私は本田のプレーに不満はないし、

彼がいる事で香川が徹底マークを受けずプレーできる。

その香川も本田との対話で共存の方法を見つけ出したと思う。

本人はトップ下でプレーしたいようだけれど、

私としては香川の持ち味はドリブル突破と飛出し

だからラストパスという点では本田の方が優れている。

そう考えれば香川は左右のMFの方が

プレースタイルとしては活きると思う。

それがこの試合香川の2ゴール1アシストへと繋がる。

前半は同点で折り返した。

後半はそれぞれ日本のボールキープからの攻勢、

カタールはロングボールによるカウンターという展開を続けたが、

後半16分にカタールのロングボールのカウンターに

DF吉田が相手FWを倒してしまい2枚目の警告で退場となった。

確かにまだまだ安定した守備とは言い難いけれど、

次第に成長してきた吉田はこの大会で1試合ずつ成長し続けている。

しかしファウルをもらわないプレーが今後の課題かもしれない。

DF吉田が与えてしまったFKにカタールは

MFファビオセサルが直接決めて再びリードを許す苦しい展開・・・

ここでザックはFW前田に代えてDF岩政を投入し

4バックを維持する事を選択した。

4試合で2度も10人で戦う事になる事が

監督の采配の見せ所になる訳だけれど、

ザックは確り守備のベースを確保しながら

攻撃できるシステムを組んでいる。

元々3−4−3を好むザックだけれど、

3−4−3の場合は考え方次第では

FWを2トップにして戦う事が可能だ。

4−2−3−1の場合は極端に言えば

0トップにして戦う事でトップ下がFWの役割を担う戦いができる。

そういう意味では10人の戦い方を良く知っていると言えるし、

サウジ戦で岩政、伊野波を使った事で彼らが突然出場して

慌てる事がないのも大きい。

そんな厳しい中日本は後半28分に

前線でMF岡崎が競ったボールを

FW香川が落ち着いて決めて同点に追いついた。

香川の飛出しは見事だし、

ここで落ち着いて決める事ができるのはさすがと言える。

そして日本はカタールの攻勢を防ぎ切った

後半44分MF長谷部のスルーパスに抜け出した

MF香川がDFとGKの競り合いでこぼれたボールを

DF伊野波が押し込み逆転で日本が4大会連続準決勝進出を決めた。

振り返るとディフェンス面では多少課題は残ったものの

攻撃面ではサウジ戦で5ゴールを奪った事で

連携が良くなった事で中盤から

左右の岡崎、香川の抜け出しが見事に決まっていた。

元々カタールは守備に難のあるチームだった事もあるんだけれど

左右から揺さぶる事ができるようになった事で攻撃の幅が広がってきた。

トップ下の本田が演出に回った事で

香川と岡崎が自由に抜け出せるようになったのが大きいし、

それをボランチの遠藤、長谷部が効果的なパスでコントロールした。

途中で10人になっても香川が左右にポジションを移しながら

カタールの守備陣を突破した。

攻撃面はさらに良くなるだろうけれど、

守備面についてはザックの抜擢もあるけれど、

DF吉田を次世代のCBとして粗削りな部分があっても使い続けている。

あの守備だとまだレギュラーで使うには難があるけれど、

ザックは成長をこの大会の中のテーマの1つとして掲げている。

そういう意味では闘莉王、中沢らのけが人が出た事が

若手を使うチャンスに繋がっている訳だから

退場になったのは今後の経験として活かしてほしいし、

ここで若手を使わないと次のブラジルW杯では戦えない。

これまで8年間怠ってきた若手CBの育成という点で

ザックは確り実践してみせている。

そしてザックの凄いところは確り次の試合を見据えているという事だ。

これまでの代表監督なら疲れを考慮して

選手起用してきたケースが多かったけれど、

ザックはサウジ戦で内田が次の試合出れないとみれば

次の試合に備えて伊野波を45分プレーさせているし、

岩政も確り試運転させた。

それがこのカタール戦では確り活かされた。

1試合の出場せず出場するより例え少ない時間でも

プレーすれば違うものだ。

最後の守備固めでも永田を使った事を踏まえれば

吉田がけがで出場できない時に出場できるようにする配慮があった。

そういう点で次の試合を考えている日本の歴代監督は

なかなかいなかっただけにイタリアの名門を歴任しただけの事はある。

次の試合は吉田が出場できないけれど

確り岩政が出場できる体制が整ったのは大きい。

次は韓国かイランとの準決勝だけれど、

どちらが来ても厳しい戦いになるので

次の試合がザックジャパンの本当の力を試される事になるだろう。

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