12月23日公開の映画

「相棒-劇場版2-警視庁占拠!特命係の一番長い夜」を鑑賞した。

この映画はテレビ朝日系で放送されている相棒シリーズの

劇場版第2段で警視庁の幹部12人を人質にとって

立てこもった犯人を巡って様々な利権による

攻防が繰り広げられるストーリーである。

テレビシリーズ10年を超え、

劇場版も第2弾となる今作は警察内部の利権争いが

繰り広げられる事でスッキリしない結末となるが、

今年の閉幕作品としてはスッキリしない1年を送った事を踏まえると

今年を象徴する作品で締めくくる事になった。
今回は公開日当日に観ても良かったのだけれど、

新潟で舞台挨拶があるという事で私自身劇場鑑賞作品史上初の

舞台挨拶の回に鑑賞するという

5年で300本を超えた中で舞台挨拶は初めての経験をする事になった。

大体舞台挨拶というと東京な首都圏などに集中し易く

新潟ではなかなか舞台挨拶に巡り合えないんだけれど、

今年は舞台挨拶が多かった1年でもあった。

何作品か舞台挨拶を観るチャンスもあったんだけれど、

都合がつかずこの作品が初の舞台挨拶経験となった。

実際に主演の水谷豊さんが登場すると

会場の盛り上がりは最高潮になり、

元々しゃべりの上手くない水谷さんらしい

笑いのポイントを確り取っているところで

やはり主演俳優は違うという事を感じた。

最後には劇場スタッフからの花束だけでなく、

観客が突然目の前に歩み寄りお酒をプレゼントするという

ハプニングもあり盛り上がった中で作品鑑賞となった。

さて今年の閉幕作品となる劇場版相棒2だけれど、

私自身普段からドラマを観ている訳じゃないから

ストーリーの流れはこの作品のみでしか実はわからない。

前作と違うのは今作は警察内部の利権争いで

その正義が問われるという事だ。

その利権争いの先に思わぬ結末が待っている。

果たして右京の正義とは一体何なのだろうか?

キャスト

杉下右京演じる水谷豊

神戸尊演じる及川光博

米沢守演じる六角精児

朝比奈圭子演じる小西真奈美

八重樫哲也演じる小澤征悦

小野田公顕演じる岸部一徳

長谷川宗男演じる國村隼

金子文郎演じる宇津井健

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

警視庁本部内で人質籠城事件が発生。

人質は、各部の部長ら幹部12名。

現場の会議室は機動隊と特殊捜査班SITに完全包囲されるが、

犯人の動機は不明。

要求もないまま、時間だけが過ぎていく。

いち早く事件に気づいたのは、

偶然に犯人と遭遇した神戸尊とその連絡を受けた杉下右京。

右京は会議室内の様子を把握するため奇策に出る。

実質的トップに立った中園参事官が捜査本部の指揮をとるが、

一向に進展しない事態に、捜査一課のメンバーは苛立つばかり。

そこに右京が持ってきた情報により、

籠城犯が元警視庁刑事の八重樫哲也だと判明。

にも関わらず2人は捜査の外に追いやられるが、

籠城前に尊が八重樫から助け出した女性が

総務部装備課の朝比奈圭子だとつきとめた。

そんな時、会議室内から2発の銃声が響き、

中園らの指示でSITと機動隊員たちが強行突入!

事態は終息し、人質12名は無事に保護されるが、

籠城してまで八重樫が求めたものが何だったのか、

12名は事情聴取に対し何も証言しない。

疑問を持った右京と尊は、独自に幹部たちへの聞き込みを始める。

一方、事件の報告を受けた警察庁幹部の小野田官房室長は、

金子警察庁長官と共に、不穏な動きを見せ始めていた。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとしてテレビシリーズと並行して

進んでいるので結末だけ考えるとシリーズの流れを

大きく変える出来事がある訳なのだが、

その前にこの事件の経緯から考えていくと、

事件はある日警視庁に乗り込んできた犯人が

警視庁幹部を人質にして会議室に立て籠もるところから始まる。

まずどうして犯人がこの日に警視庁の幹部12人が

集まって会議をする事が知っていたかという事なんだけれど、

これは元警視庁の依願退職者であり、

内部に詳しかったからであり、

犯人は八重樫哲也で元公安部に属していた人物だった。

八重樫哲也は警視庁幹部にある事を聞き出そうとしていた訳だけれど、

事件はSATが突入し犯人八重樫哲也は揉み合いの末射殺された。

その射殺で犯人八重樫哲也は誰に撃たれたか?という事だった。

揉み合いなのでそのはずみで正当防衛を主張した幹部たちだったが、

この事件には裏がありその操作を右京と神戸が調べ始めた。

まず調べたのは犯人八重樫哲也が

どうして12人の警視庁幹部を人質に捕ったのか?という点だった。

実はこれには7年前に起こったあるテロ事件が絡んでいて、

その事件を右京と神戸は調べ始めた。

その結果八重樫の部屋からある人物の写真が見つかった。

その人物は上海イスラム系のマフィアで

日本でテロ活動の拠点を作ろうとしていたらしい。

その後更なる調査で鑑識米沢の手を借りてあるアジトへとたどり着いた。

しかしそのアジトには既に死後1週間経過していた

写真に写った人物が亡くなっていた。

どうやら八重樫はこの人物から何か聞き出そうとしていたらしい。

しかし死体はその後米沢1人の時に襲われ、何者かに運び出された。

そしてさらに捜査を続けると7年前の事件に

元公安の朝比奈圭子が絡んでいる事突き止めた。

その事件は中国系マフィアの殲滅作戦だったが、

ある事がキッカケで朝比奈圭子の恋人が殉職し、

そこに八重樫も絡んでいた。

その事件は実は元々警視庁の裏の実力者が

絡んだいわゆる作り上げた事件という事を

突き止めるまでこぎつけていたのだった。

そこから事件は警視庁と警察庁の利権争いに

右京も神戸も巻き込まれていく。

果たして事件の結末は・・・

結末は劇場で観てほしいけれど、

最終的には警視庁と警察庁の利権争いも絡んでくるのだが、

そこまでしても右京は自らの正義を貫こうとしている。

警視庁も警察庁もそれぞれの利権があり、

その利権争いで事件をもみ消そうとしている姿が

描かれていく訳だけれど、それに屈しない右京がそこにいた。

終盤の利権争いはある意味底なし沼の状況に陥っていると言っていい状態だ。

早い話簡単には決着しない訳で、

事件を解決しようとした右京と神戸を警視庁、

警察庁のトップがもみ消そうと躍起になる。

罪を犯しても警察がそれを裁けない現実には

日本のスッキリしない現実を映しているようだった。

総評として事件としては右京と神戸は解決させているものの、

その事件は上の力で揉み消されてしまった。

右京はそれでも権力に屈せず正義を導く姿は

信じる正義が正しければ困難でも進むべき

というメッセージと捉えられるだろう。

今年最後の作品としてこの1年スッキリしない事があまりにも多すぎた。

それでもスッキリしなくてもそれぞれが信じる正義へ

進んで行く事が大切なのだと右京の正義が示しているのかもしれない。

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