27日横浜ベイスターズを売却交渉していた

住生活グループとTBSホールディングスの交渉が決裂し

来季もTBSホールディングスが横浜ベイスターズを保有する事が決まった。

当初は順調に交渉していると思われたものの、

新潟などへの移転が話の中で出始めた頃から横浜市長や神奈川県知事、

1部の横浜ファンから移転反対、移転に不愉快などの意見が続出し

TBSホールディングスも横浜残留を前提にした

交渉一辺倒に終始した事により本拠地移転を考えていた

住生活グループは横浜ベイスターズ買収を断念するに至った。

これで横浜ベイスターズは来季もTBSホールディングスを

親会社として運営されるが、

この問題を機に毎年横浜ベイスターズの買収問題がくすぶる事になった。
やはり住生活グループは横浜からの移転を考えていた事が明らかになった。

それに反発した1部の横浜ファンだけでなく

横浜市長、神奈川県知事までもが住生活グループの買収に対し

反発不快感の発言が続出した事で買収に前向きだった

住生活グループは横浜に対する態度に嫌気を差して

撤退したと言わざる得ないだろう。

そもそもどうしてこのような買収問題になったのかを良く考えるべきだろうし、

その問題を作ったのは横浜市長であり、

神奈川県知事であり横浜ファンだという事を

認識すべきなのではないだろうか?

この買収問題が表面化する前まで

横浜ベイスターズは観客動員事実上の最下位の11位だ。

東北楽天の最下位は球場の収容人数の関係もあり無理もないが、

巨人、阪神戦がなければ平均1万5千人も

収容できなかったのではないだろうか?

このご時世観客収入が伴わなければ放映権、

広告収入が落ちている中で当然大幅な赤字を抱える事になる。

それが何年も続いてきた訳だから

当然TBSホールディングスが身売りを考えるのも当然の流れだった。

これがほぼ全試合満員の9割の集客力があってそうなるなら

これは不可抗力もしくは経営者の責任になる訳で

この点からも横浜ファンにも球場へ足を運ばなかった責任がある。

これがプロ野球を経営してない経営者から考えたら

球団そのものを買収するのには魅力があるだろうけれど、

横浜に本拠地を置く魅力があるとは到底思えないのは必然だし、

実際に横浜スタジアムの有価証券収支報告書には

収入の25%の約8億が球場使用料に宛てられ、

横浜スタジアムの広告費約30億並びに

その他収入全てが横浜スタジアムへ入る

という契約内容には球団経営を圧迫していたと言わざる得ない。

8億+30億+その他収入を5億と仮定したら=43億という収入のうち

1円も得られない訳だから年間30億の赤字を抱える球団としては

これほど理不尽な契約内容もない。

横浜スタジアムを本拠地にする理由は

交通網が良い以外の理由が見当たらない訳だ。

普通交通網が良ければ客が集まると言われるけれど、

横浜は残念ながらそれに当らない。

現実に日本最高の集客できる日産スタジアムを

ホームにするJ1横浜F・マリノスが2万人前後しか集められない。

こういう事実からしても集客できるスタジアムを持っていても

客を集められないのが今の横浜市なのだ。

これは住生活グループだけでなく、

横浜を買いたいと思うオーナーがいれば

当然横浜以外をホームにして出直したいと思っても不思議じゃない。

それ以上に最も良くなかったのが

こういう赤字球団を買いたいという

住生活グループに対して1部の横浜ファン、市長、知事が

買収する事に対し不信感を露わにした事も

住生活グループが手を引いた一因でもあるだろう。

思えば6年前の近鉄とオリックスの合併で

球界再編問題が起きた時近鉄ファンはどこか買い手はいないのか?

という事を誰もが叫んだ。

そして現れた救世主が当時ライブドア社長だった堀江貴文さんだった。

この救世主に近鉄ファンはどれだけ涙して喜んだ事だろうか?

それを踏みにじろうとした旧態依然のオーナーたちは

この事を快く思わなかった。

これで史上初のストライキへと向かった訳だが、

その時の苦労を思えば球団が無くなるという危機感を

1部横浜ファン、市長、知事は持たなければならなかった。

球団が地方へ行っても残るか?

それともこのまま口加えて無くなるのを望むか?

2択だったら間違いなく前者を選ぶだろう。

この住生活グループの救いの手を1部横浜ファンと

市長、知事は拒否した訳だ。

残留万々歳と喜んでいる場合じゃない事は明らかであり、

これからもTBSホールディングスはタイミングを計っているはずだ。

もちろんTBSホールディングスも

横浜からの移転も容認する事を前提とした交渉が絶対必要だし、

そうでなければこれ以上横浜残留に拘って

買収する企業があるとは到底思えない。

仮に住生活グループが数年横浜残留しても数年後に移転を視野に入れていた

可能性もある訳で、その候補地として誘致に積極的な新潟、

それ以外にも静岡、京都を候補にしていたようだが、

それら候補地すら1部横浜ファン、市長、知事は批判的で中傷的だった。

ただこれらの都市はあくまで候補地だっただけであり、

救いの手を差し伸べる都市になったはずだ。

それを中傷するような人たちの球団を

住生活グループは買いたくないと途中で思ったのでは?と推測で感じる。

いずれにしても球団は残ったが、希望は望めないチームのままだ。

この選択が本当に良かったのかそれは今後数年で答えが出るだろう。

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