10月22日公開の映画「雷桜」を鑑賞した。
この映画は将軍候補の男と天狗と言われて山で育った女が
偶然の出会いをして惹かれ合っていくさだめにより
結ばれないラブストーリーである。
江戸時代の1820年代を舞台に身分により結ばれる事のない
2人が出会いから別れまでの葛藤を描き切っている。
この映画は将軍候補の男と天狗と言われて山で育った女が
偶然の出会いをして惹かれ合っていくさだめにより
結ばれないラブストーリーである。
江戸時代の1820年代を舞台に身分により結ばれる事のない
2人が出会いから別れまでの葛藤を描き切っている。
時代劇が続く第4クールだけれど、
雷桜はラブストーリーという事で、
身分の差により結ばれる事のなかった2人が出会い、
そして別れるまでを描かれる訳だけれど、
今の時代は自由に出会えて、
自由意思により結ばれ易い時代だからこういう
さだめられた人生というのを理解するのは困難なのかもしれないけれど、
そういう時代を経て今の自由を得られている。
この時代は身分制度が特に厳しく、
将軍家と一般の商人や百姓が結ばれる事はあり得なかった。
そんな時代に出会ってしまった2人はやがて恋に落ちて、
そして結ばれ、そして別れの日がやってくる。
その結ばれなかったラブストーリーをレビューしていきたいと思い。
キャスト
将軍11代将軍家斉の十七男として生まれ、清水家の当主。
幼い時に母から愛されず、病弱もあり心身不安定で笑った事がない。
そんな中で運命の人と出会う
清水斉道演じる岡田将生
庄屋の娘として生まれるが、生後まもなく誘拐され山で育つ。
しかし斉道と出会った事で山を下りて実家に戻ってから斉道と恋に落ちる
潮田遊演じる蒼井優
元は庄屋潮田家の次男で斉道の家臣として斉道を支える
助次郎演じる小出恵介
斉道の御三卿で斉道が幼いころから仕えている
榎戸角之進演じる柄本明
遊を誘拐したが殺せず山に隠れて遊を育てた
田中理右衛門演じる時任三郎
遊の母で山で育ち常識を知らない遊を暖かく迎え大きな愛で受け止める
たえ演じる宮崎美子
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
徳川将軍・秀斉の十七男として生まれた清水斉道は、
母の愛を知らず心に病を抱えていた。
一方、瀬田村の山で生まれ育った野性の娘・雷。
雷の住む瀬田山の中腹には、奇妙な巨木≪雷桜≫があった。
斉道は、病の静養のため、瀬田村に向かう道中、
美しくも奇妙な樹≪雷桜≫の下で、雷と出会う――。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして結ばれないさだめというテーマにした
ラブストーリーだけれど、
確かにどの時代でも結ばれない人たちはいるし、
この時代では将軍家と一般人というまずありえない身分の差が
2人の恋をさらに大きなものにしていく訳だけれど、
その出会いは本当に偶然の出会いだった。
まず斉道は11代将軍家斉の十七男として生まれたということに
なっているけれど、確かに家斉の側室を含めた子の中には
清水家当主になり紀州藩藩主になった人物が実際に存在するんだけれど、
確かにその人物がモデルにしたのだろうとは思う。
その11代将軍家斉の子たちは
実に50人を超える子たちが生を受けたけれど、
その半数が成年を待たずに亡くなっている。
この時代は栄養不足もあるだろうけれど、
そのまますんなり育つ事の難しかった時代でもある。
その斉道もまた病弱であり、心の病を患っていた。
確かにこれだけ多くの子供がいると同じように
愛情を注ぐことは難しいだろうし、
側室の母もまた苦しんだ者も少なくなかっただろう。
そんな斉道は静養のために潮田村へ静養へやってきた。
そこで斉道は1人行動するが、そこで突然1人の女に襲われた。
最初は女とわからず争ったが、
斉道が気絶した事で戦った遊は斉道を助けるのだった。
これが2人の運命の出会いだった。
出会った2人はこれにより会う事になるんだけれど、
遊には敵対する藩の藩士理右衛門に育てられていたのだった。
それを知らない遊は再び斉道に出会った時遊は理右衛門を止めるのだった。
これで理右衛門との別れとなり遊は本来の実家である庄屋へ戻る事になった。
実家に戻った遊を待っていたのは母と斉道の家臣となっていた助次郎らだった。
実家に戻ったものの山の生活に慣れてしまった遊には居場所がなかった。
そんな中遊は斉道の静養を兼ねた山の案内役を買って出る。
これが2人の距離を縮めていくのだが、
縮まれば縮まるほど2人の恋は高まっていった。
静養を終えて江戸に戻る斉道は再び
遊に会いに来るという約束をして江戸に戻ったのだった。
そして斉道に待っていたのは紀州藩主になる
という将軍家斉からの通達だった。
これに逆らえば命はない。
斉道は悩んだ末遊に別れを告げるために再び潮田村へと密かに向かう。
密かに向かったが、それを敵対する藩に察知され斉道は命を狙われていた。
そんな中斉道と遊は再び再会しそして結ばれる。
しかしその直後2人は襲われ斉道は傷を負う。
果たして2人の運命は?
結末は劇場で観てほしいけれど、
どうして2人は打ち解ける事ができたのか?
という事になるんだけれど、
これは冒頭の回想からもわかるんだけれど、
斉道と遊は生まれこそ身分は違うけれど、
育った境遇はそれぞれ母の愛情を知らないまま育った事にあった。
斉道は母の愛情を受けられず、
遊もまた幼い時に誘拐され愛情を知らないまま育った。
そんな同じ境遇で育ったからこそ2人の距離は次第に縮まっていった。
これは何かの境遇が一緒だと意気投合するケースは少なくない。
斉道と遊はそんな境遇により意気投合した。
今まで知らなかった世界を知った斉道は次第に笑顔を取り戻していく。
しかし運命はそれを許してくれなかった。
身分が違うだけで人生が決まってしまう時代において
2人が結ばれる事は許されるものじゃなかった。
最後まで叶わなかった恋に終わりを告げたのだったが・・・
総評として2人がこの時代に結ばれる事は確かになかったけれど、
その愛は結ばれていた。
それが何を意味しているのかは劇場に行けばわかるけれど、
例え離れていても2人が愛した時間は
斉道が亡くなった後も亡くなる事なく続いていた事を
ラストシーンで描いてくれていたけれど、
もしその事実を斉道が知ったらどう思ったのだろうか?
とはラストシーンの後に思った。
ただそれを知ったら将軍家は排除しただろうけれど、
2人の育んだ愛の時間はわずかな時間だったけれど存在した。
その愛を遊は斉道との別れの後でも育んでいた事を
それだけ斉道を真剣に愛したからこそでもあり、
時代が違えば2人は必ず結ばれたのだと思いました。

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雷桜はラブストーリーという事で、
身分の差により結ばれる事のなかった2人が出会い、
そして別れるまでを描かれる訳だけれど、
今の時代は自由に出会えて、
自由意思により結ばれ易い時代だからこういう
さだめられた人生というのを理解するのは困難なのかもしれないけれど、
そういう時代を経て今の自由を得られている。
この時代は身分制度が特に厳しく、
将軍家と一般の商人や百姓が結ばれる事はあり得なかった。
そんな時代に出会ってしまった2人はやがて恋に落ちて、
そして結ばれ、そして別れの日がやってくる。
その結ばれなかったラブストーリーをレビューしていきたいと思い。
キャスト
将軍11代将軍家斉の十七男として生まれ、清水家の当主。
幼い時に母から愛されず、病弱もあり心身不安定で笑った事がない。
そんな中で運命の人と出会う
清水斉道演じる岡田将生
庄屋の娘として生まれるが、生後まもなく誘拐され山で育つ。
しかし斉道と出会った事で山を下りて実家に戻ってから斉道と恋に落ちる
潮田遊演じる蒼井優
元は庄屋潮田家の次男で斉道の家臣として斉道を支える
助次郎演じる小出恵介
斉道の御三卿で斉道が幼いころから仕えている
榎戸角之進演じる柄本明
遊を誘拐したが殺せず山に隠れて遊を育てた
田中理右衛門演じる時任三郎
遊の母で山で育ち常識を知らない遊を暖かく迎え大きな愛で受け止める
たえ演じる宮崎美子
他多数のキャストでストーリーが進行する。
ストーリー
徳川将軍・秀斉の十七男として生まれた清水斉道は、
母の愛を知らず心に病を抱えていた。
一方、瀬田村の山で生まれ育った野性の娘・雷。
雷の住む瀬田山の中腹には、奇妙な巨木≪雷桜≫があった。
斉道は、病の静養のため、瀬田村に向かう道中、
美しくも奇妙な樹≪雷桜≫の下で、雷と出会う――。
結末は劇場で観てほしいけれど、
今回のレビューとして結ばれないさだめというテーマにした
ラブストーリーだけれど、
確かにどの時代でも結ばれない人たちはいるし、
この時代では将軍家と一般人というまずありえない身分の差が
2人の恋をさらに大きなものにしていく訳だけれど、
その出会いは本当に偶然の出会いだった。
まず斉道は11代将軍家斉の十七男として生まれたということに
なっているけれど、確かに家斉の側室を含めた子の中には
清水家当主になり紀州藩藩主になった人物が実際に存在するんだけれど、
確かにその人物がモデルにしたのだろうとは思う。
その11代将軍家斉の子たちは
実に50人を超える子たちが生を受けたけれど、
その半数が成年を待たずに亡くなっている。
この時代は栄養不足もあるだろうけれど、
そのまますんなり育つ事の難しかった時代でもある。
その斉道もまた病弱であり、心の病を患っていた。
確かにこれだけ多くの子供がいると同じように
愛情を注ぐことは難しいだろうし、
側室の母もまた苦しんだ者も少なくなかっただろう。
そんな斉道は静養のために潮田村へ静養へやってきた。
そこで斉道は1人行動するが、そこで突然1人の女に襲われた。
最初は女とわからず争ったが、
斉道が気絶した事で戦った遊は斉道を助けるのだった。
これが2人の運命の出会いだった。
出会った2人はこれにより会う事になるんだけれど、
遊には敵対する藩の藩士理右衛門に育てられていたのだった。
それを知らない遊は再び斉道に出会った時遊は理右衛門を止めるのだった。
これで理右衛門との別れとなり遊は本来の実家である庄屋へ戻る事になった。
実家に戻った遊を待っていたのは母と斉道の家臣となっていた助次郎らだった。
実家に戻ったものの山の生活に慣れてしまった遊には居場所がなかった。
そんな中遊は斉道の静養を兼ねた山の案内役を買って出る。
これが2人の距離を縮めていくのだが、
縮まれば縮まるほど2人の恋は高まっていった。
静養を終えて江戸に戻る斉道は再び
遊に会いに来るという約束をして江戸に戻ったのだった。
そして斉道に待っていたのは紀州藩主になる
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そんな中斉道と遊は再び再会しそして結ばれる。
しかしその直後2人は襲われ斉道は傷を負う。
果たして2人の運命は?
結末は劇場で観てほしいけれど、
どうして2人は打ち解ける事ができたのか?
という事になるんだけれど、
これは冒頭の回想からもわかるんだけれど、
斉道と遊は生まれこそ身分は違うけれど、
育った境遇はそれぞれ母の愛情を知らないまま育った事にあった。
斉道は母の愛情を受けられず、
遊もまた幼い時に誘拐され愛情を知らないまま育った。
そんな同じ境遇で育ったからこそ2人の距離は次第に縮まっていった。
これは何かの境遇が一緒だと意気投合するケースは少なくない。
斉道と遊はそんな境遇により意気投合した。
今まで知らなかった世界を知った斉道は次第に笑顔を取り戻していく。
しかし運命はそれを許してくれなかった。
身分が違うだけで人生が決まってしまう時代において
2人が結ばれる事は許されるものじゃなかった。
最後まで叶わなかった恋に終わりを告げたのだったが・・・
総評として2人がこの時代に結ばれる事は確かになかったけれど、
その愛は結ばれていた。
それが何を意味しているのかは劇場に行けばわかるけれど、
例え離れていても2人が愛した時間は
斉道が亡くなった後も亡くなる事なく続いていた事を
ラストシーンで描いてくれていたけれど、
もしその事実を斉道が知ったらどう思ったのだろうか?
とはラストシーンの後に思った。
ただそれを知ったら将軍家は排除しただろうけれど、
2人の育んだ愛の時間はわずかな時間だったけれど存在した。
その愛を遊は斉道との別れの後でも育んでいた事を
それだけ斉道を真剣に愛したからこそでもあり、
時代が違えば2人は必ず結ばれたのだと思いました。



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