17日Jリーグ10第26節最終日が行われ、

アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンで

首位名古屋グランパスと対戦し、

4対1でアルビレックス新潟がMFマルシオのFK、

MF三門のジャンピングボレー、

FW大島のゴール、MFマルシオの止めのゴールで首位名古屋を撃破し

10勝8分8敗勝ち点38得失点差+4で10位を守り上位争いに残った。

負けたら上位争いから大きく後退し、

首位名古屋の独走を決定づける試合で

新潟はMFマルシオ、ミシェウが縦横無尽に駆け回り

名古屋を粉砕しリーグ戦展開と

上位争いに生き残る事ができた試合だった。
この5試合MFマルシオの欠場と共に失速した新潟だけれど、

前回の天皇杯から復帰し、この試合ではMFミシェウも復帰し、

U−21の加藤、酒井が戻ってきて

ようやく戦えるメンバーが揃った。

ただこの試合MFヨンチョルが出場停止と

得点源不在をどうカバーするかがポイントにもなったし、

攻撃力抜群の名古屋の3トップをどう止めるのかがポイントにもなった。

しかし徐々に相手の攻撃に慣れてきた中で

新潟は名古屋の守備陣を切り裂く事に成功していくのだった。

そんな首位名古屋を撃破した試合を振り返りたい。

アルビレックス新潟のフォーメーションは4−3−2−1

GK東口

DF

右SB西 CB千葉 CB永田 左SB酒井

MF

右MF小林 アンカー本間 左MF三門

トップ下マルシオ ミシェウ

FW大島

システムそのものは名古屋の守備を考えクリスマスツリーを基本にし、

攻撃時は三門が上がって4−2−3−1のダブルボランチに

変形する布陣で挑んだ。

試合は序盤から名古屋の攻撃に対して引き気味に試合を展開する。

確かにこのメンバーなら中央を固めたくなるのも解るし、

失点したくない気持ちもわかるけれど、

これでどうやってカウンター攻撃を決めるのか?というのがあった。

確かに最初の15分は完全に名古屋に押される展開ばかりだったけれど、

相手が前掛りになっているところを

マルシオがミシェウがドリブルとパスとサイドチェンジで崩していった。

そして前半30分FKのチャンスにMFマルシオが

絶妙のFKが見事に突き刺さり新潟が待望の先制点で均衡が破れた。

しかしその直後の前半33分名古屋は

セットプレーのチャンスを活かし

FWケネディのゴールで同点に追いつかれた。

しかし新潟は次第に名古屋の攻撃に慣れてきた中で

カウンターから前半43分MFミシェウのクロスを

MF三門がジャンピングボレーで

GK楢崎のゴールを破り再び勝ち越すと、

前半45分にはこれまたカウンターから

MF本間のクロスをFW大島が押し込み前半を2点リードで折り返した。

名古屋のシステムは4−1−2−3と

昨年新潟がやっていたシステムだから

当然自分たちがやっていたシステムの長所と弱点を知っていた。

その中で新潟は本来埋めなければならない

トップ下2人の守備の甘さをついて

WとSBの間のスペースをついていった事で

見事にカウンター攻撃が決まった2点だった。

後半は新潟ペースで進み名古屋の攻撃が単調になった

後半7分名古屋はMF中村がこの日2枚目の警告で

退場となり名古屋はこれで完全に反撃のペースを失った。

これから新潟は上手くボールを回せるようになり、

名古屋も機能しない3トップから

中盤を小川、ダニウソン、三都主の3枚にして

押し上げを図るがFWが減った事で

運動量の少ないケネディへのマークに集中できるようになり、

後半29分サイドからMF三門のグラウンダーを

MFマルシオが冷静に決めて名古屋の息の根をほぼ止めた。

その後名古屋も前掛りになるが、

前線にマルシオとミシェウを残して

大島を下げてDF鈴木を投入して5バックに変えて、

カウンター攻撃に徹する。

後半45分絶妙のカウンター攻撃で名古屋DF陣を

完全に崩してMFマルシオがハットトリックを狙ったが

GK楢崎に防がれた。

結局このまま終了し新潟は首位名古屋に勝利し

ホームゲームではこれで6連勝として上位争いにも踏み止まった。

負けたら上位争いから脱落のピンチに

やはりMFマルシオがそのピンチを救ってくれた。

試合前から名古屋の攻撃を見越してカウンターに徹する事を

決めていたのだろうけれど、

FW大島がポストプレーでカウンターを演出した事で見事に機能した。

これもマルシオとミシェウがいたからこそであり、

ようやく攻撃の形が見えてきたようにも思う。

中央でつぶれ役となる代わりに

トップ下のマルシオ、ミシェウが

ドリブル、パスと絶妙の展開で

名古屋ディフェンスを崩していった。

それには後ろからの押し上げが必要なんだけれど、

前半15分まではできなかったけれど、

マルシオ、ミシェウにボールが集まり出した

20分過ぎからサイドバックも上がれるようになった。

それにより攻撃の幅が広がったんだけれど、

大島が中央に陣取った事でサイドバックは

クロスにあまり迷いが少なかったし、

素早く崩すために素早いクロスがこの試合では見られた。

相手ディフェンスが戻ってからのクロスでは効果が薄いけれど、

ある程度相手が戻らないところでクロスを上げれば

CBはどうしても大島と競らなければならない。

そうなればサイドのスペースが空くので

そこでボールを拾えたのがこの試合だ。

矢野が抜けてから5試合カウンター攻撃をどうするか

というのがあったけれど、

大島がいる時にどうカウンター攻撃するのか?

という問題点はこの試合でようやく解決を観た感じだ。

大島先発したリーグ戦での勝利は実に11か月ぶりだったんだけれど、

苦しんだ末に大島をどう活かすか?

という問題点を解決できたという点では

新潟が上位争いをする上で重要な試合になっただろう。

これもマルシオ、ミシェウが欠場した

2試合で見つけられた結果なのだと思う。

これで名古屋とは1か月後の天皇杯で再び激突する訳だけれど、

新潟にとって10月の試合を超えると

11月以降の残り試合の殆どは下位中心の戦いになる。

唯一上位なのが勝ち点差1の広島だけになるだけに次の東京、

その次の鹿島戦は上位争いができるかどうかが掛ってくる試合になる。

東京戦ではヨンチョルが復帰するのでベストメンバーが揃う。

ここで勝利できれば上位争いに参加できるだけに

何としても勝ち点3を持ち帰ってきてほしいところだ。

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