8日サッカー国際親善試合キリンチャレンジカップ2010

日本対アルゼンチン戦がさいたまスタジアム2002で行われ、

1対0で日本がFW岡崎のゴールを守り切り

世界最高峰メッシに最後までゴールを許さず勝利し

ザックジャパン初戦を白星で飾った。

試合は立ち上がりからアルゼンチンの個人技に押し込まれる

シーンの連続だったが、時間の経過とともに次第に落ち着きを取戻し、

前半19分MF長谷部のシュートのこぼれ球を

FW岡崎が押し込み待望の先制点を上げる。

これでアルゼンチンは攻勢に転じようとするが、

次々の故障者が続出し前半は押し切れないまま折り返した。

後半日本も守備をコンパクトに保ちながら

素早い速攻でアルゼンチンゴールを襲うがゴールを割れず、

終盤アルゼンチンの攻撃に押されるが

最後までゴールを許さずこのまま逃げ切り

日本はアルゼンチンとの国際Aマッチで初勝利を上げた。

これでザックジャパンは初戦を白星で飾り

ブラジルへのスタートを幸先よく飾った。
ザックジャパンの本当の初戦となったアルゼンチン戦だけれど、

始まる前は大差で負けなければ御の字と思えるほどだっただけに

これだけ押し込まれながらも最後までゴールを許さなかったのは

大きな自信になる勝利となった。

今回のアルゼンチンはほぼベストメンバーが来日し

メッシを筆頭とする攻撃陣は前回のスペイン戦で

4ゴールを上げていた。

ゆえにこの勝利は日本にとって大きな一歩になったし、

これからザックがどういうサッカーをしたいのかが見えた試合でもあった。

ザックジャパン初戦を振り返りたい。

ザックジャパンのフォーメーションは4−2−1−3

GK川島

DF

右SB内田 CB今野 CB栗原 左SB長友

MF

ボランチ 長谷部 遠藤

トップ下本田

FW

右W岡崎 CF森本 左W香川

登録上FWが本田を含めて4人となったので攻撃的な布陣として捉え

私は4−3−3(4−2−1−3)のフォーメーションで観たけれど、

応用として守備時にはWがSHになる

4−2−3−1にもなる布陣でスタートした。

試合は立ち上がりからアルゼンチンの前線からのプレッシャーに

ピンチと危ない場面が続いた。

この試合ではCBの闘莉王、中沢が欠場した事で

リーグ戦でCBを務める今野、そして栗原のコンビで

スタートしたがやはり硬さがあったのだろうミスの連続で

危うく失点の場面もあった。

しかし立ち上がり10分を超えると落ち着きを取戻し

本来の守備ができるようになった。

それ以上にこのメンバーでやりたい戦術が見えたのは攻撃は素早く行い、

サイドチェンジで相手を崩していく速攻カウンターもしくは

サイド攻撃で相手を揺さぶるシーンが目立った。

特に左Wの香川のドリブルが起点となり、

トップ下の本田が試合を落ち着かせ森本を含めて

3人で何度もチャンスを演出した。

3人はイタリア、ドイツ、ロシアと海外リーグでプレーし

特に本田と香川は欧州リーグに出場している。

特に香川はドイツリーグで7試合4ゴールと

目覚ましい活躍で試合を重ねる毎に成長している姿を

アルゼンチン相手でも十分通用するプレーを見せてくれた。

やはりフィジカルの強いドイツ、ロシアでプレーする2人は

アルゼンチンのレギュラーと張り合えるだけのフィジカルを備え、

さらに個人技も互角だった。

メッシは別格だけれど、それ以外の選手と比べても

世界の主要リーグでレギュラーとして

十分通用するところをみせてくれた。

それ以上にザックジャパンのサイド攻撃の要となる

両サイドバックの内田と長友もそれぞれイタリア、ドイツで

成長している姿をみせてくれた。

特に長友は攻守で更なる自信をつけたようだし、

1対1で負けない強さがさらにレベルアップした。

内田は怪我で出遅れたけれどそれでもドイツでプレーするだけあって

少しずつ成長している。

そこに長谷部がボランチでチームを纏めているので

このメンバーがこれからの4年間の主軸になるのは間違いない。

そしてその長谷部のミドルシュートのこぼれ球は

前半19分にFW岡崎が押し込みアルゼンチンから

待望の先制点を奪う。

ここからアルゼンチンの反撃が始まるが、

アルゼンチンにアクシデントが2つも続き

けが人の交代で反撃のチャンスを活かせず前半を折り返した。

後半日本もサイド攻撃からチャンスを作るが、

アルゼンチンの守備の前にあと一歩届かない。

それでも前回の石頭ジャパンより格段に

攻撃に対するアイディアがあり、

その攻撃に大きな可能性を感じさせてくれるプレーの連続に

ゴールを割れなくても攻撃に対する期待は大きく膨らんだ。

そして守備面についても話ではゾーンプレスという話だったけれど、

正確にいうとゾーンディフェンスで

中央を確り固めて跳ね返したところで

FWによる速攻カウンター攻撃を行う戦術は

イタリアサッカーの基本が確り観る事ができた。

試合はこのままメッシにゴールを許さず逃げ切り

日本はアルゼンチンとの国際Aマッチで初勝利を手にし

ブラジルへの大きな一歩を踏み出した。

初戦の相手として1番厳しいであろう

アルゼンチン相手に見事な勝利を上げたザック監督だけれど、

その戦術はやはりイタリア独特である

カテナチオを確り取り入れたサッカーを展開する事が良く解った。

イタリアサッカーもCBは長身選手ばかりが務めた訳じゃなく、

かつて80年代から90年代に活躍したバレージ、

そしてドイツW杯ではMVP的な活躍をした

カンナバロは180cmのない選手だった。

彼らがその体格のハンディを補う上でカバーしたのは

ポジショニングでありカバーニングである。

当然いくら相手が大きくても素早くディフェンスゾーンに入れば

防ぐ事ができるし、高いとは言えない今野と栗原のコンビで

空中戦で負けなかったのは確りしたゾーンディフェンスが

できていたからだ。

これはこの試合のフォーメーションでも表れているけれど、

ザックはアンカーシステムではなくダブルボランチを採用した。

その事で中央のサイドバックをやや中央気味にしても

WをSHまで下げてサイドバックをカバーするシーンが

岡崎や香川が確り行った。

中央を固める事で相手がサイドから崩そうとするところを

サイドバックとサイドハーフで抑え

人数的優位をゴール前で作る事が可能だ。

世界最高峰のメッシにこそ1度崩されたけれど、

全体的に中央を固めた事でサイドはサイドの選手がカバーする

というディフェンスはわずか4日間の間で

今までと違うディフェンスと聞かれたのがある意味わかった。

確かに今まで守るには守っていたけれど中央を固めるけれど、

サイドを破られる事で失点を重ねた事も少なくなく、

さらには中央もそれほど大きく固める訳じゃあない感じだったから

どうしてもここというシーンで崩される事があった。

だがこの試合では相手が強かった事もあるんだけれど、

確りしたディフェンスがザックジャパンの骨格である事を

示した守備だった。

そして攻撃面についてはイタリアサッカーは

カテナチオで堅い守りから少ない人数でカウンタ−攻撃を

展開するケースが多いんだけれど、

多くは2トップもしくは1トップに合わせる感じだが、

ザックの攻撃サッカーはカウンターとサイド攻撃の

2段構えによる攻撃である事だ。

カウンター攻撃だと独走ドリブルかロングボールの一発が

多くなるんだけれど、

ザックの攻撃では両Wの香川、岡崎、

そしてトップ下の本田でボールを繋ぐか、

ドリブルで突破し、相手を引き付けてから

サイドチェンジで攻め上がってきた

サイドバックの攻撃参加も加える速攻カウンターサイドチェンジ攻撃だ。

確かに人数が足りない中でボールのあるところに

引き付けられてしまったら逆サイドはスペースが空く訳だから

そこを上手く使って相手を翻弄する狙いは

石頭ジャパンではまずありえなかった戦術だ。

通常のカウンター攻撃だけでなく、

そこに更なるアクセントをつける事で幅広い攻撃を展開していく。

そこに長身のCFがいると高さも加わるという訳だが、

森本でもスピードとそれなりの高さ個人技があるので

彼で十分補えるだろう。

この試合で感じるのは攻撃には様々なアクセントがある事で

多彩な攻撃を展開できるし、

イタリアでもそうだけれど、

南アフリカの時のようにファンタジスタがいないと

カテナチオだけでは打開できないという事も証明しているように、

今の日本にはそれを打開できる本田、香川というファンタジスタが

いるのは心強いし、これから8年は彼らが

日本代表の主役になるのを感じさせた。

これまでザックは10年間結果を出していない

という話が何度も上がっている訳だけれど、

彼のキャリアで最も輝いたのはヴウディネーゼでの成果は

発展途上のチームには向いているけれど、

ある程度完成されたチームではそれまでの

確固たるシステムと戦術があるために変更しづらい面があり

ACミランを優勝に導いても翌年システムの不一致で

解任されたケースがその象徴なのかもしれない。

今の日本代表は守備に対する力こそ証明したものの

発展途上のチームである事を考えれば

この試合1試合だけだけれど適任者なのだと感じる。

私が日本代表が目指すべきチームは

フランスの華麗な中盤とイタリアの堅守速攻を組み合わせたサッカー

だと思うのでまず日本が完全に身に着けるべきは

堅守速攻サッカーから学ぶ決定力なのだと思う。

初戦を見事な勝利で飾っただけに

次の韓国戦でどれだけの力を韓国に見せる事ができるのか?

注目したいところだ。

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