6日公開の映画「食堂かたつむり」を鑑賞した。

この映画は小川糸原作の「食堂かたつむり」を映画化した作品で

母子家庭に育った少女がその環境から独立してお店を持とうと働くが、

お金も家財道具も恋も声も失い故郷に戻って

食堂をオープンして色々な人たちを幸せにする

料理を作り続けて母親と自らの出生の秘密を知って

和解していくストーリーである。

近年はじっくり食事もできないほどスピードが求められる食事だけれど、

じっくり食べる事でその味を知りそして幸せになる

料理の数々と母娘の修復が確りと描かれている。
不倫の子として育った女性が料理で

幸せを運んでくるストーリーだけれど、

その前の前フリが確りされているのでどうして声を失い、

食堂をオープンするに至ったのかを解り易く描かれている。

それ以上に不倫の子というコンプレックスが

どうしても付きまとう中で本当の出生の秘密を知る事で

次第に母娘の距離が縮まっていくのも良いストーリーだ。

誰でもそうだが産みの親は誰も選ぶことはできない。

しかもその子供が不倫でできた子供だったとしても同じで、

その環境に自らの事を恨んでしまう事も少なくないものだ。

それで飛び出してお店を持つ事を夢見て頑張っていたけれど、

ある日恋人に裏切られて声も出なくなって

戻ってきた故郷で食堂を開く事で色々な人を幸せにしていく。

食事も時間を掛けて食べる事で

安らぎと幸せを感じる時間になるけれど、

私のように5分以内に注文品が出てきて、

5分で食べてしまうような人には

そんな余裕のない毎日なのだけれど、

時々ゆっくり食事をしたいと思わせてくれる作品だった。

そんな食事のメニューと母娘の関係についてレビューしていきたい。

キャスト

恋人に騙されて失恋した事で財産も声も失って故郷に戻ってきた。

故郷で食堂かたつむりを開いてお客さんは1日1組しか扱わない。

その食事は色々な人を幸せにする倫子演じる柴咲コウ

倫子の母で女手1人で倫子を育てた。

父親と倫子の出生の秘密が次第にわかる事で

倫子との関係が縮まっていくルリコ演じる余貴美子

倫子の中学校時代の同級生で倫子に意地悪な悪戯をする

ミドリ演じる満島ひかり

倫子の食堂を訪れて事実上の最初のお客さんとなり

恋人との恋を実らせる桃演じる志田未来

倫子の事を心配して食堂かたつむりを開く事に協力し

倫子の食事を最初に食べる熊さん演じるブラザートム

ルリコの初恋の人でのちにルリコのある事情で

再会し結ばれるシュウ演じる三浦友和

他多数のキャストでストーリーが進行する。

ストーリー

失恋のショックで声を失った倫子は、

子供の頃から馴染めなかった

自由奔放な母・ルリコが暮らす田舎へ戻り、

小さな食堂を始めることにする。

お客様は一日一組だけ。

決まったメニューはなく、

お客様との事前のやりとりから

イメージを膨らませて料理を作るのだった。

訪れるお客様の想いを大切にして作る倫子の料理は、

食べた人の人生に小さな奇跡を起こしていく。

そして、いつしか“食堂かたつむり”で食事をすると

願いが叶うという噂が広まっていった。

そんなある日、倫子はルリコからあること告白される。

倫子は衝撃を受けながらも、母のための料理を作ろうと決意する。

料理を通して倫子とルリコの距離が縮まろうとしていた……。

結末は劇場で観てほしいけれど、

今回のレビューとして不倫の子として産まれたと小さい時に言われ、

大人になってから恋に破れ、夢を失い、

財産も声も失った倫子は失意のまま嫌いな母の元に帰ってきた。

その前の過程がインド人にだまされるんだけれど、

地方から出てきた人って都会の誘惑に騙されてしまうケースは

少なくないものだ。

倫子もそんな被害者の1人だった。人を信じる事ができなくなった

倫子はショックで声が出なくなってしまった。

そんな中でも倫子は自分の店を故郷で出したいと母に願い出るが、

ルリコは相手にしない。

しかしルリコの知り合いの熊さんが倫子の店を開こうと

協力して食堂をオープンするに至った。

それが食堂かたつむりだった。

この食堂には決まったメニューがなく、

お客のイメージに合わせた料理が出てくるのだった。

確かに何が出てくるかお楽しみというのはある意味楽しみはある。

そして最初の客は熊さんだった。

その熊さんが倫子の料理を食べた途端熊さんに幸せが舞い降りた。

倫子はイメージに合わせた料理で幸せにする能力に長けていたのだった。

確かにその人のイメージを読み取る能力は必要だけれど、

その能力を活かした技術が必要とするものだ。

倫子にはそれが料理として備わっていた。

それから倫子の食堂かたつむりには数多くのお客の評判を呼び、

高校生の少女は想いを伝える事ができたし、

熊さんは別れた奥さんから電話が掛かってきたりした。

しかしそれを妬んでいる人もいたのだった。

それが中学時代の同級生だったミドリだった。

ミドリはいわゆる商売敵だ。

確かに同じ商店街に似たようなお店があると

そういう評判を面白く思わない人も少なくない。

ミドリはそんな倫子の評判を妬んでいた。

そしてミドリは倫子の料理に虫を入れて評判を落としたのだった。

これはある意味犯罪行為になるのだけれど、

嫉妬したい気持ちは理解するとしても

実際に虫を入れてはいけないだろう。

そんな中で倫子はルリコに呼び出され、

ルリコは倫子の出生の秘密を話すのだった。

劇中では実にユニークな解り易い説明をしているんだけれど、

ルリコが選んだのは人工授精による出産だった。

父親の精子が誰なのかはわからないけれど、

これはある意味任意で選んだようだ。

そして倫子が生まれた。

今でこそ人工授精のよる出産も珍しくないけれど、

これが学会的には倫理的に認め難い出産方法ではある。

確かこの方法で出産をすると戸籍や保険などで色々な制約を

受けるという話を以前聞いた事があるけれど

(詳しくは専門家の方に聞いた方が良いと思うけれど)、

戸籍上では倫子はルリコの子ではあるけれど、

父親の欄は空白になっているはずだ。

場合によっては戸籍のない子も珍しくないだけに

この劇中からそういう問題はないようだけれど、

シングルマザーは今でこそ珍しくないけれど、

当時はそういう目で見られたのはある意味仕方ない部分だ。

しかしそんなルリコがそういう話をしたのには

ある訳があったのだった。

それを知った倫子は今まで知らなかった

事実を知って少しずつ心境の変化をしていく。

果たして倫子はルリコを解ってあげる事ができるのか?

結末は劇場で観てほしいけれど、

実にルリコは母親として倫子を最期まで見守った姿には

母親としての愛情を感じる事ができた。

それを最初は知らなかった倫子はどうしても

母親ルリコを好きになれなかった。

そしてルリコは豚のエルメスをペットとして飼っていた。

そのエルメスも最期は寂しい想いをさせまいと

食べる事を選択するけれど、

これは以前にブタのいた教室で色々考えさせられたけれど、

確かにエルメスを倫子に残すと倫子が大変になるのはわかっているし、

同じ最期を迎えるのなら一緒に最期を迎えさせてあげたい

という想いがあった。

それを倫子に託してルリコの最期の願いとして

エルメスの料理を振舞った。

そしてそれはルリコが愛情を注いだ料理として

倫子が仕上げた訳だけれど、

料理は幸せを運ぶものでもあるけれど、

それは愛情から生まれるものだという事を示したのかもしれない。

その愛情が倫子の声すら直したのだった。

総評としてイメージした料理が出てくるお店は珍しいけれど、

そんなお店があったら自分にどんな料理が出てくるのか

ある意味楽しみだ。

そしてそれには愛情が注がれている事が大前提であり、

愛情の注がれた料理を食べる事でその愛情が

伝わるものだという事を感じさせてくれる食堂でした。

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