2日サッカー国際親善試合キリンチャレンジカップ2010

日本対ベネズエラ戦が九州石油ドームで行われ、

0対0のスコアーレスドローで今年初戦は

最後までエンジンがかからないまま終わった。

試合は前半から両チームとも攻め手を欠く展開に終始したが、

前半16分MF小笠原のミドルシュートはGKにセーブされた。

その後日本は攻めるものの高さのないFWでは

クロスも尽く跳ね返されて前半を終了した。

後半になると次第にチャンスを作れるようになり、

後半14分にFW平山が投入されると平山の高さを

活かした攻撃を展開しクロスからチャンスを作るが、

最後まで決める事ができず終了した。

これで日本代表はW杯へ向けてエンジンの掛からないまま始まった。
今年事実上の初戦となる試合だったけれど、

選手は丁度オフが空けてキャンプで

試合を調整している状態で挑んだ試合だった。

それでも海外組の中村俊輔、長谷部、松井、本田、森本が

不参加の中で挑んだ試合は国内で今最高のメンバーを

揃えて挑む事ができた。

メンバー的にいえば平山以外にサプライズは少なく、

W杯の経験のある小笠原がドイツ以来の招集となり、

稲本も戻ってきた。

中盤に関して言えば人材豊富だけれど、

サイドバックやCBの控え、

FWの組み合わせにまだまだ課題のある状態だ。

そんなエンジンの掛からなかった試合を振り返りたい。

日本代表のフォーメーションは4−4−2(4−2−2−2)

GK楢崎

DF

右SB徳永 CB中沢 CB闘莉王 左SB長友

MF

ボランチ 遠藤 稲本

右MF小笠原 左MF中村憲剛

FW 岡崎 大久保

右SBに徳永、ボランチに稲本、右MFに小笠原が入りスタートした。

試合は前半からエンジンがかからず、ベネズエラの攻守の速さに戸惑う。

しかし前半16分にMF小笠原のミドルシュートでリズムを掴みだした

日本代表だったが、FWに高さがなくクロスを上げても

尽く跳ね返され続けた。

結局前半は小笠原のミドルシュート以外見せ場なく終わった。

後半になってようやく相手の動きに慣れてきて、

後半14分にFW平山を投入してから流れが変わり始めた。

そしてクロスが次第に入るようになり

ゴールを狙うが尽くゴールを捕える事ができない。

結局最後までゴールを割ることなく終わった。

国際親善試合としては相手のベネズエラが

それなりに準備をしてくれた事で引き締まった試合となったけれど、

守備面はともかく、攻撃面では最初から入り方を

失敗したと言わざる得ない。

もう2年も言い続けているが、

世界を見渡しても182cm以上のFWが

1人も先発しない国は何処も無い!

長身ののFWと小柄なスピードスターという組み合わせは

よくあるけれど、このFWでどうやって空中戦に勝てというのか

今だに理解不能だ。

MFにはパスの精度の高い選手が数多く揃っている訳で、

そうなればチャンスメークはいくらでも作ることはできるだろう。

しかし肝心のクロスを上げても

そのターゲットがいなければ上げる意味がない。

当然低いFWだからと言って低いボールを上げれば

その時点で読まれてしまう訳で、

1トップだろうが、

2トップだろうが、

3トップだろうが1人は高さあるFWが必要なのだ。

今回招集したメンバーの中で182cm以上なのは

190cmの平山ただ1人しかいないし、

その他は175cmの興梠が次に高いのでは

まずFWを組み合わす意味がない。

170cm台のFWが活きるのは182cm以上のFWとの組み合わせか、

CFが182cm以上で両ウイングという組み合わせだ。

世界のサッカー中継を観ているのならそれ位わかるだろうに、

それすらわからない石頭がいるのだからたまらない。

この試合観ても解る通り平山が入るまで

MFとSBはクロスを上げるターゲットがいなくて

パスでタイミングを外すしかなかったけれど、

平山が入った事でクロスを素早く入れる

タイミングを掴めただけに平山の存在感は

今の日本代表のFWには必要だ。

そして約4年ぶりに代表復帰した小笠原も

昔の中田英寿のようなチームを変える存在感を

この1試合で十分過ぎるほど与える事ができた。

オリヴェイラはボランチが適正という話だけれど、

守備面を考えるとやはり2列目の中央か右MFが1番適任だと思う。

ボランチに入れると守備面で多少の不安があるから、

守備力のある稲本と遠藤、長谷部が戻ってくれば

長谷部を入れた方が良いだろう。

1トップ攻撃的MF3人なら中央での起用が

私としては理想かもしれない。

2トップなら右MFになるだろう。

そして稲本だけれど、やはり稲本の経験値は非常に大きい。

イングランド、トルコ、ドイツ、フランスの4カ国で

5チームを渡り歩いた経験は代表に絶対必要だ。

先発でもなくてもボランチのスーパーサブでも

試合の流れを変える事ができるし、

守備固めでも攻撃でも起用できる。

その点では稲本を外すという選択肢はまずしてはならない。

この試合でポイントの1つだった右SBだけれど、

やはりDFは経験と熟成度が問われるだけに

徳永の起用はまだまだ徳永が代表に慣れ切っていないシーンが目立った。

個人的には徳永というオプションも必要だし、

内田が故障などで外れた時には本職のSBが必要だ。

今野のSBでの起用もあり得るけれど、

やはり本職のSBの方が観ている方も安心できる。

東アジア選手権とリーグ戦でレベルアップしてほしいところだ。

結果的にFWについては平山以外に

特徴ある選手の起用に困っただけだし、

もうそろそろFWで当確なのは私の中では3人なので、

逆にMFを充実させてしまった方が良いのかもしれない。

もう低いFWコンビの起用はうんざりだ。

という事でこの試合で確り反省できているか(な訳ないと思うが)

を確り東アジア選手権で確かめる事になる。

少なくても韓国以外には確り勝利という結果と内容が

必要となる訳でそこで確りした結果が出せないと

厳しいままW杯を迎える事になるだけに

23人は確り認識を持って戦ってほしい。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Ranking ブログランキングに参加しております。

セルジオ越後録 サッカー日本代表2010W杯へセルジオ越後録 サッカー日本代表2010W杯へ
著者:セルジオ 越後
販売元:講談社
発売日:2009-08-21
クチコミを見る



サッカー日本代表 2010年 カレンダーサッカー日本代表 2010年 カレンダー
販売元:エトワール (株式会社 ハゴロモ )
発売日:2009-10-28
クチコミを見る



サッカー日本代表システム進化論 (学研新書)サッカー日本代表システム進化論 (学研新書)
著者:西部 謙司
販売元:学研パブリッシング
発売日:2010-02-01
おすすめ度:3.0
クチコミを見る



日本代表激闘録 2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア地区最終予選 [DVD]日本代表激闘録 2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア地区最終予選 [DVD]
著者:スポーツ
販売元:ジェネオン・ユニバーサル
発売日:2009-12-02
クチコミを見る



1436 ジーコ監督と日本代表 そして2006FIFAワールドカップドイツの真実 [DVD]1436 ジーコ監督と日本代表 そして2006FIFAワールドカップドイツの真実 [DVD]
著者:スポーツ
販売元:日活
発売日:2006-10-20
おすすめ度:4.0
クチコミを見る
mixiチェック