5日Jリーグ09最終節が行なわれ、

アルビレックス新潟はホーム東北電力ビックスワンスタジアムで

5位FC東京と対戦し、1対1でホーム最終戦を勝ち切れず

13勝10敗11分勝ち点50得失点差+11で

8位となりリーグ戦の戦いを終えた。

鈴木アルビ最後のリーグ戦の戦いはこれまでの

4年間の戦いそしてこれからのアルビが目指す

サッカーを考える最終戦となった。
最終節は今年で4度目の観戦となったけれど、

昨シーズンは最終節まで残留が決まらず生きるか死ぬかの戦いで

見事に生き残ったシーズンだったけれど、

今シーズンは10月の鹿島戦の勝利で残留が早々に決定して

上を目指す戦いを繰り広げていた。

しかし10月の連敗でその望みも消えてしまい

今の戦力で考えると8位で終わった事は

この1年間の戦いを通すと今のアルビの力は

この順位という事を認識する事になったのもしれない。

天皇杯を残しているけれど、

この4年間のアルビの戦いを振り返りながら最終節を振り返りたい。

アルビレックス新潟のフォーメーションは4−4−2(4−2−2−2)

GK北野

DF

右SB内田 CB千代反田 CB永田 左SBジウトン

MF

ボランチ 三門 千葉

右MFチョ 左MF松下

FW 矢野 エヴェルトン

大島、マルシオが怪我で欠場し、キャプテン本間が出場停止、

MF酒井が新型インフルエンザでベンチ入りできない苦しい状況でスタートした。

試合は序盤であっけない形で新潟は失点した。

前半12分左サイドのクロスをFW平山が落としたところに

MF中村のボレーがゴール左隅に突き刺さり先制を許す。

これは完全のスーパーゴール・・・

このシュートは誰にも止められないシュートだった。

その後新潟も積極的に攻撃を仕掛けるが

DF千代反田のヘッドがゴールポストに嫌われるなど

ゴールは遠く前半を終了した。

後半になっても攻撃の糸口を見つけられない

新潟は再三東京の猛攻を受けるが

GK北野のファインセーブでピンチを防ぐ、

そして後半途中から今季限りで退団するMFマーカス、

DF松尾を投入して打開しようとする。

そして後半ロスタイムCKからDF松尾のヘッドが決まり

新潟は辛うじて勝ち点1を積み重ね

勝ち点50の8位でリーグ戦を戦い終えた、

マルシオ不在のゲームは過去3年間で

1勝しかしていない中で新潟は最後までマルシオの存在感の大きさを

感じる3年間だった。

鈴木アルビになって4年、チームは反町アルビのJ1での

2年間はJ1定着を果たした2年だったが、

鈴木アルビはJ1で確実に戦えるチームへステップアップした4年間だった。

この4年間でMF本間以外は全て入れ替わり、

4年前とは比べものにならない力はついた。

この4年間の収穫といえばGK北野が大きく成長し、

J1の1,2年目はワースト失点の守備陣が

CB千代反田、永田のコンビになって3年で

今年はリーグ2位となる31失点と

4年前は60失点代だったのが4年で30失点削減した。

守備面だけならJ1で十分戦える力は身に付いた。

MFでは本間がこの4年間の軸としてMFマルシオ、松下を中心に

確かにバランスのとれた中盤を構成した。

今年はルーキー三門が台頭しボランチの目途はある程度立ったけれど、

攻撃面ではマルシオにおんぶに抱っこ状態となってしまった事で

マルシオがいないと勝てないチームとなってしまった。

FWは矢野を中心に2年エジミウソン、アレッサンドロ、ペドロ、

大島とFWはその時の外国人選手に頼るサッカーが多かった。

それでもこれはどのチームにも言える事で

外国人FWの出来いかんでチームの浮き沈みが決まる。

その点では新潟は過去4年外国人で泣かされた事が少なかった。

アレッサンドロでは多少泣かされたけれど・・・

この4年でシステムが確立された事でチーム構成がはっきりするようになり、

ユースからの昇格並びに選手補強も明確になったのは大きな収穫だ。

この4年で田中亜土夢、千葉、中野、木暮、酒井、三門ら若手も成長し、

3年連続でユースからの昇格選手を輩出するなど

着実にユースとして機能し始めている。

資金力に乏しい新潟にとっては少ないベテランの力と

多くの若手の力が融合して始めて戦えるチームでもある。

今年初めには10代の選手が10人もいただけに

若手が着実に伸びれば面白いチームになるだろう。

マルシオの去就などまだ来季の体制が発表されていないけれど、

1人の選手の頼るサッカーから依存しない

サッカーへ脱却するのが来季のテーマとなるだろう。

既に来季に新入団選手が2名決まっておりまた10代の選手だ。

そして新潟の来季の補強ポイントはやはり外国人FWと攻撃的MF、

もしくはボランチのゲームメーカーが必要だ。

特に今季の新潟は23節まで攻撃的だったが、

ペドロの移籍で24節以降昨年のような

守備的チームとなってしまった。

守備は34試合で31失点と目標だった40失点以下は達成したが、

攻撃面では局面を打開できる選手がいなくなり

昨年の終盤のような得点力不足に悩むチームに戻ってしまった。

攻撃面強化なくして上位進出はないので

攻撃面の補強に重点を置いてほしい。

リーグ戦での鈴木アルビの旅は終わった。

ブレないサッカーは確かに認めるけれど、

頑固な采配には時として局面を悪くさせる面もあった。

でもこの4年間で少ない資金力の中

J1で戦えるチームに成長させた事は最大に評価されるところだ。

リーグ戦でのACLは叶わなかった。

しかしまだ天皇杯が残されているので天皇杯が

鈴木アルビ最後の戦いの場となる。

天皇杯で有終の美を飾れるようにチャレンジだ。

ブログランキング・にほんブログ村へ

Ranking ブログランキングに参加しております。

アルビレックス新潟の奇跡―白鳥スタジアムに舞う (Big comic books)アルビレックス新潟の奇跡―白鳥スタジアムに舞う (Big comic books)
著者:飯塚 健司
販売元:小学館
発売日:2005-03
おすすめ度:4.5
クチコミを見る



ニイガタ現象―日本海サッカー天国の誕生をめぐって (サッカー批評叢書)ニイガタ現象―日本海サッカー天国の誕生をめぐって (サッカー批評叢書)
販売元:双葉社
発売日:2004-04
おすすめ度:4.5
クチコミを見る



アルビレックス新潟11年史アルビレックス新潟11年史
販売元:アルビレックス新潟
発売日:2007-07
クチコミを見る



アルビレックス新潟 シーズンレビュー2008 [DVD]アルビレックス新潟 シーズンレビュー2008 [DVD]
出演:アルビレックス新潟
販売元:日活
発売日:2009-05-08
クチコミを見る
mixiチェック