11日ドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」第5話を視聴した。

今回は美和子の死で冷静さも判断力も失った柊は

榎原が院長を務める婦人科に勤務する事になった。

この決定に抵抗するが病院長の決定でもあり従うしかなかった。

一方玉木は君島のもとで勉強する事になり柊と違い

マンツーマンで厳しく指導して実力を上げていくのに対して、

柊は榎原から厳しく叱責され、

厳しい指導のもとで手術すらさせてもらえずさらに冷静さを失っていく。

その中で美和子を失った慎一は弁護士に促されるように

病院を提訴する決断を迫られていた。

そんな中で週刊誌が美和子の死を院内感染と報道し、

病院はその落ち度が無かった事を記者会見で釈明するのだった。

柊はその中で余命1年の末期の卵巣がんで

入院した女子高生を担当する事になり、死を見つめる事になるが、

死を見つめる事ができない自分を受け入れられなかった。

そんな姿を見た榎原はさらに叱責するのだった。

そして後日週刊誌の記事の件を知った柊は慎一と面会し、

そこで医者としては言ってはいけない一言で

慎一は柊を相手に提訴する事を決断するシーンがメインだった。
ストーリー

美和子の死をきっかけに、冷静さと判断力を失ってしまった奈智は、

榎原が医長を務める婦人科に勤務することになる。

産科からひき離されることを知った奈智は抵抗するが、

須佐見の命令でもあり、従うしかない。

一方、玉木は、君島のもとで勉強することになった。

榎原は、奈智が客観的に自分を見つめられるようになるまで、

手術はさせないと言い渡す。

自分の腕に自信がある奈智は納得できないまま、榎原の下で働き始める。

まもなく、慎一から桧口に、美和子の通夜の連絡が入る。

医師や看護師たちは、不用意な発言や謝罪をしないようにと

瀬川から通達されていた。

しかし桧口は、友人として徳本家を訪ねる。

葬儀の2日後、慎一の元に弁護士の岸本がやってきた。

岸本は、美和子の死をめぐり、病院に落ち度があったかのような発言をし、

日本の医療裁判の現状を説いて帰っていった。

その日の午後、病院を訪れた慎一は、

君島と藤木から美和子の死因について説明を受ける。

二人の説明は丁寧なものだったが、岸本の話を思い出した慎一は、

それを素直に受け取ることができなかった。

一方奈智は、婦人科に移って1ヶ月が過ぎ、

まだ手術を執刀させてもらえずにいた。

手術をしたいと必死に訴えた奈智は、

末期の卵巣がんで入院した女子高生・三井さやかの担当になる。

さやかは、がんが肝臓や肺に転移しており、

榎原の見解では、1年生きられないかもしれないという。

しかし、病状を聞いたさやかの母・郁子は、さやかに告知することを拒絶。

榎原に相談した奈智は、直接さやかに告知しようとするが・・・。

そんな中、「聖修大学病院で、院内感染の疑いで母体死亡」との記事が

週刊誌に掲載され、病院内は騒然。記事を見た奈智も衝撃を受け―。

以上日テレギネ産婦人科の女たちHPより


今回は正直柊が自分自身の矛盾に気づいていない事が

自らの首を絞めている事すら気付かないほど

我を忘れている姿がそこにあった。

最初に言ったよね?命は大切だと・・・

それなのに最後の忘れたいって?

命を大事にする想いが強い人の言葉とは思えない一言だ。

それは最後に回すとするけれど、

我を忘れてしまった柊はこれ以上産科で勤務する事は

不可能と判断した榎原は自らが柊を引受け、

1から柊を鍛え直す事で再生させる事になった。

まあ腕は確りしているから立ち直るまで

婦人科で確り1から出直させる。

それに納得がいかない柊だったが、

全く榎原は相手にせず厳しい指導を続けるのだった。

勝気だけは強い柊だけに一筋縄ではいかないと

わかっている榎原は頑として冷静になるまで

メスを握らせない事を決めていたのだろう。

そしてさらに柊には余命1年の女子高生を担当させるが、

柊は死を受け入れられずにいた。

そんな中慎一は弁護士に促され提訴を検討していた。

その決断に慎一は柊から説明を受けたいとするのだったが・・・

ここからが1番問題だけれど、

医者のリスクは患者が亡くなった時の対処だ。

医者も全力を尽くす。

しかし全力を尽くしても亡くなる事はある。

でもその亡くなった時の対処こそ

1番気を使わなければならないのも医者なのだ。

そして柊は医者として言ってはならない事を言ってしまう。

忘れたい・・・これ以上遺族に対して屈辱的な言葉はないだろう。

全力を尽くしても救えなかった事で頭を下げるならまだしも、

忘れたいとはその遺族にから観れば患者は多数の中の1人に過ぎず、

その死を見ている場合じゃないという言葉と受けるだろう。

これは医者としては完全に失格の言葉だ。

ショックなのはわかる。

受け入れられないのも理解しよう。

しかし命を大切と言った人がその遺族に

その気持ちすら伝えられない事そのものが

医者になる資格がないのではないだろうか?

どんなに苦しくても言ってはならない言葉がある。

柊は自らが言った言葉で完全に提訴され裁判になったら

100%敗訴するだろう。

場合によっては医療ミスで医師免許はく奪すら有り得る。

1つの誤解を修正するのは容易じゃない事が次回に描かれるのだろう。

現在私としてはこの現状に対して庇えるものと庇えないものがある。

それでもこれが今の医療現場の現実と

受け止めなければならないのだと思うし、

こういう現実もあるのだという事を直視しなければならない。

柊の本当の気持ちが慎一に伝わる事はあるのだろうか・・・

次回以降さらに医者として厳しい現実に直面する。

その過酷な現実に対して見つめなければならないだろう。

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